「外資」ってやっぱり……

やっぱり「外資」って……という気分が、改めて静かに浸透しているようです。

シンドラー社エレベーターでの高校生死亡事件。一部では「シンドラーのリフト」と揶揄されてますが、いきなり「うちは悪くない」と言わんばかりな初動での対応のまずさもさることながら、出てきたあのスイス人社長ってのがまず強烈でした。流行りの薄ヒゲで微妙にカジュアル。横浜郊外の豪邸住まいで、ボディガードを雇う暮らしぶりまで夕刊紙にすっぱぬかれたのは、単にやっかみだけでなく、あいつらなんかあやしい、という気分が後押ししたものと思われます。

証券や保険、金融関係を始め、その他の分野でも近年、「外資」は目につくようになりました。「外資系」勤務は、ある種「勝ち組」のように扱われもする。それでも、どこかでやはり信頼に欠けるイメージはぬぐいきれません。今回も、ニッポン企業ならあんな対応はしない、との声がしきりに。まあ、確かにそうですが、しかしだからといって、ニッポン企業の対応が誠実かというと、はて、どうでしょう。「ご迷惑をおかけしました」と平身低頭、涙すら浮かべて世間サマにあやまりながら、実は肝心の被害者や当事者へは官僚的答弁の繰り返しで何も責任をとらずのらりくらり、というのもまたお約束。

そう言えば、何かあったらあいつらじきに逃げ出す、という陰口も「外資」にはつきものですが、あの村上ファンドシンガポールに逃げ出してましたよねえ。「カネ儲け」を事とする企業の国籍と信頼性ってやつもまた、いまどきの世間との関係の中でまた揺らぎ始めているようです。