1997-05-23から1日間の記事一覧

文庫と新書の矜持――古島敏雄『子供たちの大正時代』(平凡社ライブラリー) 阿部謹也『「教養」とは何か』(講談社現代新書)石澤康治『日本人論・日本論の系譜』(丸善新書)

*1 最近、文庫のシリーズがあちこちで新たに創刊されている。はっきりとしたペーパーバックの伝統を持たないわが国の出版市場の中で、文庫本というのはマンガ本と共に、言わば日本版のペーパーバックの役割を担ってきたと言っていいと思う。 ただ、新たな文…