1996-12-19から1日間の記事一覧

書評・佐野真一『旅する巨人』(文芸春秋)

● 宮本常一とその仕事について語らねばならない時、どこか口ごもってしまう自分がいる。 同じ民俗学に携わる人間でも、柳田国男について語ろうとする時にこのような躊躇はないし、南方熊楠や折口信夫についてもまず同じだ。けれども、宮本常一にだけはどこか…

週刊読書人