インタヴュー
● 創価学会 創価学会は危険な組織か、とよく議論されるけど、創価学会に対して自由に批判があり得るうちは、さほど危険ではないと私は思ってる。この場合の批判というのは、何も高尚でお上品なものだけではなくて、野次や嘲笑、罵倒なんかも含めてのことだけ…
king-biscuit.hatenablog.com 一連のエントリー、上記であらかじめ経緯来歴について説明した通り、2005年から6年にかけての頃、呉智英夫子との対談本というか、インタヴュー本的な企画がお流れになった、その概ね9割方かたちになっていた作業中の草稿データ…
実は最近、本が読みたくなくてしょうがないんだよ。このところ母親の面倒を見たり、忙しかったりしているから余計にそうなってるんだろうが、でも、そんな中でも特に小説は読みたくない。するすると頭に入って面白いものはないかなと思って、あ、そうだと思…
●大江健三郎 ――三島なんかとは格が違うとは思うんですが、未だに朝日新聞以下、後がなくなってるリベラル陣営の守護神というか貧乏神みたいになっている、大江健三郎はどうでしたか? 大江健三郎は、私たちの頃は尊敬の対象ではなかったし、私も大江健三郎を…
●三島由紀夫 ――あと、呉智英さんの世代、いや、もう少し下まで含めていいと思いますが、吉本と共に三島の影響ってのも大きいことに驚くんですよ。あたしらにとっちゃ、少なくとも同時代の印象としては、単に自衛隊に突入して腹切っちゃったヘンな作家、程度…
――思想なり発言なりに何らかの抵抗値が設定されてないと、その輪郭も自覚できないままってところはありますね。あたしが年来便利に使っている「あと出しジャンケン保守」というもの言いと同じことで。福田恒存や江藤淳がかつて、ああいう論陣を張っていたの…
――「国家」ってのがもうあらかじめそんなに大変な争点になってた、ってことなんでしょうね。で、そんなものは崩壊する、死滅する、というのが理想郷である、と。なんというか、ラスボスとしての「国家」を想定してそれを倒すことが正義、というのは、まず想…
*1 佐世保小6女児殺害事件に関する大月隆寛氏のルポルタージュは、あの事件に対しての多くのメディアの視点いわゆるネット、チャット、『バトル・ロワイヤル』(高見広春の小説。'00年に映画化)というものとは違い、彼女の生まれ育った場所と置かれた環境…
● 記者クラブ、いる? いらない? なんでおれに訊こうと思ったの。ほかと違うこと言いそうだから? じゃあさ、なんでみんなおんなじような答えになると思う?*1 いや、総論は賛成なんですよ、上杉隆氏とかの言ってることには。記者クラブがおかしいなんてこ…
―全体として、いまマンガはどうなっているのでしょうか。 さて、全体像をとらえるというのは不可能、ちょっと誰にもとらえられませんよ。ただ一時期のような勢いはなくなっていますね。週刊マンガ誌の『少年ジャンプ』が六〇〇万部だった九〇年代からいえば…
浪花節。浪曲。日本人のメンタリティーを語るとき、必ず語られる一方で、古臭いものと否定されることも多く、今は耳にする機会も少ない。しかし、四月から札幌国際大人文学部現代文化学科教授を務める民俗学者大月隆寛さんは、浪曲こそが日本を国民国家にし…
*1 ①地方競馬の相次ぐ撤退について率直にどう感じるか。 いわれのない大虐殺をじっと見ているような気持ちですね。競馬に限らず公営ギャンブル自体が構造的にダメになってきていて、JRAでさえ売り上げ減少に悩むこのご時世ですから、地方競馬すべてが生き…
今度はパソコン通信のサブ・シスオペをやってる人と会ってみましょう、と担当のO氏。パソコン通信はいいけどその“しすおぺ”って何やねん、と尋ねると、フォーラムを運営するシステムオペレーターです、と馬鹿にされた。つまり、サークルの運営係というか座…
● G1なんて、普通に牧場やってて取れるなんてこと、まずないっしょ。中央だって美浦と栗東でいくつも厩舎あるけど、牧場なんて千軒も千何百軒もあるんだよ。G1どころじゃない、中央の重賞取ること自体がまず宝くじにあたるようなもんだし。〇 G1なんて…
*1 ●深窓の令嬢から一転<ヌードグラビア担当!? 大月 本日の司会を務めます、大月です。まずはみなさんに簡単な自己紹介をしていただきましょうか。 江部 キリンビールの江部です。ビールと発泡酒の新商品を開発しています。最近では、夏季限定の発泡酒「常…
