政治

ダライ・ラマの器量千両

オリンピックは平和の祭典、スポーツと政治は別、これをめざして精進してきた選手たちがかわいそう……まあ、見るともなく見ていたら、あるもんですねえ、オリンピックを何やら純粋無垢の世界的イベント、汚い現世のあれやこれやとはまるで関係のない聖地とば…

あやしい「生活者」

去年の秋、福田首相が就任当初の所信表明演説で、「生活者」というもの言いを使っていたのを、覚えておられるだろうか。「真に生活者の視点に立った行政に発想を転換する」とかなんとか、ってやつでしたが。 あれ? と思った。それって「野党」専属、それこ…

「知名度で負けた」の鈍感

*1 橋下徹大阪府知事が誕生しました。茶髪にジーパンのスタイル、テレビのバラエティ番組などで名前を売った芸能プロダクション所属の若手弁護士。弱冠38歳は全国知事最年少。同和に在日にヤクザに、ありとあらゆるしがらみと利権の巣窟なことが天下にバレた…

大正初期浪曲雑誌の一動向――『正義之友』から『駄々子』を素材に

*1 *2 *3 ――この間初めて一席ぶっ通して聞いたがね、妙なもんですな、浪曲って奴は。なんとなく憎めない駄々っ子といった感じですな。古い浪曲の範疇に属する語り手なんだろうが文句なんか相当デタラメが多い。それでも糞ッと思えない所がなんとも妙だ。 *4 …

文化としての「教員」

教育諮問会議が幕引きされました。安倍内閣下、鳴り物入りで組織された委員会。答申内容を見ても漠然とした文言ばかりで、結局何だったのか、という思いは禁じ得ない。「ゆとり教育」の結果を見ても、こんな言葉遊びで終始している状況ではない。教育をその…

社会保険庁のモラル(笑)

そうか、そうきたか、社会保険庁。やるなあ、さすが官僚サマ。実に優秀です。 年金問題の「処理」をシナ人の派遣労働者まかせにしておいたら転記ミスがあった、という報道です。とりあえず間違いは直しておきました、ということですが、問題はもちろんそんな…

陰謀論のお稽古♪

UFO? 存在するに決まってるじゃないですか。彼らは日夜知らない間に地球を訪れてるんですよ。そのことを知らないのは情報が隠されているから。ほんとに大事なことはマスコミも政府もわれわれ一般市民に知らせないようになっているんです。そんなこと、表の…

「埋蔵金」って何よ?

「埋蔵金」というもの言いが最近、飛び交っています。要は、民間企業で言うところの「裏ガネ」。お役所や特殊法人など、いずれ「公」のパブリックセクターが内部留保していた表に出てこないカネのことらしい。でそれがもうシャレにならないくらいの巨額にな…

ナベツネ考(改稿)

――支配階級の隠居は、支配の哲学の監視者である。国家の行く末なんというくだらぬことを考えながら彼が監視するものは、主として“支配の品格”というものである。老人は、近々自分が死ぬのだから、他人の人死になど何とも思ってはおらず、したがって基本的に…

ナベツネ考

――支配階級の隠居は、支配の哲学の監視者である。国家の行く末なんというくだらぬことを考えながら彼が監視するものは、主として“支配の品格”というものである。老人は、近々自分が死ぬのだから、他人の人死になど何とも思ってはおらず、したがって基本的に…

シナはほんとに大丈夫?

しかし、ほんとうにシナは大丈夫なのでしょうか? いや、できればとっとと分裂、崩壊でもしてもらった方がよほどすっきりする、というのがホンネだったりするんですが、それはともかく。 こういう問いを投げかけるとよく返ってくるのが、シナは今後、経済的…

小沢一郎・小考

原稿を依頼されてから一気に事態が紛糾してしまい、予定していたこちらの思惑もてんやわんやに。いや、小沢一郎民主党党首についてのことなんですが。 なので、そもそも、の話からしましょう。小沢一郎という人は徹底的にアメリカ寄り、今で言う「親米ポチ」…

「壊し屋」ツネ

*1 前回、小沢さんを「壊し屋」と呼んでしまいました。ごめんなさい、あやまります。はるかに上手がいらっしゃいました。渡邊恒夫さんです。これまで野球や相撲からサッカーにまで口出ししては壊しまくってきたのはよく存じ上げてましたが、ついに最後に本殿…

「国連」至上主義のあやうさ

「壊し屋」小沢のお家芸がひさびさに炸裂、にわかに政局大混乱の様相でしたが、結局党首辞任はご破算のようで。なあんだ、「大連立」がほんとならあの人、この人みんな与党から一気に追い出せるかも、と、ちょっぴり期待もしてたのは内緒です。 で、その騒動…

永田町オンナ議員=プレデター、説

● 「オンナが人前で大声を出せばキチガイかと思って人が寄って来るだろう。」 実のオヤジにそう言われて演説に立ったのが最初だったそうだ。園田(松谷)天光光。オンナの国会議員第一世代のひとりの追憶談の一節。敗戦直後、場所は新宿駅西口だったとか。い…

