2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

書評・川村湊『妓生』/菅野聡美『消費される恋愛論』

妓生(キーセン)―「もの言う花」の文化誌作者:川村 湊作品社Amazon川村 湊『妓生――「もの言う花」の文化誌』(作品社) こういう本が日本の学者(一応)から出るようになったことは、まず喜ぼう。大方は「キーセンパーティー」でしか知らない、かの「妓生」の…

ラジオドラマのモダニズム&アメリカニズム

● 改めて言うまでもない、「うた」が生身に宿る、それは人間にとって自然な感情表現のひとつのかたちでした。おそらくそれは、時代の違いや文化、民族の差などを超えた人間本来、天然の本質といったところがあったはずです。 ただ、それが人の耳と口を介して…