*1 大月 おはようございます。大月です。 きょうは、女性の立場から見た男性商品ということで、全然業種もあれも違う、どうしてこんなにばらばらなんだって、おれ、言ったんだけれども、まあ、皆さんも、全然、それぞれお立場は違うでしょうから、その辺を含…
*1 インターネットで肥大化する自意識 インターネットに関しては、バラ色の能書きを垂れる人は腐るほどいるでしょうが、僕などの眼からは、少なくとも日本におけるそれは、どうもやっぱりキチガイと自意識過剰の高速増殖炉ではないか、と思わざるを得ません…
今、最も注目されているゲームソフト会社ワープの若社長、飯野賢次さんであります。意外にもコンピューターよりも音楽、それもビートルズからYMOにハマった妙な小学生だった生い立ちの続きから、はいどうぞ。 飯野 最初はシンセサイザー買おうと思って御…
実は不詳わたくし、パソコンだけでなくファミコンというやつも、これまでいじったのは後にも先にもたったの一回。もう何年も前、知り合いの家で初期のシムシティにひと晩ハマったきり。その後何の興味もございませぬ。街のゲーセンもほぼ同様。とにかくRP…
「郵政大臣官房総務課課長補佐」中村伊知哉さんの後半戦であります。世間からうかがい知れない中央官庁の仕事について、話は佳境に入ります。 中村 私の机の上には、私の決裁を待ってる法律案やら稟議書やらの間にマッキントッシュとコンパックがポコンと置…
もらった名刺の肩書が「郵政大臣官房総務課課長補佐」。おお、こりゃバリバリの若手官僚であるぞ。 「官僚」というと何か無条件で悪いヤツというイメージになっちまってる昨今だが、しかしその実体はなかなか見えてこない。とりわけ、三十代以下の若い世代が…
二十代にして今の日本のインターネットまわりの世間じゃみるみるちょっとした顔になったという時代の寵児、伊藤穣一さんにお話をうかがっております。そのとんでもない最先端ぶりの一端をさらにたっぷりお楽しみ下さい。 ――インターネット以前に、今の日本人…
インターネットは英語を読めなきゃ話にならない。だからありゃ英語帝国主義の先兵で、と小生言い張るのだが、そんな能書きこいてる間にそのインターネット英語の解説本を書いて商売した男がいる。伊藤穣一さんという。まだ二十代というが他にもあちこち顔を…
前回に引き続き、パソコン通信のサブ・シスオペをやっている阿見寛さん(仮名)にお話をうかがっております。 フォーラムの場でのもの言いの作法をよくわからない、ただ質問ばかりして実はかまって欲しいだけといった対話不能の人間の参入に対してどのように…
*1 ● 先日行われた本場イギリスのダービーに初めて女性騎手が出走した、という報道があった。名前はアレックス・グリーヴス。 ああ、知ってるよ。何年か前、地方競馬のレディスカップに来日して、仕事でついて回ったことがある。乗り馬に恵まれなかったせい…
今度はパソコン通信のサブ・シスオペをやってる人と会ってみましょう、と担当のO氏。パソコン通信はいいけどその“しすおぺ”って何やねん、と尋ねると、フォーラムを運営するシステムオペレーターです、と馬鹿にされた。つまり、サークルの運営係というか座…
いやはや、猫も杓子もインターネットである。雑誌の世界でもインターネットの専門誌が続々創刊されているとか。中でも、小室哲哉を起用したCMで話題になっているのが『日経ネットナビ』。こちとらパソコン音痴にはどの雑誌も同じにしか見えないけれども、…
「電子出版」というのがある。紙の書物でなく、CD-ROMなどを媒体にした出版を行う事業のこととか。今回はその電子出版事業で名をはせる「デジタローグ」社長、江並直美さんにお会いした。 ――写真集の『イエローズ』は爆発的に売れましたそうですね。 …
インターネットのプロバイダーの会社を始めた若い人がいるんですけど、会いませんか、と編集のO氏。そりゃいいけど、それこそ昆虫みたいなツラしたデジタル思考のいけすかないガキじゃないの、とわれながら情けないほどベタなオヤジの偏見丸出しで構えて訪…
大月です。パソコン雑誌で「パソコンなんていらない」てな看板掲げて商売しようなんて、というジト眼の視線をひしひしと感じつつ、まずは店開きさせていただきます。 えー、看板通り小生パソコンは使えませんし、ひとまず使う気もありません。職場に導入され…