対談

「団塊の世代」と「全共闘」・余滴②――呉智英かく語りき・断片

● 創価学会 創価学会は危険な組織か、とよく議論されるけど、創価学会に対して自由に批判があり得るうちは、さほど危険ではないと私は思ってる。この場合の批判というのは、何も高尚でお上品なものだけではなくて、野次や嘲笑、罵倒なんかも含めてのことだけ…

「団塊の世代」と「全共闘」・余滴①――呉智英かく語りき・断片

king-biscuit.hatenablog.com 一連のエントリー、上記であらかじめ経緯来歴について説明した通り、2005年から6年にかけての頃、呉智英夫子との対談本というか、インタヴュー本的な企画がお流れになった、その概ね9割方かたちになっていた作業中の草稿データ…

「団塊の世代」と「全共闘」㉗ ――吉本隆明ブランドのご威光

第四章 同時代の知の巨人たち、もしくは知のはぐれものたち● 吉本隆明 吉本の影響力は、やっぱり絶大だったね。でも、その理由というのは、ものすごく単純なことで、要するに若者はヒーローを求めていた、そういうことだよ。 ――それはまたわかりやすすぎると…

「団塊の世代」と「全共闘」㉕ ――「教養」願望、と、おたく的知性の関係

*1 *2●教養願望とオタク的情報量の集積 ――でも今、浅田彰や宮台真司がアニメ語るとカッコ悪いでしょ(笑)。もちろん、当人はそう思っていないんだろうけど。 それは、教養になり得ていないんだよ。 ――マンガでも一緒ですよ。浅田が岡崎京子を語ったら、ほん…

「団塊の世代」と「全共闘」㉔ ――オンナの自意識、教養主義の残映

●女の自意識、戦後フェミニズム ――明治、大正、昭和と、女の欲望、自意識も変わってきます。女に自意識どころか性欲がある、なんて当時としてはとんでもない話だったわけですよね。 俺の子供の頃、母親の「主婦の友」の性の悩みコーナーとか見ても、女に性欲…

「団塊の世代」と「全共闘」㉓ ――快適なシングルライフ、の尖兵

●快適なシングルライフ ひとり者=シングルの始まりは団塊世代か、ということについて、友人の山口文憲が『団塊ひとりぼっち』という本で書いていた。これはさっきちょっと触れた七○年以降の社会インフラの整備と関係することだけど、地域の共同体は崩壊して…

「団塊の世代」と「全共闘」㉒ ――オトコとオンナ、自慰の暗闇、処女性の霹靂

◎男と女、自慰の暗闇 処女性の霹靂 ――「婚前交渉」と同じように、当時はオナニーも問題になったでしょ。自慰、マスターベーション、ですが。 もちろん、問題になった。私の世代では、小・中学校の頃、オナニーは変態扱いだったね。 ――うわ……いきなり「変態」…

対談・朝倉喬司・頌

*1 現代書館から『朝倉喬司芸能論集成』が刊行された。ルポライター・朝倉喬司氏(1943~2010)の芸能関係の文章を集めた968頁の大著である。刊行を機に、編集委員会のメンバーである、株式会社出版人代表の今井照容氏、民俗学者の大月隆寛氏に対談してもら…

対談・富野由悠季

*1 佐世保小6女児殺害事件に関する大月隆寛氏のルポルタージュは、あの事件に対しての多くのメディアの視点いわゆるネット、チャット、『バトル・ロワイヤル』(高見広春の小説。'00年に映画化)というものとは違い、彼女の生まれ育った場所と置かれた環境…

対談 vs. 西原理恵子「明日船を出したら」

*1西原理恵子という“漁師”の目線。 あるいは、オヤジの皮かぶったキンタマオンナ、のこと ■ 二二年目の舵 ――**さんは、九三年の年末のNHK『BSブックレビュー』で、その年のベストワンに『怒濤の虫』(毎日新聞社)を挙げてらっしゃっいましたね。その他に挙…

