■開催までの7年間で激変する、新加入するインフラは何か? 首都高速が高層化? リニアの投入? 羽田のレベルアップ? いよいよお台場カジノが完成?
カジノについてはオリンピックの動向とは別に、動きが加速され始めてますね。オリンピックを追い風にしようという併せ技なんでしょうが。「カジノ」とは当面呼びたくない、表に出したくないようで「リゾート」系のもの言いでお茶濁してますが要はカジノ≒国際標準のバクチ場です。
いわゆる「四競」、地盤沈下著しいこれまでの公営競技の整理統合、再編と、パチンコの合法化などもあわせて一気にカジノ構想に収斂させてしまおう、という言わば内政的政策的思惑と、なにせバクチ場ですからかつての公営競技が貢献したような「財政カジノ」としての財源確保という国家の将来構想の下支えに、共に関わる大きなプロジェクトなんでしょう。お台場に呼び込みたいのは石原知事時代からの東京都の方向で、沖縄や大阪などその他の地域も手をあげてますが、これもまたオリンピック景気で一緒くたにうまくやれれば、という思惑なんでしょう。
■国際関係はどう変わるか? 中韓との融和のきっかけとなるか?
これはオリンピックどうこうじゃ当面、そう簡単に変わりようないのでは? 安倍政権が対アジア外交を今のような方向で、アメリカと協調連携しながら北朝鮮含めた中韓囲い込みに動いてゆく限り、オリンピックはこれまでのような「国際協調」のダシというより、むしろ20世紀前半までのような「国威発揚」というか、単にひとつの国でなく、複数の国たちの連携の中に示されるある体制の示威活動としての役割が結果的に前面に出てくる可能性があると思います。そういう意味では、もう一度「政治」が新しい形でスポーツとからみあわざるを得ない、そんなオリンピックの姿を見ることになるんじゃないでしょうか。
■五輪特需で誰が潤うか? 庶民の生活は楽になるか? 防災都市化が進むのか?
仮に開催決定すれば予算はつけられるでしょうし、その限りでカネは回るわけですから、それなりに潤う業界は出てくるでしょう。ただ、問題はそういうやり方での潤い方、潤ってゆく方面自体がもう、かつてのような眼に見える形、誰もが自覚できるようなものにはなってないかも知れないということです。
オリンピックに限らず、博覧会その他の「イベント」で景気浮揚、というやり方自体がもう何というか、「昭和」で「戦後」な発想にしか見えない、って感覚はだいぶ浸透してると思います。どうせまた広告代理店主導のお祭り騒ぎだし、儲かるのはどうせまた一部だよね、というシラけた感覚が底堅く共有されてるということをもっと自覚した方がいいでしょうね。なにしろあの3.11の「復興」だって彼らにかかれば「イベント」として消費されてゆくだけで、さんざん言われているつけた復興予算が現地に効率的にまわってないという問題も、ある部分じゃそういう「イベント」化させて商売にしてゆく仕組みが、官僚組織も含めたあらゆる領域に網の目のように張り巡らされてしまっている現状に関わってます。
かつて、大友克洋の『AKIRA』で、いったん廃墟となった近未来の「ネオ東京」の舞台で、その廃墟以前の過去の象徴として「東京オリンピック」が登場してましたが、今回のオリンピックが仮に東京に決定したとして、そのような悪夢としての過去の象徴にならなければいいんですが。
テーマは
「2020年東京オリンピック内定で政治、経済、外交が大きく動き出す」
具体的には下記の内容を取材したく思っております。
明るく、読んで元気が出てくるような記事にできたらと思っております。
・東京で決定的と言われている2020年五輪。実際、都庁や招致委員会の内部ではどんな話がなされ、どんな動きが出ているか?
・開催までの7年間で激変する、新加入するインフラは何か? 首都高速が高層化? リニアの投入? 羽田のレベルアップ? いよいよお台場カジノが完成?
・国際関係はどう変わるか? 中韓との融和のきっかけとなるか?
・政治はどう変わるか? 小泉進次郎や小渕優子がトップにたつのか?
・五輪特需で誰が潤うか? 庶民の生活は楽になるか? 防災都市化が進むのか?