小林よしのり、という自意識

● 小林よしのり、の現状の「恥ずかしさ」について述べる。 異能の“プロ”としての漫画家から、ただの凡庸な十把ひとからげの言論人として「上へ向って堕落した」現状のことであり、その立ち位置から「反米」を弄して思想/言論沙汰に明け暮れるようになった経…

バカとはさみは……

バカとはさみは使いよう、というのを思い出しました、ほんと久しぶりに。 代議士はわれら国民の一票によって選ばれしもの。ですから、与党であれ野党であれ、バカな議員を選んだこっちも確かに悪い。でも、そうか、選んじまったバカの使い道ってのもなるほど…

敗れたのはマスコミであった

● 本当に敗れたのはマスコミであった――かの「七人の侍」の最後のせりふを裏返しにならって言えば、そんな感じ。しかも、敗れたことをご本尊がほとんどまだ自覚していないのに、というのが付け加わる。「北斗の拳」のケンシロウのせりふじゃないが、「おまえ…

役人官僚の責任のとり方、とは?

素朴にわかりません。役人官僚に失敗の責任をきちんととらせるためには、はてさて、いったいどのような方法が具体的にあるのでしょうか。 社会保険庁のていたらくは言うに及ばず、郵政関連での総務省、偽装マンションがらみの国土省、輸入農作物での農水省、…

事実が国民を鍛える(笑)

事実が国民を鍛える、を地で行く時代であります。事実とは何か、とかしちめんどくさい理屈はこの際抜き。メディアで報道されたこと、語られているもの言い自体、とにかく事実として流通せざるを得ない、そんな現在をわれわれは生きているのですから。 日本は…

兆し、と「民意」

兆し、はいつもささやかなものらしい。カラスが騒ぐ。ネズミがいなくなる。胸騒ぎがして明け方、眼がさめる。空に何やら不吉な色がにじんで見える。けれども、それらはあとになって、ああ、そう言えば、と思い起こしてそこで改めて意味づけされるのが常。そ…

試されるミンス&「反米」

参院選で大勝してしまった民主党、さっそく試されています。小沢代表がシーファーアメリカ大使と会見。まあ、向こうさんにしたら値踏みをしているわけで、間違ったら今後政権交代、なんてこともないではないかもだし、今度防衛大臣になったおねえちゃんと天…

前略、丸川珠代サマ

*1 前略、丸川珠代サマ、あれだけの逆風をものともせず見事に当選、おめでとうございます。世の中ってやっぱりほら、ちょろいもん、でしたねえ。うふふのふ。 これまで投票にすら行ってなかったことがバレてバッシング食らった時に、街頭演説で応援に来てい…

丸川号泣事件について

いや、すごいもんを見ちまいました。丸川珠代の号泣です。 それもこともあろうに、片山さつきに抱きついてワンワン泣いてやがんの。桝添要一の元ヨメにして東大出の元大蔵官僚の国会議員。丸川も東大卒のテレ朝女子アナ出身の参院議員候補、ってわけで、高偏…

丸川珠代はなぜ号泣したか

いや、すごいもんを見ちまいました。丸川珠代の号泣。 それもこともあろうに、片山さつきに抱きついてワンワン泣いてやがんの。桝添要一の元ヨメにして東大出の元大蔵官僚の国会議員。丸川も東大卒のテレ朝女子アナ出身の参院議員候補、ってわけで、高偏差値…

 もはや供託金は宣伝費か?

民主主義という言葉も色あせて久しい。六十年前は確かに輝いていたはずだが、あいにくその頃のことは生まれる前、あと知恵の知識としてしか知らない。 ならば、ものごころついて以降に当時を実際生きて体験した者はというと、これもいまやおおむね七十代以上…

解説・山野車輪『韓国のなかの日本』

韓国のなかの日本 マンガ:韓国・新発見ツアー/日韓国境突入:編 作者:山野 車輪 辰巳出版 Amazon 山野車輪が、韓国という「現場」に降り立った。まず、そのことが今回、この彼の新しい作品について最初に語られるべきこと、なのだろう。 言うまでもなく、あの…

「護憲」をめぐるエトセトラ

平和と命こそ: 憲法九条は世界の宝だ作者:日野原 重明新日本出版社Amazon憲法九条を語る: 日本国憲法九条は体をはって世界平和を護っている作者:小田 実,小森 陽一五月書房Amazon憲法九条を世界遺産に (集英社新書)作者:太田 光,中沢 新一集英社Amazon ● 「…

ひまわりバッジが泣きます

恥ずかしながら法学部卒、である。六法全書も持っていた。だが、胸張れるほどの勉強は申し訳ない、全くしていない。法曹方面に進むなど夢のまた夢、考えたことすらない。 だが、そんななんちゃって法学士のあたしでも、おい、弁護士って一体なんなのよ、と言…

「ジイさま」のセクシュアリティ

「産む機械」発言、なんかグダグダに尾を曳いてるようであります。 あたしも産経新聞にちみっとこの件、書いたんですが、どうやら似たようなこと思ってる御仁は他にもいらっしゃったようで、あの橋下徹弁護士(http://www.hashimoto-toru.com/ ツラが卑しい…