草稿

こまどり姉妹とその時代――ホッカイドウ学!! 北海道「を」、だけでなく、北海道「で」、考えること。

札幌国際大学に、「ホッカイドウ学」準備室、を立ち上げます。 「北海道学」でなく、敢えて「ホッカイドウ学」にした理由は、北海道のこれまでのイメージや歴史に縛られるのでなく、未来に向けて開かれた「ホッカイドウ」を、北海道に生きてきた人たちの内側…

ざまあみやがれ、アメ公【草稿】

*1 *2 ざまあみやがれ、アメ公! ……てなことをいきなり言うと、いまどききれいにアブナいシト扱い、周囲十数メートル以内に誰もいなくなること必定でありますな。 あ、いや、いかにあたしだとて場所もわきまえずそんなこと言やしませんし、そこらの保守オヤ…

競馬から日本が見える

*1 ●競馬から見る日本 今日は、競馬の話をします。北海道と競馬、特に地元に密着した地方競馬のあり方について、少し理解を深めてもらおうと思っています。 と言っても、あなたがたいまどきの若い人たちは、競馬そのものをもうあまり楽しまなくなっているん…

地方競馬改革・取材メモ

●岐阜県の状況について 笠松競馬存廃検討委員会の最終答申が、先月末に出ました。本文は、「いまのままでは赤字を回復する見込みがないので、廃止を勧告する」というものでしたが、そこに付記がついていて、競馬法改正に従い民間参入の可能性が出てきている…

「団塊」的知性論

*1 団塊の世代の、特にプチインテリ層 (関川夏央ならば「知的大衆」と呼ぶかも知れません) 特有の世界観や価値観、というのは、そろそろまともに、言葉本来の意味での「歴史」的な文脈での考察対象にしておいた方がいいと思われます。 単なる「サヨク」だの「…

前略、姜尚中先生(笑)

*1 *2 前略、姜尚中先生。この春、大阪に設立される国際コリア学園とやらの理事長就任を断念されたそうで。さすがは東京大学教授、われら凡人と全く異なる品性の高さを遍く天下に知らしめるご英断、と不肖ワタクシ、匹夫ながら感服いたしました。 しょせんは…

「壊し屋」ツネ

*1 前回、小沢さんを「壊し屋」と呼んでしまいました。ごめんなさい、あやまります。はるかに上手がいらっしゃいました。渡邊恒夫さんです。これまで野球や相撲からサッカーにまで口出ししては壊しまくってきたのはよく存じ上げてましたが、ついに最後に本殿…

競馬場のつぶし方、教えます

*1 さて今日は、行くも地獄、退くも地獄の現状で、競馬を廃止したくても見舞金(すでに補償金にあらず)その他、後始末のすったもんだを考えるととても手が出せず、と言って、このまま頑張ってみたところで劇的な一発逆転はもう期待できない状況で、ああ、何…

太田光、のスカ

芸能人やタレント、歌手、スポーツ選手……何でもいいのですが、そういう稼業の人たちが、何か政治的な発言をしようとする、という局面があります。当人が望んでやっている場合もあれば、周囲が商売として、営業としてやらせている、という場合もあるでしょう…

福山に高知のサラブレッドがやってきた

*1 日本一貧乏な賞金で競馬をやっている競馬場と、日本一脚光を浴びようのない日陰者の競馬場が、勝負をした。17日、未だに全馬アラブだけの番組編成で頑張る福山競馬が、あのハルウララで知られる高知競馬のサラブレッドを招待したのである。 一周が小回…

ひめゆりのハナシって退屈?

この春、青山学院高校の入学試験で「ひめゆりの戦争体験談は退屈だった」という内容を含んだ英文が出されていた、というので、今になって一部のマスコミで騒ぎに。当のひめゆりの語り部や研究者がクレームをつけて地元紙経由でようやく全国報道に、というの…

「芸人」文化人の横行(草稿)

意外と知られていないことらしいのだが、文化人、評論家などの中に、芸能プロダクションに所属している御仁がいる。テレビや雑誌、その他マスコミへの露出が最近やたら多いな、と思ったら、疑っていい。個人事務所でもご同様。たゆまぬ「営業」の成果なのだ…

われら「町人国家」の心意気

ご近所づきあいってのは難しい。引っ越しや夜逃げという最後の手段もあり得る個人と違い、こと国家となると、隣がストーカーだからとおいそれと逃げ出すわけにもいかない。なるほど、地政学ってのは馬鹿にならない。 言うまでもなくかの半島、北も南もしょせ…

