草稿

札幌国際大学、燃ゆ

*1 *2 ● 6月29日付けで、札幌国際大学より「懲戒解雇」されたことについて、7月13日付けで札幌地方裁判所に、地位保全及び賃金仮払い仮処分命令申立書を提出し、受理されました。 大学側からの「懲戒解雇告知書」に記載されていた「懲戒の事由となる事実」は以下…

「懲戒解雇」の顛末――でぶ太郎、野に放たれる

*1 *2 勤めていた大学から、「懲戒解雇」を申し渡されました。北海道は札幌にある札幌国際大学という、今年で創立51年目になる小さな私大です。地元の人たちには、静修短期大学という名前の方が今でも通りがいいかも知れません。 こういう地方の私大のご多分…

「団塊」的知性論

*1 団塊の世代の、特にプチインテリ層 (関川夏央ならば「知的大衆」と呼ぶかも知れません) 特有の世界観や価値観、というのは、そろそろまともに、言葉本来の意味での「歴史」的な文脈での考察対象にしておいた方がいいと思われます。 単なる「サヨク」だの「…

青天井で送る朝

● 相変わらずの蒸し暑い朝だった。 背丈ほども伸び上がった雑草たちが、むせかえるような夏の匂いを撒き散らしていた。足許の土は昨日の激しい夕立の名残か、まだたっぷりと湿気を含んでいて、踏み込むたびに意外に重く、長靴に泥がまつわりついた。それでも…

【翻訳】D.A.メッサーシュミット「手もと足もと」での人類学について――文化人類学における「自文化研究」の今日的意義

*1 Donald A. Messerschmidt On anthropology“at home” In Anthropologist at Home in North America : Methods and Issues in the Study of One's Own Society. Edited by Donald A. Messerschmidt Cambridge University Press, 1981*2 ● これまで、通過儀…

【草稿】書評・臼田捷治『工作舎物語――眠りたくなかった時代』(左右社)

*1 *2 さてお立ち会い、「工作舎」という名詞一発で反応できる、しちまう向きは言うに及ばず、すでに歴史と距離感持つ若い衆世代にとってはおのれの現在からどう地続きにしてゆくか、その器量試しの一冊だ。 70年代半ば、東京の片隅に宿った小さな集団。編集…

「柳田國男」から、ふたたび

柳田國男、という名前も、そろそろ忘れられかけているのかも知れません。 何より、彼の名前をちゃんと記憶しておくべき前提、何と呼べば最もしっくりくるのかよくわかりませんが、たとえばそう、「思想史」とか「精神史」といった物言いで少し前まで仰角の視…

「挫折」と「敗者」――「北の人」、山口昌男のこと

薄く霜がおりたようなフロントグラスに、はじける朝の陽がまぶしかった。くたびれた商用バン、使い込んだディーゼルエンジン特有のあのゴロゴロ音とすすけた排気ガス臭が、見渡す限り真っ白な冬の雪原に似合っていた。 とりあえず除雪だけされた黒い帯のよう…

創刊40周年、のこと

創刊40周年、ってのは、何にせよまずすごいですね。素直におめでとうございます、です。 創刊当時、70年代初めの札幌のメディア状況がどんなものだったのか、『クオリティ』『財界さっぽろ』等の先行誌に対してどういうスタンスで殴り込んだのか、などなど記…

民俗学的知性、について・メモ

民俗学に可能性はもうない、と言い続けて久しいわけです。 大学という場所の民俗学がキライだった、ってのもあります。アタマが悪いんですよね。人が俗物過ぎる。そのことを許容できなかった程度にこっちも若かった、ってことなんでしょうが。 自由に生きる…

「開拓」前後

乗ってきたのは木の船だった。 荒削りな樫の板でつくられていた。 塗装も何もしてなかった。 小さくはなかったが、大きくもなかった。 エンジンはついていたが、いつもぜんそく持ちみたいにあえいでいた。 燃料がなくなった時のために、帆柱がついていた。 …

「学者」世間の疎ましさ・メモ

「学者」の世間の、いったい何がそこまで疎ましかったのか。 「学会」「学界」の揺籃におさまりながら、指導教員や先輩たちの視線に対してまっすぐに身構えつつ、しかし生身の自分の内側には確実にアンビシャスでもの欲しげな「功名心」の気配を満々とたたえ…

ざまあみやかがれ、アメ公

*1 ざまあみやがれ、アメ公! ……てなことをいきなり言うと、いまどききれいにアブナいシト扱い、周囲十数メートル以内に誰もいなくなること必定でありますな。 あ、いや、いかにあたしだとて場所もわきまえずそんなこと言やしませんし、そこらの保守オヤジみ…

ホッカイドウ学!! 北海道「を」、だけでなく、北海道「で」、考えること。

札幌国際大学に、「ホッカイドウ学」準備室、を立ち上げます。 「北海道学」でなく、敢えて「ホッカイドウ学」にした理由は、北海道のこれまでのイメージや歴史に縛られるのでなく、未来に向けて開かれた「ホッカイドウ」を、北海道に生きてきた人たちの内側…

