1994-09-01から1ヶ月間の記事一覧
予備校の教員室にたまっていた「センセイ」たちの自意識のありようは、関係性の動物である我ら人間の常のこと、彼ら彼女ら自身の内側だけで決まってきているものでもなかった。彼ら彼女らを「センセイ」と呼ぶ側、たとえば最も身近なところでは生徒の側から…
こいつは負けた、と若い男が叫んだ。叫ばれた方の男は年かさだったが、“若さ”のまぶしさにただ目くらまされるほど単細胞でもなかった。その程度には修羅場をくぐった知性だった。だから、血の気の多さを諌めるような、はぐらかすような調子でその“若さ”をい…
村山政権に対する評価が変わってきた、と言われる。 確かに、発足当初と違って支持率も上昇してきた。最近どこかの新聞で眼にしたところでは、何でも『発言者』と『週刊金曜日』が共に村山政権に前向きの評価をし始めているとか。なるほど、時代も変われば変…