ネット言論、という新たな情報空間

*1マスコミは「ボケ」、ネットは「ツッコミ」 普通の国民が生活の中でインターネットの環境を享受できる度合いはここ七、八年の間に急激に高まってきた。それは、携帯電話というもうひとつのIT革命と並んで、おおげさに言えば日本人の情報生活環境にとって…

麹町電網測候所 マニフェスト

*1 インターネットについて、少し本腰を入れて考えることを始めてみたい。普及してきたとは言え、未だにどこか一部のマニアや特殊な趣味の領域にとどまっているところも根深くあるこのメディアを、そろそろ陽の当たる場所できちんと検分してみることが必要だ…

肉喰う人々

例の狂牛病をめぐる騒ぎで、わかったことがひとつあります。何かってえと、何だかんだ言っても結局あたしらニッポン人ってのは、「肉を食う」ってことがほんとの意味で身についていなかったんだなあ、ってことであります。 だって、そうじゃないですか。事の…

肉喰う人々

例の狂牛病をめぐる騒ぎで、わかったことがひとつあります。何かってえと、何だかんだ言っても結局あたしらニッポン人ってのは、「肉を食う」ってことがほんとの意味で身についていなかったんだなあ、ってことであります。 だって、そうじゃないですか。事の…

成田空港、あるいは海外旅行

海外旅行、という言葉が輝かしかったのは、はて、いつ頃までだったでしょうか。 昨今、そういう記憶自体がもうあやしくなっちまってますが、でも、一生に一度くらいは海外旅行に、という願いがほとんどの日本人にとって当たり前だった時代というのも、今みた…

【草稿】「女性がつくった男性商品」座談会

*1 大月 おはようございます。大月です。 きょうは、女性の立場から見た男性商品ということで、全然業種もあれも違う、どうしてこんなにばらばらなんだって、おれ、言ったんだけれども、まあ、皆さんも、全然、それぞれお立場は違うでしょうから、その辺を含…

越境する2ちゃんねる

とある地方でのこと。片側三車線のまずは立派な郊外道路を走っていたら、前のクルマのリアウインドゥに黄色いステッカーが。見るともなく見ると、そこには「先に逝ってよし!」。 なんかもう、瞬間にして腰から力が抜けましたな。もちろん文字だけじゃない、…

書評・中沢新一『フィロソフィア・ヤポニカ』草稿

フィロソフィア・ヤポニカ 作者: 中沢新一 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2001/03 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (18件) を見る *1 一連のオウム事件A級思想戦犯中沢新一、堂々の非転向宣言、であります。ほれ、この通…

忘れられた「タフ (tough)」――浪曲と日本の近代

*1● 浪曲は忘れられた芸能です。 今日、日本人のほとんどは浪曲のことを知りません。若い世代はもちろん、大人でさえも浪曲のことを忘れています。浪曲のことを話して、あるなつかしさと共に応えてくれるのは、70代から上の老人たちばかりです。かつてはど…

「いじめ」の国際化?(草稿)

つくづくいやなご時世だと思う。「いじめ」まで国際シンポジウムときた。背景はよく知らないけれども、いまどきの文部省あたりが後押ししてでっちあげた代物でなけりゃ幸いだけど。 何度も言ってきていることだけど、また言うぞ。「いじめ」はまず徹底的にナ…

【草稿】解説・岡本嗣郎『男前――岡本集の激闘流儀』

● この本の主人公である山本集さんと初めて会ったのは四、五年前、確かどこかのホテルのロビーだった。 同席していたのは、ルポライターの朝倉喬司さんと、この『男前』を最初に単行本にした南風社という小さな出版社の社長兼編集者であるHさんのふたり。毎…

オウムとメディア、その「批判力」のありかたについて (草稿)

*1 地下鉄サリン事件から始まったオウム真理教がらみの大騒動だが、事態がひとめぐりして幕切れが見えてくるに連れて、改めて警察の過剰捜査についての批判が出始めている。 それらは報道のあり方に対する批判とも複合しながら、なるほど大騒ぎしていること…

ウインドウズ95騒動 (草稿)

*1 ウインドウズ95の国内発売の一件であります。 あまりの騒ぎに、オヤジ(あるいはオバサン)が「ウインドウズって、そんなにカッコいいバンドなんかね」と尋ねた、てな笑い話もさっそく巷に出回っております。 パソコン音痴を丸出しにしてはばからず、学…

「その他おおぜいの素人」の誇りと栄光を、いま、正しく取り戻すこと

*1 *2 *3 とにかく、ミニコミでも同人誌でもいいけど、いわゆる自前の学生メディアとか若者メディアの元気が今、まるでないよね。もうほんとに信じられないくらいに、ない。 ちょっと前までミニコミなんて言ったら、読み手としても作り手としても学生を抜き…