ジェンダー
*1 大月 おはようございます。大月です。 きょうは、女性の立場から見た男性商品ということで、全然業種もあれも違う、どうしてこんなにばらばらなんだって、おれ、言ったんだけれども、まあ、皆さんも、全然、それぞれお立場は違うでしょうから、その辺を含…
オンナのもの書き、ってのは、これだけ女性の社会進出がどうたら言われ倒しているにも関わらず、未だにやはり少数派であります。 ただ、書評の世間に限っては、案外にオンナのシトが幅を利かせてたりする。それって、テレビのキャスターなんかにお約束みたい…
かつて、フェミニズム、ってのがありました。 ました、って過去形にしてるのは、もう実態としては「イズム」なんて代物じゃとうになくなっちまってるってことを前提にしてるんですが。 ニッポンのフェミニズムってのは、基本的に「オヤジ」とセットで考える…
拝啓、『朝日新聞』記者高橋純子様。七月一三日付けの朝刊に載ったあなたの「記者だって気に入られたいけど…」という記事、拝読しました。 「私だって、取材相手に気に入られたい。森首相が言うように『かわいいところがあるじゃないか』と思われたい。だが…
● 「東電OL殺人事件」の語られ方は、例によってメディアの舞台にある発情をもたらしています。 だいたい、これって殺人事件ですよね。で、彼女は被害者ですよね。なのに、その犯人像の推測などはほぼそっちのけ、ただただその被害者である「彼女」の輪郭に…
少し前、「コギャル二人、ホストクラブ借金返済のため売春300回」というニュースに対して、そういういかにも「ああ、いまどきの十代の話ね」という印象を喚起するニュースって果たしてどこまで本当なの? という疑問を呈したところ、何人かの読者から「よ…
ここで小沢昭一さんが話を聞いている「綾さん」は、早い話がトルコのお姉さんです。今はソープランドって言いますが、彼女が現役で売れっ子だった六〇年代は、サービスの内容がマッサージからスペシャル、そして本番へと移行してゆく時期。売防法で行先のな…
「そらあんた、ムラによっていろいろ違いがありますわぁ」 こちらのつたない問いかけに対して、実に人のいい顔をしてにっこり笑いながらつるりと頭をなでる、そのしぐさがいつも眼の底に深く焼きついた。 「呵々大笑」というもの言いにそのまま実体を与えた…
猥談―近代日本の下半身作者:啓介, 赤松,千鶴子, 上野現代書館Amazon● いやあ、長かった。 やろう、ということになってからなんと五年。別にサボっていたわけではないことは、 版元である現代書館と担当編集者の村井三夫氏の名誉のために言っておきたい。結構…
仕事がらみで、妊娠・出産関係の本や雑誌を読むことが少なくない。少なくないと感じるほど、たくさん出ているということだろう。 それらは、個々の持ち味によってというよりも、どうやら子供を産むという体験についての報告本、予習本、マニュアル本として読…
*1● 先日、とある人から電話をもらった。 某官庁の財団法人として作られたという団体の、まだ若い研究員だった。「遊び」を対象とした共同研究を組織しているのだけれども、民俗学から見た「遊び」といったことについて何か教えてもらえないだろうか、といっ…
監督は岡本喜八。脚本は森崎東。タイトルはズバリ、『夏生の従軍慰安婦』。こんな映画、撮れないもんかね。いい反戦映画になると思うんだけど。 こういう馬鹿話に破顔一笑、いいねぇ、と笑ってくれる人間というのは信頼できる。ただし、何に対するどういう信…
人間、向いていないことをいきなりやると大けがをします。文春の月刊女性誌『クレア』で始まった井田真木子さんの連載コラムが、まさにそういう大けが。一読者として診察する限り、このままだと出血多量で失血死しかねないような瀕死の重傷です。 「みんなの…
高校でも大学でも、あるいは予備校なんかでも一向に構わないんだけど、そういう「学校」を出て働き始めて、数年たってからクラス会でも開いたとするでしょ。そういう時、女の子たちが呆れたような会話を交わすのにこれまで何回も出くわしてる。 彼女たちが何…
もう遠い昔のことのような気がするが、そんな気がしちまっていいわきゃないのでここは萎える気持ちを無理矢理奮い起たせて書く。 マドンナブームというのがあった。あれでバブって当選した連中は今回ほとんど落選したけれども、彼女たちが任期の間一体何をや…
*1● 大月 最近、JRの駅の構内にきれいな喫茶店ができてますね。多角経営って奴なんでしょうが、あそこで、この間まで車輪を磨いたり、機関車の整備やってたようないい顔したオッサンまでが、蝶ネクタイして「いらっしゃいませ」ってウエイターやらされてる…