もはや供託金は宣伝費か?

 民主主義という言葉も色あせて久しい。六十年前は確かに輝いていたはずだが、あいにくその頃のことは生まれる前、あと知恵の知識としてしか知らない。
ならば、ものごころついて以降に当時を実際生きて体験した者はというと、これもいまやおおむね七十代以上。かつて「戦後派」と呼ばれ、「アプレ」と称されたモラルハザードの先駆者世代こそが、いま、懸案の高齢化社会のまさにその中核に位置している。とりあえずそんな現在、そんな二十一世紀の日本をわれわれは生きている。
ともあれ、民主主義のお祭りは、とりあえず選挙である。夏の参院選の前哨戦、と言われた統一地方選、首都東京はご案内の通り、現職石原知事が開票が始まって数分たたずに「当確」点灯のまさに秒殺、圧勝で一気に決着、誰が石原三選に待ったをかけるのか、刺客が決まらず野党方面がすったもんだした末に、ようやくおみこしをあげた浅野史郎宮城県知事や、なぜか急遽参戦したハコモノ専門御用建築家黒川紀章、さらに某団体が背後の陽動作戦用と目されたタレント桜金造、などなど、並み居る対抗馬十三人、小物から泡沫まで含めて枕を並べてみな仲良く討ち死にのお粗末。かくて、例によってマスコミが野党方面と結託して必死に煽った「反石原」イベントも、石原280万票、浅野160万票、以下省略と、彼らの期待と予想に反して、げに惨憺たる結果に終わった。

予想外だったのは朝日新聞とTBSくらいで、ほとんどの都民は石原確実と思いながら投票したはず

しかし160万人は多いなぁ。正直意外だったな。浅野がコレだけの得票をしたのが。見た目、イメージが実績を覆す判断をするアフォがコレだけ居ることに脅威を感じるよ。

磯村尚徳のように都民受けしないパフォーマンスに踊り、明石康のような存在感の無さを示し、石原信雄のように役人臭を漂わせて、樋口恵子のように左翼団体が乱舞した存在がどうしたって?

怖い、朝鮮総連系の応援団。
都知事選】浅野支援者「浅野さんが都知事になったら辛淑玉さんを副知事にしてください^^」
http://news23.2ch.net/test/read.cgi/news/1174623702/

「アサノと勝とう!女性勝手連」 ←浅野さんのハートに火をつける会の女性版(笑)【呼びかけ人一覧】19年3月18日現在
辛淑玉・人材育成技術研究所所長/上野千鶴子社会学者/若桑みどり千葉大名誉教授・ジェンダー文化研究所長/石坂啓・漫画家/橋本育・アジア女性資料センター/赤石千衣子・ふぇみん婦人民主クラブ/上原公子・国立市長/鄭暎惠・大妻女子大学中山千夏・おんな組いのち元祖世話人/木村民子・文京区議会議員、全国フェミニスト議員連盟元共同代表/櫛渕万里NGOピースボート事務局長/北原みのり・ラブピースクラブ/三井マリ子・ファイトバックの会/川田文子・ノンフィクション作家/落合恵子・作家/銀林美恵子・戦争への道を許さない下町の女たちの会/三木睦子三木武夫記念館館長/澤地久枝・ノンフィクションライター/宮本なおみ・九条でつながろう・めぐろ/柚木康子・労働組合役員/安積遊歩・ピアカウンセラー/望月すみ江・女性ユニオン東京/駒野陽子・元国際婦人年をきっかけとして行動する会/福士敬子・都議会議員吉田恵美子・東京都の人権意識を考える市民の会/俵萠子俵萠子美術館館長/坂本洋子・mネット・民法改正情報ネットワーク/深澤純子・日本女性学会/天野正子・お茶の水女子大学名誉教授/井上輝子・和光大学教授/青木道代・障碍を負う人々・子どもたちと「共に歩む」ネットワーク/甘利てる代・ノンフィクションライター/森田ゆり・エンパワメント・センター/阿部愛子・特定非営利活動法人海から海へ/稲邑恭子・(有)フェミックス/大熊由紀子・障害者の欠格条項をなくす会共同代表/皆川満寿美・大学非常勤講師/黒岩秩子・社会福祉法人桐鈴会理事長/加納実紀代・敬和学園大学教員/田中喜美子・ファム・ポリティク編集長/酒井和子・ぐるーぷ赤かぶ/寺町みどり・「む・し」ネット/森まゆみ・地域雑誌 谷根千編集人・作家・農家/橋本ヒロ子・十文字学園女子大学/森屋裕子・(有)ウィメンズブックストアゆう/山崎朋子・女性史・ノンフィクション作家/瀬野喜代・荒川区議会議員/ごとう尚子・日進市議会議員/漢人明子・小金井市議/丸山美子・檜原村議会議員/

