1995-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ワイドショー批判、の正義とは

全てがワイドショー化した、と言われるオウム真理教がらみの報道。現実には、テレビの特番の視聴率がうなぎ上りで、スポーツ紙と夕刊紙が飛ぶように売れ、雑誌関係は言われているほどでもなく、単行本に至っては閑古鳥の大合唱、てなところがメディア間の温…

宗教学者、ってなあに?

それにしても、宗教学者というのは一体どういう人たちなのだろう。 別に、ここしばらくですっかり醜態をさらしてしまった、かつてオウム真理教を擁護した手合いをさして言っているわけではない。いや、彼らにしても、以前はあれをましな宗教だと思った、その…

オウムとメディア、その「批判」のありかたについて

*1 地下鉄サリン事件から始まったオウム真理教がらみの大騒動だが、事態がひとめぐりして幕切れが見えてくるに連れて、改めて警察の過剰捜査についての批判が出始めている。それらは報道のあり方に対する批判とも複合しながら、実際のところ何が起こっている…

書評・村井 紀『増補改訂・南島イデオロギーの発生』(太田出版)

南島イデオロギーの発生―柳田国男と植民地主義 (岩波現代文庫)作者:村井 紀岩波書店Amazon*1 柳田“悪人”説に傾く柳田論の系譜というのがある。柳田陰謀史観とまでは言わないが、もの言いの歴史として見れば、桑原武夫あたりに始まる牧歌的で「文人」主義的な…

図書新聞

書評・山口昌男『「挫折」の昭和史』(岩波書店)

不良の書いた歴史書である。 イデオロギーに縛られたまま身動きとれなくなり、どんどん世間離れしていったそこらの歴史学者たちとは根っから育ちが違う雑食性の知性。「近代日本の歴史人類学」という“いかにも岩波”なオビの惹句も、その知的不良の身のこなし…

産経新聞

オウムとメディア、その「批判力」のありかたについて

*1 地下鉄サリン事件から始まったオウム真理教がらみの大騒動だが、事態がひとめぐりして幕切れが見えてくるに連れて、改めて警察の過剰捜査についての批判が出始めている。それらは報道のあり方に対する批判とも複合しながら、なるほど大騒ぎしていることは…

オウムとメディア、その「批判力」のありかたについて (草稿)

*1 地下鉄サリン事件から始まったオウム真理教がらみの大騒動だが、事態がひとめぐりして幕切れが見えてくるに連れて、改めて警察の過剰捜査についての批判が出始めている。 それらは報道のあり方に対する批判とも複合しながら、なるほど大騒ぎしていること…