2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

趣味のないこと、したくない

いろんな場所に顔を出し、いろんな人に会い、いろんな話に耳傾けることをなりわいとしていると、忘れられない言葉、何気ないひとこと、というのがあります。特にそう自覚していずとも、何かのはずみにきっと耳の底からよみがえって、はっ、とさせてくれる、…

馬事通信 競馬虚空像

萩本欽一の「戦後」、そして偽善

● 24時間テレビ、という偽善がある。日本テレビが勧進元となって毎年、夏場に臆面もなく繰り広げられる、いまや威風堂々、眼のそむけようすらないくらいの偽善である。 初手から偽善だった、とは言わない。善意が年月を経るうちに、そこに取り巻いた名もない…

正論

秋葉原「世直し」の夢

鋳掛け松、という物語がある。もとは歌舞伎の「船打込橋間白浪」という外題。後に講談、浪花節などにまで翻案されかなり広まった一篇である。 主人公は鋳掛け屋の松五郎。ある日、橋の上から、屋形船でどんちゃん騒ぎをする金持ち連の散財ぶりを眼下に眺め、…

正論 名無しの品格

それでもやっぱり「シナ」で

編集部からお達しが。「シナ」と表記することの理由を説明してください、だそうで。どうやら読者の一部から、なぜこの人はわざわざ「シナ」と表記するの? といった違和感が表明されたんでしょうが、ごくろうさまです。 まず、しちめんどくさい理屈と文脈抜…

「新馬戦」の響きを守れ

ああ、もう何を考えてるんだか、さっぱりわかりません。とにかく今のニッポン競馬の、主催者はもちろん、競馬に責任あると称する立場や部署で仕事をしている方々の頭の中を、端から全部カチ割ってその中身を確かめてみたい衝動に駆られているのは、さて、果…

馬事通信 競馬虚空像

「給仕」ということ

*1 「書生の本領」、というのは、16年ぶりの看板である。元の連載がいつ、どこの雑誌で店開きしていたものか、は言わない。ただ、そうだよなあ、時代ってこうやって変わるんだよなあ、ということだけを、今さらながらにふと、言い添えておく。 ● 「書生」と…

「シナ」幻想の精算を

シナに対してはなんとなく引け目が、というのが、いつしかわれらニッポン人の大方に組み込まれている気分らしい。とりわけ、「媚中派」などと呼ばれ、何かというと「友好」第一、ご無理ごもっともで平身低頭、パンダと国益を平気で引き換えにするようなエラ…

産経新聞 断

元気な共産党 ♬

共産党がこのところ、ミョーに元気のようで。また、それなりに理由もあるようで。 まず、『蟹工船』がにわかに売れ出しているらしいこと。言わずと知れた「プロレタリア文学」の古典。教科書その他で、ああ、名前くらいは、という方も多いかと。その古色蒼然…