だが、ご心配なく、ネット住民たちの間では、とうに選挙は見世物、絶好のバラエティ番組と化している。なるほど、言われてみれば、政見放送のおもしろさはそこらのお笑い番組の比ではない。
今回、ネット住民たちの間での一番人気は、常連のドクター中松をしのいで彗星のごとく現われた期待の大型新人、外山恒一だった。この選挙のために九州から上京、自称「ストリートミュージシャン」も選挙公報では「街頭演奏音楽家」だったが、スキンヘッドの容貌魁偉で、政見放送では中指を立てて「選挙じゃなにも変わらねえんだよ!」とタンカを切り、「もはや政府転覆しかない」「当選したら私ももビビる」と言いたい放題、沙汰の限りのパンクぶりで、なにしろこういう場合は動画も静止画像も共にどんどん広まってしまう昨今の電網環境のこと、それらをさらに職人たちがどんどん改変、好き放題に編集しまくったバージョンも多数アップされ、一気に人気沸騰。一時は大手検索エンジンでも、名前がトップにランクされるほどの注目度に。

テクノラティジャパンは4月12日、8日に投開票のあった東京都知事選挙の各候補者について書かれたブログ記事数と選挙での得票数との関係についての調査結果をまとめ、発表した。
調査では、本文中に候補者名の含まれるブログ記事をその候補者について書いているブログ記事とみなし、候補者ごとに、同選挙の公示日である3月22日から投票日前日の4月7日までの間に書かれたブログ記事の合計数をグラフ化、各候補者の実際の得票数と比較している。
選挙の得票数で1、2、3位だった石原慎太郎浅野史郎吉田万三の3氏のブログ記事数は、石原氏が3167本(得票数281万1486票)、浅野氏が2253本(169万3323票)、吉田氏が1003本(62万9549票)で、ブログ記事数と得票数がある程度比例する傾向にあることが分かった。
なお、調査期間中のブログ記事数が14候補者のうち最も多かったのは外山恒一氏だった。外山氏は政見放送が動画投稿サイト「YouTube」に投稿され、その内容がブログ界で話題になった。

無所属新人の路上演奏家外山恒一氏(36)が25日早朝、テレビ朝日東京都知事選挙政見放送」で「こんな国はもう滅ぼせ」「もはや政府転覆しかない」「私が当選したら、私もビビる」などと語り、 最後は中指を立て「選挙じゃ何も変わらないんだよぉー!」と絶叫した。
※動画:http://www.youtube.com/watch?v=ccwpbsJsWvM
※画像:中指を立てる外山恒一
http://cap.from.tv/jlab-fat/s/fat1174768542936.jpg

別バージョン色々
http://www.youtube.com/results?search_query=%E5%A4%96%E5%B1%B1%E6%81%92%E4%B8%80映像の世紀バージョン
http://www.youtube.com/watch?v=4oSDvB-XZ-M
ニコニコ動画バージョン
http://www.youtube.com/watch?v=oXux5e7SKV8
中国語バージョン
http://www.youtube.com/watch?v=EWq3tORxoIc
逆再生バージョン
http://www.youtube.com/watch?v=Dff6ysk81T0
エヴァバージョン
http://www.youtube.com/watch?v=StYfbXWJmKk
スクラップバージョン
http://www.youtube.com/watch?v=813Bkpwh4NA
もののけ姫バージョン
http://www.youtube.com/watch?v=bGRB2tQC0-U

