さらにクリスマス、えらいことに

 クリスマスがまた一段とえらいことになっているようです。昨年、この欄で普通の民家の軒先やベランダに近年、自前のイルミネーションが流行っていることについて触れました。*1それから一年、その満艦飾が各地にさらに蔓延、地域によっては街ぐるみで派手なことになっているところも。おそらく互いに競って収拾がつかなくなったんでしょうが、またそれをわざわざ見物に訪れる酔狂連も発生、にわか名所になっているとか。企業ぐるみで上から仕掛けるかのルミナリエだかの自主興行版、市民バージョンといったところは、みこしやだんじりなどかつての祭礼の風流(ふりゅう)と同じこと。いや、立派に新たな民俗、です。

 それ以外にも、さまざまな飾りの類、リースやオーナメントと言うんですか、とにかくクリスマス関連のあの手の雑貨がさらに安く、かつ大量に店頭に並ぶようになったのも目に立ちました。それも100円ショップ系を中心に。ということは、製造元がどういう方面かはおのずと明らかなわけで、ほらほら、アジア諸国と仲良くしないとクリスマスもできなくなりますよ、てな社説・論説もそろそろ出回りそうな気配です。

 あと、よく見るとクリマスカードの類にも微妙な変化が。定番のサンタやトナカイをあしらったもの以外に、昨今この手のファンシーグッズでは最強コンテンツの犬猫ペット系キャラを持ち出して、「来年も幸せでありますように」など、年賀状の先取りみたいなものが確実に増えてたように思います。カップルのためのイベントから発して、とにかく身近なこのシアワセを他人に見せたい、見てもらって再確認したい、そんな新たな年中行事として、ニッポンのクリスマスはさらに進化、変貌をとげているようであります。

*1:id:king-biscuit:20051220