マスコミの終わり、の始まり

 インターネットが普及してこのかた変わったこと、というのは、わざわざ口にせずともあまたある。

 いわゆるマスコミ、正規の稼業として報道を、真正面から事件やできごとを伝える仕事をやってきた側が一番割りを食っている。まず、そのことは間違いない。敢えて、既得権益、とは言うまい。言わずとも、新聞であれ雑誌であれ、はたまたテレビであれラジオであれ、活字と電波の違いはあれど、少なくともそれで禄を頂戴し、飯を食ってきた者たちにとって、電網空間の普及と拡大はまさに死活問題、のはずである。虚心坦懐に現在を見つめる感覚を持っていれば、普通はそう思う。思いたくなくても、現実の方から親切に思い知らせてくれる。時代とは、このように否応なしに変わってゆく。

 朝日新聞の支局長の年収や資産が公開された。インターネットで、である。時代の流れを先取りして、あっぱれ自ら望んで情報公開。さすが社会の木鐸、天下国家を憂い、無知蒙昧な民草の蒙を大所高所から啓いて日々倦むことのない築地の選良、これぞジャーナリストの鑑、と称揚したい。いや、ほんとに素晴らしい。電網民主主義万歳、と、言ってみる。そっと、ささやくように。

 朝日新聞支局長(40代)の個人情報がファイル共有ソフトWinny」(ウィニー)で流出したことが15日、分かった。同紙地方版の連載で、執筆者とのメールのやりとりが漏れたほか、支局長自身の“資産報告書”が流出。「言葉のチカラ」で庶民の味方を自任する朝日社員の“資産公開”で驚くべき巨額の給与体系が明らかとなった。

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007011510.html

 まさにwinnyのチカラ、電網空間の普及と拡大、IT技術の大衆化の賜。庶民のすなるwinnyといふものを朝日新聞記者もしてみむとてするなり、というわけで率先垂範、自ら身体を張ってIT化の現在を地を這うような体験取材で検証しようとされていたに違いない。余は常に諸氏の先頭にあり。見よ、これぞ「格差社会」を衷心から憂えている報道貴族の心意気。嗚呼、ノブレスオブリージ、ここにあり。

 流出したのは支局長のメール110通など。このうち、多くが前任地で受け持っていた連載に関するものだった。執筆者の大学教授から原稿をもらい、支局長が修正したあと教授にチェックしてもらうという一連のやりとりだった。このほか、コンサルタントに送付するための文章が流出したが、その中に支局長の全資産が事細かに記入されていた。

 中でも驚くべきは「現在の年収約1900万円」。現在、支局長は40代後半だが、55歳まで上昇するという。ピークの年収は「2100万円」。その後、「年約175万円減少する」と記載されているが、60歳で定年退職すると「3000万円(見込み額)」。さらに退職後は企業年金などで「700-1000万円」の年収があるという。都内にマンション(約6100万円)を購入しているが、家族は公団の賃貸マンションに住ませ、所有マンションは住宅ローン返済のため賃貸に出している。

 支局長は4人家族。今年から2年ごとに100万円をかけて家族で海外旅行に行く“予算”までもが流出文章に記されていた。ただ、高収入ながらも子息の進学などでの出費も多かったようだ。

 他人の懐をとやかく言うのはみっともない。しかし、ことと場合、事情にもよりけり。なにしろサラリーマンの平均年収が600万円に届かない状況で、その三倍以上、年収1900万円の禄を食みながら「格差社会」を憂い、人権を擁護し、平和憲法を護持し、弱者の権利に思いをはせ、棚に上がったまま民主主義を標榜する、そんなジャーナリスト様の懐具合ならば、そこはそれ、やはり気になるのが人情というもので。ましてや昨今、かの「格差社会」のかけ声が当のマスコミから日々連呼され、経団連主導でホワイトカラーエクゼンプションとやら、自己責任の名の下での新たな苛斂誅求の気配まで。ただでさえ懐具合、台所事情について世間が敏感になっている状況では、無事ですむわけがない。なにせ総理大臣からして、ほれ、この通り。