参考:鳥肌実の演説
http://www.youtube.com/watch?v=jUuQX8YQKmM

ふだんはただの日記の垂れ流し、素人の床屋政談以上にならぬあまたブログの亭主たちも、こういうネタには敏感に反応。毎夜高円寺駅前にいると宣言、携帯番号までさらしての外山候補の男前ぶりに、身軽に心意気で応えようとする者もいたり。軽挙妄動、附和雷同の「祭り」気分こそが今も昔も民主主義の精華、ああ、あっぱれ普通選挙の醍醐味なり。

過激な論調で話題となっている東京都知事候補・外山恒一候補。「人生を書き換える者すらいた。」では、彼が毎晩8時に高円寺の駅いるという情報を元に実際に会いに行ったらしい。
しかし配られたビラなどの内容から「あの政見放送は完全に“宣伝行為”ということがはっきりした」と感想を書いている。ビラを撮影した写真がリンク先に掲載されているので、ぜひ見てみよう。
http://www.new-akiba.com/archives/2007/03/post_8501.html
人生を書き換える者すらいた。「外山恒一と会ってみた」
http://okajima.air-nifty.com/b/2007/03/post_7f03.html
今日のビラ
http://www.omegachart.org/neta/toyama3.jpg

そんな情報環境の変貌の中の選挙のこと、哀れをとどめたのはマスコミ的には対抗馬筆頭と目されていた浅野史郎氏。落選後はとりあえずもとの天下り慶大教授に復帰してみたものの、選挙期間中の右顧左眄の言動などが印象づけられた分、学生たちにまでネット経由で冷笑される始末で、まさに泣きっ面に蜂。

帰ってきた浅野史郎教授 -CLIP独占インタビューで都知事選を語る
10日(火)、都知事選後初となる浅野史郎総合政策学部教授の授業が行われた。大教室は学生で満員となり、浅野教授は拍手で迎えられた。SFC CLIP編集部は授業後、浅野教授にインタビューを行った。
http://clip.sfc.keio.ac.jp/article.jsp?id=news07041301

昨日、慶應の講義で「『浅野!浅野!』って応援してくれている人々の声が、終盤になって『アサNO!アサNO!』に聞こえてきちゃって正直つらかった」などともらし、教室中に失笑のザワメキと暫しの沈黙が訪れていた。。。

わたしもその講義にいましたけど、授業時間の大半を選挙の思い出話にしていてますます浅野氏のレベルの低さを痛感してしまいました。
印象に残ったのは、「『幸福の黄色いハンカチ』にあやかって青いハンカチを使ったみたいですが、出口調査で既に大差がついていたのを知ってイエローからブルーになっちゃいました」と言っていたことです。既に教室内は私語が多かったのですが、彼一流?のギャクがあっても誰も反応しなくなって、後から学生の一人から「『幸福の黄色いハンカチ』って何ですか?」と質問が出ると「山田洋次監督の映画なんですがね、そう君たちも大好きな武田鉄矢も出てるから知らない人は見てみなさい。つまりね映画にあやかってハンカチ使ってる時点で黄色信号が点滅してたのに、予想以上の速い敗退に青ざめちゃったってことですよ。」なんて聞いてない駄洒落の解説までご丁寧に応えている様子に、同じ人間として情けなさを覚えました。

そして、なお「祭り」は続く。統一地方選の後半戦では、新星外山が故郷九州の熊本市議選に矛先を転じて連闘出馬の構え、もともとこちらが本命だった、との事情通の説を裏づける形になりそうなのに加えて、またも東京は渋谷区議選にさらに趣き深い珍品が勇躍出馬。

