平成好色一代オンナ

 なにごとも中途半端はよろしくない。やるならとことん、徹底的に。バカでもアホでも常人の域を超えていれば、その突き抜け加減を愛でてくれる酔狂も転がり出てくるのがわがニッポンの世間。

 たとえば、一躍「平成の好色一代女」になりあがった、あの山本モナ嬢。去年、民主党は細野議員とのデート現場を撮られた時には、あまりのハマリ具合に、こりゃ与党の放った刺客かも、とまで勘ぐったのですが、その後の暴走ぶりを見ると、単にもとからそういうヒト、だっただけのようで、いや、失礼しました。

 でも、ここまで突き抜けてると、こりゃあ、ぼちぼち擁護する男前も出てくるぞ、と思っていたら、ほら、やっぱり出た出た。大阪府立大学堀江珠喜というセンセイ。「私は山本モナさんが大好きだ」「長年、フェミニストたちが、女を性的に隷属させる男について非難してきた議論を、逆説的にせよ、一瞬にして体現した小気味よさが感じられる」「男に支配される性ではなく、ちゃんと自分が楽しんでいる。女が泣く演歌的構図からも脱却し、男性と対等の性的関係を築くことができる」と、大絶賛。しかもお座敷が他でもない産経新聞だったりするから、始末が悪い。気兼ねしてゴミ出ししにくいみたいな気分であります。

 でも、このほめ方、なつかしいなあ。かつて松田聖子を持ち上げてた小倉千加子なんかとそっくりで。「勝ち組」インテリ女性にゃ、ただのゆるキャラ同性が「自由」でステキに見えるのは今も昔も変わらないようです。でもこれって、いちばん手が込んだ形での“サベツ”じゃないか、と思うんですけどねえ。

 まあ、このへんはさすが大阪、西鶴以来の“伝統”もどこかで介在してるのかも。だとしたらモナ嬢、今後はやはり再度、関西に拠点を戻すが得策。で、どうせなら、次なる標的は今が旬の橋下徹知事で、ぜひひとつお願いします。