「格差なんていつの時代でもある。じゃあ朝日新聞の給料はいくらなんですかと言ったら終わっちゃう話なんだよ」 (安倍晋三 第90代内閣総理大臣 世襲3世)

これ報道すると「じゃあフジの社員の給与は、アナウンサーの給与は、芸能人コメンテータの年収はいくらなんですか…と言えば終わっちゃう話」だったりするから、テレビ局も隠蔽するよね。。。

出せるのは安月給出版社の週刊誌くらいか。残念

明日の天声人語

書き出しからしてこれではいけないのかもしれないが▽だが、待ってほしい。ものすごく待っていてほしい。

▽まだ待っていてくれておられるだろうか。いましばらく待ってほしい・・(以下この調子で最終行まで待たせる)

▽ところで最近の若者の右傾化についてだが、もはや紙幅がない。

 とは言え、さすがに朝日新聞、すでにその芸風はネット住民には周知徹底されている分、直裁な怒りは思ったほどでもなく、むしろそのあまりの無防備ぶり、電網無知のさまに憐憫の情がわいてきたようなふしも。基調はやはり、自業自得、とか。別の言い方では、自己責任、とも。

winnyは取り扱いを誤ると情報が流出する」ってあれほどマスコミに載ってたのに。

このオッサン、新聞、読んだことないんじゃないか。

そもそもの問題として何で今winny使うのよ 俺は大丈夫とでも思ってんのかね

金持ってるんだから専用PC買えばいいのに

馬鹿な支局長だな。金払って音楽聴いたり、エロ見たりしろよ。

1900万も貰ってて、社会的責任が全然無いの暴露されて恥ずかしくないのか?

で、どういうエロ画像を拾ってたの?

 かつて、『朝日ジャーナル』という雑誌があった。右手に(朝日)ジャーナル、左手に(少年)マガジン、と言われた頃もある。「良心的」週刊誌の典型とされ、それを手にすることは今は昔、学生運動華やかなりし頃の大学生の、たしなみのひとつとも言われた。今の朝日どころではない、もっと本気の左翼ぶりを全面に出し、中には過激派セクトに取材腕章を渡していた記者もいた。さすがに事件になり、一応は解雇されたが、しかし口封じの意味もあったのか、その後もずっと築地のまわりで捨て扶持はもらっている。92年につぶれた(休刊、と称していたが)頃に前後して肩たたきをされ、早期退職した者たちも以後はそれぞれ悠々自適。年金もほぼ満額もらえる世代でまさに「勝ち組」の典型、彼らが長年批判してきた霞ヶ関の官僚処世と選ぶところはないのだが、しかし、そのあたりのことは口をぬぐって語らない、絶対に。これはもう思想だの主義主張だの、右だの左だのではない、知性ある人間としての品性の問題、魂の違いである。

 よく見ればこの支局長も同じこと、都内に六千万もするマンションを購入しながら、そこには住まずに賃貸に出し、家族は公団の賃貸に住まいしている。自分は支局に単身赴任で社宅住まいか。家族揃っての海外旅行資金も含めて、生活防衛の細かな手管はそこらの堅実な大企業管理職、または幹部級公務員と全く同じ。問題は、おそらくこれがマスコミ、それも大手新聞社社員だということ。日頃から何かと偉そうなことを言い、高みから世間を見下す態度でいたのがきっちり仇に。

 ことは、朝日に限らない。新聞という商売の手口そのものが、もう舞台裏から楽屋口に至るまでしっかり見切られてしまっている。いや、雑誌もテレビも、マスコミ稼業そのものが同じこと。日々の仕事は習い性でこなしてゆくしかないにせよ、それを横目でじっと眺める世間が、消費者が確かにいるという当たり前のことさえ、年収1900万円の「勝ち組」生活がいくらでも忘れさせてくれる。かくて、おのが日頃の仕事ぶりさえ省みない見事なジャーナリズムができあがる。こんな具合に。

