1997-08-01から1ヶ月間の記事一覧

外野席の視線から

難しいことはよう知らんし、わからん。いろいろ事情があるんだと言われれば、そりゃまあ、そうだろうとは思う。第一、そんなこと考えなくても生きてゆけるのが世間ってもの。その意味じゃ、こんなところで何をボヤいてみても外野席での床屋政談に過ぎない。…

付け焼刃の「新オヤジ」を嗤う

ひでえや、こりゃ。ほんっとにひでえ。 このクソ暑い中、あんまりこういう場でこういう怒りをぶちまけても、ほとんどの読者にはどうでもいい話だとは思うが、でも、だからって野放しにしてちゃいかんと思うから、申し訳ない、敢えてこの場で言わせてもらう。…

マンガを評する、ということ

偉そうに「漫画時評」という看板で仕事をさせてもらっているくらいだから、この場では、たとえば「論壇時評」などのように、その時その時のマンガをめぐる状況的な話題を拾い上げてゆくことを求められているのだとは思う。昔、小林秀雄は時評の極意について…

ニッポンに「ヴァーチャル・リアリティ」はあるか

*1 ● 日本に「ヴァーチャル・リアリティ」は成立しているか、というのが編集部からの質問でした。それに対する答えとしては、おそらく成立はしているんでしょう、と答えておくのがひとまずフェアなのでしょう。 われわれは言葉をあやつる動物であり、その限…

「若者」解説屋、の世渡り

どこの雑誌か忘れたけれども、ついこの間までそれこそバリバリ援助交際をやっていたようないまどきの女子高校生たちが卒業後、会社に入ってどうしているか、といった特集をやっていた。 まあ、いずれめまぐるしい速度で日々の仕事がうなりをあげて回っている…