ざまあみやがれ、アメ公【草稿】

*1 *2 ざまあみやがれ、アメ公! ……てなことをいきなり言うと、いまどききれいにアブナいシト扱い、周囲十数メートル以内に誰もいなくなること必定でありますな。 あ、いや、いかにあたしだとて場所もわきまえずそんなこと言やしませんし、そこらの保守オヤ…

競馬から日本が見える

●競馬から見る日本 今日は、競馬の話をします。北海道と競馬、特に地元に密着した地方競馬のあり方について、少し理解を深めてもらおうと思っています。 と言っても、あなたがたいまどきの若い人たちは、競馬そのものをもうあまり楽しまなくなっているんじゃ…

地方競馬改革・取材メモ

●岐阜県の状況について 笠松競馬存廃検討委員会の最終答申が、先月末に出ました。本文は、「いまのままでは赤字を回復する見込みがないので、廃止を勧告する」というものでしたが、そこに付記がついていて、競馬法改正に従い民間参入の可能性が出てきている…

「団塊」的知性論

*1 団塊の世代の、特にプチインテリ層 (関川夏央ならば「知的大衆」と呼ぶかも知れません) 特有の世界観や価値観、というのは、そろそろまともに、言葉本来の意味での「歴史」的な文脈での考察対象にしておいた方がいいと思われます。 単なる「サヨク」だの「…

前略、姜尚中先生(笑)

*1 前略、姜尚中先生。この春、大阪に設立される国際コリア学園とやらの理事長就任を断念されたそうで。さすがは東京大学教授、われら凡人と全く異なる品性の高さを遍く天下に知らしめるご英断、と不肖ワタクシ、匹夫ながら感服いたしました。 しょせんは俗…

「壊し屋」ツネ

*1 前回、小沢さんを「壊し屋」と呼んでしまいました。ごめんなさい、あやまります。はるかに上手がいらっしゃいました。渡邊恒夫さんです。これまで野球や相撲からサッカーにまで口出ししては壊しまくってきたのはよく存じ上げてましたが、ついに最後に本殿…

太田光、のスカ

芸能人やタレント、歌手、スポーツ選手……何でもいいのですが、そういう稼業の人たちが、何か政治的な発言をしようとする、という局面があります。当人が望んでやっている場合もあれば、周囲が商売として、営業としてやらせている、という場合もあるでしょう…

福山に高知のサラブレッドがやってきた

*1 日本一貧乏な賞金で競馬をやっている競馬場と、日本一脚光を浴びようのない日陰者の競馬場が、勝負をした。17日、未だに全馬アラブだけの番組編成で頑張る福山競馬が、あのハルウララで知られる高知競馬のサラブレッドを招待したのである。 一周が小回…

ひめゆりのハナシって退屈?

この春、青山学院高校の入学試験で「ひめゆりの戦争体験談は退屈だった」という内容を含んだ英文が出されていた、というので、今になって一部のマスコミで騒ぎに。当のひめゆりの語り部や研究者がクレームをつけて地元紙経由でようやく全国報道に、というの…

 ひめゆりのハナシって退屈?

この春、青山学院高校の入学試験で「ひめゆりの戦争体験談は退屈だった」という内容を含んだ英文が出されていた、というので、今になって一部のマスコミで騒ぎに。当のひめゆりの語り部や研究者がクレームをつけて地元紙経由でようやく全国報道に、というの…

ひめゆりのハナシって退屈?

この春、青山学院高校の入学試験で「ひめゆりの戦争体験談は退屈だった」という内容を含んだ英文が出されていた、というので、今になって一部のマスコミで騒ぎに。当のひめゆりの語り部や研究者がクレームをつけて地元紙経由でようやく全国報道に、というの…

ひめゆりのハナシって退屈?

この春、青山学院高校の入学試験で「ひめゆりの戦争体験談は退屈だった」という内容を含んだ英文が出されていた、というので、今になって一部のマスコミで騒ぎに。当のひめゆりの語り部や研究者がクレームをつけて地元紙経由でようやく全国報道に、というの…

「芸人」文化人の横行(草稿)

意外と知られていないことらしいのだが、文化人、評論家などの中に、芸能プロダクションに所属している御仁がいる。テレビや雑誌、その他マスコミへの露出が最近やたら多いな、と思ったら、疑っていい。個人事務所でもご同様。たゆまぬ「営業」の成果なのだ…

われら「町人国家」の心意気

ご近所づきあいってのは難しい。引っ越しや夜逃げという最後の手段もあり得る個人と違い、こと国家となると、隣がストーカーだからとおいそれと逃げ出すわけにもいかない。なるほど、地政学ってのは馬鹿にならない。 言うまでもなくかの半島、北も南もしょせ…

  われら「町人国家」の心意気

ご近所づきあいってのは難しい。引っ越しや夜逃げという最後の手段もあり得る個人と違い、こと国家となると、隣がストーカーだからとおいそれと逃げ出すわけにもいかない。なるほど、地政学ってのは馬鹿にならない。 言うまでもなくかの半島、北も南もしょせ…

われら「町人国家」の心意気

ご近所づきあいってのは難しい。引っ越しや夜逃げという最後の手段もあり得る個人と違い、こと国家となると、隣がストーカーだからとおいそれと逃げ出すわけにもいかない。なるほど、地政学ってのは馬鹿にならない。 言うまでもなくかの半島、北も南もしょせ…