東京新聞

http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1132824963/

>キムチは最近、寄生虫卵騒ぎで不評だが、なあに、かえって免疫力がつく

 ↓↓↓↓

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20070113/col_____sha_____003.shtml

>食品企業ではなによりも品質管理こそ命であるという雪印乳業の教訓を不二家は学んでいなかった。>同族経営で組織の緩みが指摘されているが安全は守らなければならない。

毎日新聞

http://news18.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1133172334/

>花粉症が抑えられる上に、いくら食べても太らないなどと聞くと、魅力的とすら思う。

>とはいえ、さすがに自分から卵を飲む勇気はない。「キムチで感染したら、ラッキーかもしれない」と頭をかすめ、

>深夜に鍋を平らげた。感染よりも、まず食べ過ぎに注意すべきかもしれない。

 ↓↓↓↓

http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20070113ddm005070008000c.html

>材料が複合する加工食品の安全性を消費者が確かめるのはほとんど不可能で、製造者への全面的な信頼に支えられている。

>とりわけ、不二家の製品は大人が子供に与えるものも多く、今回の問題が広げた不安と不信を業界全体でも深刻に受け止める必要がある。

 NHKもご同様である。年末未だに恒例の紅白歌合戦。他番組とのザッピングで見るともなくふと見たら、何やら品のない若い男がはしゃいでいる。成人式で大暴れするような不良がどうしてこんな大晦日のテレビに、と訝っていたら、なんと、まわりの踊り子ともどもいきなり素っ裸に。あまつさえ股間にはキノコ様の物件まで。どこの民放がこんな乱痴気騒ぎを、とチャンネルを改めて確認したら、何のことはない、天下の日本放送協会。昨今話題の視聴料不払いに荷担しようか、と五分ばかりは本気で考えた。

31日夜に放送されたNHK紅白歌合戦で、「DJ OZMA」と出演した女性ダンサーの上半身が裸に見えるような演出があり、総合司会の三宅民夫アナウンサーが番組内で「ボディースーツを着用していたが、誤解を与えて申し訳ない」という趣旨の異例のおわびをした。

 NHKによると、終了までに問い合わせなど約250件が寄せられた。NHKは裸に見えたのは すべてボディースーツだったとしたうえで、「裸と見間違いかねない姿になるのは演出側は 知らなかった。紅白のテーマにふさわしくないパフォーマンスだったと考えている」とコメントした。DJ OZMAは「リアルに作り過ぎたかな」と報道陣に語った。

 問題の場面は同日午後10時20分ごろに放送された。直後から「裸ではないのか」「ボディースーツとはいえ、子どもの見ている時間にはふさわしくない」などの指摘があったという。

 http://www.asahi.com/culture/update/1231/014.html

 DJ OZMAとは何者か、当測候所もよく知らない。だが、とても日本人とは思えない。氣志團という楽隊の一員の別名での活動らしいが、知ったことではない。着ぐるみとは言え錯覚させる程度には巧妙なデキで、どうやらお笑いのWAHAHA本舗から借用したらしいが、さすがに今回の件には抗議が殺到、ロイター経由で海外にまで配信される騒ぎに。もはや国辱もの、かも。

世界中に衝撃!?DJ OZMAのハレンチパフォーマンスについてロイター通信などが1日、「日本のテレビ局が大みそかの“トップレス”ショックに謝罪」と報じた。米人気歌手、ジャネット・ジャクソン(40)のスーパーボウルでのオッパイポロリ騒動(04年)を引き合いに 出し、NHKに苦情が殺到したことを伝えた。

 これを受け、米ニューヨーク・タイムズワシントン・ポスト紙も2日付で「大みそかに衣装の不具合」と報道。ヤフー!インドのニュースサイトでも取り上げられるなど、世界中で話題になっている。