★宅氏萌える渋谷区に
第16回統一地方選挙後半戦(22日投票)の幕開けとなる96市長選、310市議選、東京の13特別区長選、21区議選が15日、告示された。
東京・渋谷区長選に出馬した「オタク評論家」の宅八郎氏(44)が、「渋谷アキバ化計画」をぶち上げた。
渋谷ハチ公前での第一声にはメイド姿の女性3人を同伴させ「渋谷は秋葉原(通称アキバ)に負けている。メイド喫茶を増やし、アキバよりおしゃれな『渋谷系オタク』を確立する」と怪気炎。「渋谷を萌(も)える街に」とオタク用語を駆使し、区政改革を訴えた。
市民団体からの突然の出馬要請にすぐさま決断。トレードマークの「マジックハンド」を片手に「僕は『反石原』。区長になったら渋谷を『反石原区』にしたい」と石原慎太郎都知事(74)に闘志を燃やすなど意気盛んだった。

反石原ってことは、
カラス優遇
在日朝鮮人優遇
不法軽油推進
儀式に国旗国歌なし
関係者は是非渋谷区へ(笑)

池袋の乙女ロードに対抗して、センター街を童貞ロードとかいう名前にしてしまえばいい感じの街になるだろう

かつてに比べれば市民権を得たとは言え、おたくと聞いたら過剰反応、黙っていられない連中が未だ色濃くたむろする電網界隈、それでも宅八郎のブランドはすでに今は昔、「それって誰?」といぶかる向きも。なにより、背後の団体も含めての見事なまでにベタなサヨクぶり、プロ市民な言動にまず違和感が。と、ふと見れば、年齢(44)。かつてに比べてふくよかになった、明らかに中年と化した相貌も含めて、ああ、しみじみと諸行無常を感じる春の宵である。

昨日恵比寿の駅前でみたけど、マジックハンドだっけ? あれ振り回してた。萌えがなんとかって言ってたけど、俺と友達は萎えましたよ

オタクの真似をしてオタクのイメージを下げ(元々低いがw)左翼の真似をして今度は左翼のイメージを下げるわけか(元々低いが)

オウム真理教プロパガンダだったやつがよく出てこれるな

昭和37年同級生
幼児連続殺人の宮崎勤オウム真理教の上祐史裕、新潟で女の子を監禁した佐藤宣行、羽賀研二叶恭子宅八郎ナンシー関宮崎哲弥
みんな同級生だって。すごすぎる

渋谷がいまのごたごたになり始めた頃、確か、渋谷の商店街の人たちが、街が汚くなり、大人の客が逃げて行くって悲鳴を上げていたね。それで、高級ホテルを建てて高級感を出し、大人が来たがる街にしようって言っていたはず。この人、渋谷区民の支持を受けているんかしら。渋谷に来る人の支持をもらったって、それ、渋谷区民じゃないし。

鳥肌実なら投票する

一方、破綻した北海道は夕張市長選には、ドクター中松と並ぶネット住民ご贔屓の羽柴秀吉=三上誠三がまたも堂々エントリー。累積赤字三百億の財政再建団体と化した自治体立て直しに「私財二百億円の半分を使ってもいい」とは相変わらずの意気軒昂で、こちらもまた眼が離せない。だが、どこから出馬するにせよ、本当にその土地、その地域に必要な施策、先行きの見える善政を行ってくれる選良は果たしていま、現われるのか。「祭り」の果てた後、当選した者も泡沫にひと踊りした者も、改めて寂寥の感にうたれるはず。もはや選挙は絶好の売名、プロモーションの道具。供託金と宣伝効果を天秤にかければ、確かに帳尻はあうのだろうが、さてさて、そう都合よくドジョウが何匹もいるのかどうか。本誌本号が出る頃には、およその顛末と結果は見えているはずだが。

外山恒一(熊本市議会議員選)、・プリティ長嶋(市川市議会議員選)、・宅八郎(渋谷区長選) 今回のネタ候補はこんなもんか

桜金造の次は宅八郎か。選挙は落ち目芸能人の救済所じゃないぞ

一生懸命働けば、みんな結婚できるしセックスだって
そんな風に考えていた頃が俺にもありました(´・ω・`)

戦争はもう少し後です。そのままお待ちください(´▽`)