オーマイニュースの「大人気」(笑)

 韓国からやってきたネット新聞のオーマイニュース、正式創刊早々、大人気です。前評判にたがわぬステキな芸風が初回から大炸裂、こういう見世物にはとにかく敏感かつどん欲なインターネットの野次馬たちがひと眼見ようと殺到し、一時はまともにアクセスもできないくらい。いやあ、これもいわゆるひとつの韓流、かも。

 登録済みの市民記者もすでに千人以上とか。年内に四万人にまで増やしたい、と、人気の中身なんぞ全く気にしない太っ腹、鳥越俊太郎編集長は意気軒昂。確かにこれらの記者さんたち、お名前を検索すればすでにあっちの運動、こっちの集会で赫赫たる戦歴をお持ちの方も少なくない。この先まだ、一騎当千の強者がさらに集結するのでしょう。いや、頼もしい。

 とにかく、入り口が何であれ、最後は小泉批判自民党批判、政府批判で、今の日本はよくない、にもってゆくその芸風の統一ぶりが見事です。彼ら市民記者は、彼らにとっての理想のマスコミ、あるべきメディアのイメージを忠実になぞっているのでしょう。マスコミとはこういう記事を書くものだ、という確固たる信念。それは他でもない、マスコミ自身がこれまで営々とやってきたことの鏡、です。何でもかんでも反体制、批判沙汰にもってゆけば格好がつく、という思考停止を育んできたのは、他でもない、あなたがたマスコミと学校教育だった。いまどき臆面もなく自らそれを望んでやる市民記者がこれほど人気の見世物になっていることの意味を、少しは冷静に考えてみることもおすすめします。