1994-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「大学」という場所のいまどき(往復書簡)⑤

拝復 誠実な答えをありがとう。一読させてもらってこういうことを考えました。 以前、小生が事例としてあげた『無法松の一生』の敏雄の“その後”には、こんなエピソードが連なっています。 『無法松の一生』では、引っ込み思案の敏雄が松五郎とのつきあいの中…

民俗学者(下)――赤松啓介さん

なるほど、同じ学生と言っても、昭和初年の「学生」は昨今のそれとは全く意味が違う。冗談ではなく今の大学院出の博士様ぐらいの感覚は一般にあったはずだ。 そういう“エラい”の代表のような学生が、これまた“エラい”の印である学生服に学生帽でもかぶってム…

ホンカツから転載依頼(笑)

「「拝啓、時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。さて、現在刊行準備中の本多勝一『貧困なる精神Y集』(毎日新聞社、94年4月刊行予定)に、先のあなた様との対談、あるいは座談会を収録させていただきたく、なにとぞ宜しくお願い申し上げます。…

「大学改革」の独走・文部官僚の強硬

官僚の本音がうまく伝わってこないのはいつものことだが、こと最近の大学改革についての文部省および文部官僚たちの異様な強硬策は、大学関係者の間にじわじわと恐慌状態をもたらしているようだ。 首都圏郊外に学園都市を構える某国立大学では、私立大学の非…