2014-01-01から1年間の記事一覧

【書評】北条かや『キャバ嬢の社会学』 (星海社新書)

*1 キャバ嬢の社会学 (星海社新書)作者:北条 かや発売日: 2014/02/26メディア: 新書 「新書」というパッケージが書店の書棚の多くを占めるようになったのは、ここ10年くらいのことでしょうか。それまでの「文庫」と同等、いや、どうかするとそれ以上に大きな…

「ブラック企業」と「宗教」

最近、こんなことがありました。 ゼミの学生、いまどきのこととてデキはよろしくないけれども、まあ真面目で、ちと堅すぎるくらいもの堅い性格の男の子、仲間とのつきあいすらぎくしゃくするようなところのままある、まあ、いわゆる「コミュ障」と昨今言われ…

福島瑞穂、について

1. 福島瑞穂氏が「慰安婦」に走った理由は、世代の問題なのでしょうか? また、仙谷由人氏、高木健一氏、そして福島瑞穂氏とそろって香ばしい人たちが東大法学部の出身です。それは東大法学部アカデミズムの問題なのでしょうか? 動機の部分についての意見を…

朝日「慰安婦」報道「検証」記事について

8月5日の朝日の従軍慰安婦報道・検証記事は納得のいく内容だったと思うか。 *1 [いいえ] 納得も何も、あんたらやっぱりもう根本的に信用できない、って世間から思われてる、そのことに対する自覚が中の人がたにゃ未だにここまでないんだな、とそのことに改…

笹井センセの謎、その他

笹井はノーベル賞候補とさえ言われた人物です。彼のES細胞は、生体から卵子を取り出さなければならず、倫理問題から人体への転用ができな くなりました。そこにiPSが登場し、ノーベル賞をかっさらったという流れです。それでも笹井はエリートですし、収入…

とまらない、プライベート画像「流出」のこと

・「暴露ウイルス」や「リベンジポルノ」など、ネット上に画像が流出する可能性がありながら、なぜプライベートで性行為の画像を撮るのか? 危機意識の希薄さなど、考えられる原因や心理を教えてください。 この種の「流出」騒動は、別に今回に限ったことで…

「柳田國男」から、ふたたび

柳田國男、という名前も、そろそろ忘れられかけているのかも知れません。 何より、彼の名前をちゃんと記憶しておくべき前提、何と呼べば最もしっくりくるのかよくわかりませんが、たとえばそう、「思想史」とか「精神史」といった物言いで少し前まで仰角の視…

若宮啓文のこと

若宮啓文の印象とはどのようなものでしょうか?(もちろん、朝日新聞というくくりでも結構です) 絵に描いたような「朝日」文化人、というよりむしろ、マスコミやジャーナリズム、大学などいずれそういう「良識的」とされてきたような領域に棲息してきた「戦…

オボ少佐の件

1.盗作とは一種の病気であると言われていますが、なぜ盗作・剽窃を行うのか をご解説ください。 万引や痴漢と同様、性癖としてどうしようもない部分もあるんでしょうね。精神科や心理学なんかの専門的な見方は知らんですが、素朴に「ビョーキ」であり、し…

「逃散」が始まっている

● 名前を言えば大方が聞いたことくらいはあるはずの、牛丼の大手チェーンのひとつ。そこに属する店がこのところ、あちこち閉店しているというのでweb上から噂になりました。聞けば、店員たちが軒並み辞めて人手が足りずまわらなくなっているのだという。 例…

生活・暮し・日常――開かれた民俗学へ向けての理論的考察③

知識人や《文化》人は(どういう理由からか)日常生活は低俗なものしか提供できないと頭から固く信じている。このような確信は、あらゆる非形而上学的生活を陳腐なもの、公認されないものとして投げ捨ててしまういわゆる《実存》哲学においては、重要な役割を…