 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/television/33751/

しばらく米国に行って日本に戻ると、ハレンチ発言やら映像やらが沢山流れていることに気付く。米国はそう言ったものが厳しく規制されている。例えば、チンポを意味する「中指を立てる」映像にはモザイクがかかるほどだ。米国の状況を考えると、あのNHKの映像は奇異に映るだろう。個人的には、「まぁ、いいじゃん」と思うが

 だが、経緯を知ると、リハーサルの段階から何かやらかしそうな気配は十分にあったらしい。その時点では当のNHKのプロデューサーも、そんな仕掛けを煽るかのようなコメントをしている。にも関わらず、いざ事態が紛糾するとNHK側は「知りませんでした」の一点張り。当のOZMAも納得ゆかないらしく、後からブログであてこすったりで、もう泥仕合

NHKにも「『やるよ』と言っても信じてくれない。僕を出したことを後悔する」と、宣戦布告。吉田豊久チーフプロデューサーも「僕も楽しみにしている」と、あまり相手にしておらず「全裸よりもすごいサプライズがある」と、演出に自信をのぞかせた。この日、さんざんしゃべったOZMAだが、リハーサルを行わず。演出は謎に包まれたままだ

http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20061230-OHT1T00076.htm

NHKに抗議電話が寄せられたことについて「もしもこれを見てる人でそう思った人がいたとしたら素直に謝るわ。すまなかったね」。また共演した北島三郎(70)やスーツを借用した劇団WAHAHA本舗にも「本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。しかし、ステージについては「ただ、びっくりしたんだ。あのステージを『低俗』だの『不謹慎』だの言う人間がいるだなんて事にさ。(中略)まぁ、そう言った人達は本当にかわいそうだけどね…。物事を一定の角度でしか見られないんだろうな…」と怒り交じりに反論。「おれは裸婦像もポルノ女優も心から美しいと思うんだ」と自身の正当性を訴えた。

 さらに怒りの矛先はNHKやマスコミにも。橋本元一会長が「使いにくい状況」とコメントした定例会見について「ちょっと残念だったね」と感想。担当者の名前を出し、「ちゃんと言わなきゃいけないことあったよね? 駄目だよ。男だって信じてたのにな。俺の経験上、ばっくれてもいいことないよ」と批判した

 みなさまのNHK、なのかどうか、逆風がさすがに気になるのか、世間の風向きに意味なく媚びるさまが最近、逆に痛々しい。やたらとお笑いやバラエティー系のタレントを使いたがるのもその現われ。ましてや紅白という看板コンテンツ、商品音楽の意味そのものがもう「戦後」ではなくなっている現在、それでもなおやり続けねばならないと判断したのなら、いらぬ媚態や迎合はむしろ逆効果。若者から年寄りまで「お茶の間」幻想に未だ苛まれていることの方こそあさましく、かつ疎ましい。

 不良まがいの小僧タレントを出すのなら、それなりの覚悟が必要だったはずだがそれもなく、いざことが起これば一気に官僚的対応で、当の小僧にも足もと見られてなめられるていたらく。もちろん、ネット住民たちの眼もそのあたりはしっかり見抜いている。

紅白騒動、あほらしいな。別にファンでもなんでもないが、コイツ使う以上なんかやらかすのは普通に想定内だろうに。それを込み込みで出演依頼したんだろう。知らなかった、こんなことするなんて考えてなかった!なんて、小学生並み。けしからん!てNHKが怒られるのは異論はないけど、DJ OZMAが謝意を表明したりすることもないと思う。

だからって芸術とか開き直るのはおかしいだろ。しかも批判した相手を「くそつまんねー人生を過ごさないようお祈りする」とか見下してる。しかも創価久本やヤクザ北島には詫び入れてる

 マスコミの終わりの始まり、がゆっくりと、その幕を開けている。ネットが取って代わる、わけはない。ネットはただ、既存のメディアの横着な商売のからくりを、どんな素人にも、その気さえあれば平等に教えてくれようとする、ただそれだけだ。そして、そのそれだけ、に対して今、一番謙虚に畏れねばならないのが他でもない、マスコミの現場で口を糊している者たちのはず、なのだが。