民主党というバカ

*1 ●しかし、民主党……どうよ(笑) ○どうよも何も……もともとバカだったんですから、それが明らかになっただけじゃないですかね。 ●まあな、もともと自民党の小沢一派に旧竹下派のジジイ連、そこに旧民社党、社会党左派までくっつけた何でもありの選挙互助会…

対談 vs. 西村博之 (ひろゆき)

*1 インターネット上の巨大匿名掲示板「2ちゃんねる」。一日三千万ヒットを誇る事実上日本最大、世界でも例のない一大メガサイトになっているのであります。 世間では、西鉄バスジャック事件の犯人が「ネオむぎ茶」の名前で犯行を事前に予告していたとか、…

高橋がなり 聞き書き

経済活動は利潤追求が第一義なのは紛れもない事実。 でも、ちょっと待ってほしいのだ。ただ目先の利益を 追求して金儲けさえできれば、それでいいの……!? 破天荒な企画と低価格販売でアダルトビデオ業界の常識を覆した男と 民衆文化を幅広く、独自のリアルな…

オウム・陰謀論と「リベラル」

*1● いよいよもって大変な局面になってきましたね。○ オウム真理教の一件かい。● そうですよ。確かに状況証拠からはサリンを作ったってことだけは疑われても仕方ないし、これまで拉致監禁なんか繰り返してきてることもまずいですよ。でも、それはそれとして…

「大学」という場所のいまどき(往復書簡)⑥

拝復 いわゆる偏差値世代が知らず知らずのうちに抱え込んでしまった「優秀さ」について、世間はまだ充分に自覚していないように、小生には思えます。 偏差値教育の弊害についての議論はすでに百花繚乱、当の文部省ですら報告書などの中では「改善」しなけれ…

「大学」という場所のいまどき(往復書簡)⑤

拝復 誠実な答えをありがとう。一読させてもらってこういうことを考えました。 以前、小生が事例としてあげた『無法松の一生』の敏雄の“その後”には、こんなエピソードが連なっています。 『無法松の一生』では、引っ込み思案の敏雄が松五郎とのつきあいの中…

「大学」という場所のいまどき (往復書簡)④

拝復 同じ駄菓子屋の店先での経験、興味深く読みました。 一次的に立ち上がる欲望としての「欲しい」よりも先に、自分がどんな品物を選択するのか、そしてその選択した自分がどのように見られるのか、といったところに焦点が合ってしまう自意識のありようを…

「大学」という場所のいまどき(往復書簡) ③

拝復 お元気そうで何よりです。 いわゆる「おたく」の属性として語られる自閉の問題ですが、自閉それ自体はプラスともマイナスとも言えない、その「自閉」という「手段」=「道具」をフルに活用して達成するべき「目的」が見えない事態こそが問題なのだ、と…

対談・「おたく」と新保守主義の関係について

*1 ● 若い世代が新保守主義へ傾いてる、なんて最近言われているよね。言論という限られたステージにせよ、メディア市場のプロデュースともあいまって佐藤健志や福田和也といった固有名詞も出現し始めて、その「若い世代」の言論のありようとからめて語られる…

「大学」という場所のいまどき (往復書簡)②

拝復 昨年秋以来、ちょっと油断して不摂生したり、あるいはおのれで気づかぬながら些細な心労ため込んでゆくがごとき日々続けばたちどころに下血する潰瘍性大腸炎の身の上、つくづくボケるまで生きる自信はなく、いや自分に限らずわが世代のかなりの部分は予…

大学という場所のいまどき (往復書簡)①

*1 *2前略 ごぶさたしています。お元気でしょうか。 風の噂に聞くところでは、早稲田の雄弁会の学生たちにかつぎ出され、大隈講堂で高野孟や何とかいう社会党はシリウスの代議士などを集めたシンポジウムの司会をやり、その場の学生たちをバッサバッサとなで…

対談 ・キンタマのない奴はものを言うな!

*1● 大月 最近、JRの駅の構内にきれいな喫茶店ができてますね。多角経営って奴なんでしょうが、あそこで、この間まで車輪を磨いたり、機関車の整備やってたようないい顔したオッサンまでが、蝶ネクタイして「いらっしゃいませ」ってウエイターやらされてる…