銀行が憎い

銀行のそのまた銀行、銀行の親玉とも言うべき日銀の福井総裁が、今度は渦中の村上ファンドに投資していたのが発覚した。手続き上は問題がない、日銀総裁がカネ儲けしてどこが悪い、と擁護論まで出ているが、でも、それって他でもない、あのほりえもんや村上がよく言ってたことじゃないのよ。あんたらまでも同じ理屈でカネ儲けですか、そうですか。

この総裁、もとはと言えば、かつて大蔵省のノーパンしゃぶしゃぶ接待事件で責任をとらされた幹部のひとり。日銀生え抜きというが、こちとらから見ればいずれ殿上人でお役人サマと同じ。だからこそ、李下に冠を正さず、なわけで、何もいまどき清貧であれ、とは言わないが、何千万円てな単位の話が平然と飛び交うのを見せつけられては、こちとらにだけ「痛み」を強いる側としての貫禄というか、身じまい自体にまず納得がいかない。*1

信頼回復に努めたい、と、まずは耳タコの紋切り型で、辞める気はなし、と。でもまあ、ご心配なく。定期預金の金利がATMの手数料一、二回分でふっとぶようになって久しく、ゼロ金利政策だか何だか知らないが、そんな設定になった段階でもう、銀行に対する世間の信頼など地を払っている。何より、あの「公的資金」注入。おのれのポカを国に泣きつき、経営責任ないがしろでいつしか「統合」「再編」焼け太り。おい、その資金ってのはこちとらの税金だ。それに対してあんたら銀行から、申し訳ない、のひとことでもあったか。ティッシュのひとつやふたつくらいじゃ、もうごまかされはせんぞお。

*1:主に手直しした個所はこのへん。元の原稿はid:king-biscuit:20060619