1996-06-01から1ヶ月間の記事一覧

安楽死の是非とは?

京都府下の病院で起こった安楽死問題で、末期ガンの患者に筋弛緩剤を投与したと言われる院長を支持する人々から「院長を逮捕しないで」という嘆願書が出たそうである。 そうだろうなあ、と思う。 かのKKCの会長に「会長、頑張れ」という会員の声が集まっ…

CD評・広沢虎造『広沢虎造浪曲全集――清水次郎長伝』(コロンビア COCF-13516〜23)

石松三十石船道中 本座村為五郎 荒神山の血煙り(一)(二) 荒神山の血煙り(三)(四) 大瀬の半五郎(一)(二) 大瀬の半五郎(三)(四) 大瀬の半五郎(五)(六) 大瀬の半五郎(七) 清水の三下奴(一) 清水の三下奴(二)(三)名人芸! 清水次郎長全集(二…

レコードコレクターズ

『少女フレンド』休刊

今年はビートルズが来日して三十年目ということで、当時の関係者の証言などをもとに彼らが日本に滞在した五日間の大騒ぎを改めて検証する、というテレビ番組を作っております。27日の夜8時からNHK教育テレビで放映されるはずなので、もしよかったら見…

パソコン通信シスオペ 阿見寛さん(仮名) 後編

前回に引き続き、パソコン通信のサブ・シスオペをやっている阿見寛さん(仮名)にお話をうかがっております。 フォーラムの場でのもの言いの作法をよくわからない、ただ質問ばかりして実はかまって欲しいだけといった対話不能の人間の参入に対してどのように…

「講座」商法の古色蒼然

講座社会学〈1〉理論と方法東京大学出版会Amazon 百科事典や全集などの大きな出版企画はもう売れない、と言われるようになって久しい。なるほど、ちょっと気のきいた辞書ならばいきなりCD-ROMになるご時世。中身以前に書物というメディアの形式そのも…

たけしを国会へ!

ったく、何ひとりでトチ狂ってんだよ、オッサン。 いや、失敬。あまりのことに不肖大月、ちと平常心を失ってしまいました。(そんなもん、何かありゃじきにそこらに放り出しちまうくせに、との声もありますが) 自民党の国会議員のセンセイが「ビートたけし…

国境を越えた人と馬――ユキコさん、のこと

*1 ● 先日行われた本場イギリスのダービーに初めて女性騎手が出走した、という報道があった。名前はアレックス・グリーヴス。 ああ、知ってるよ。何年か前、地方競馬のレディスカップに来日して、仕事でついて回ったことがある。乗り馬に恵まれなかったせい…

パソコン通信シスオペ 阿見寛さん(仮名) 前編

今度はパソコン通信のサブ・シスオペをやってる人と会ってみましょう、と担当のO氏。パソコン通信はいいけどその“しすおぺ”って何やねん、と尋ねると、フォーラムを運営するシステムオペレーターです、と馬鹿にされた。つまり、サークルの運営係というか座…

吉川弘文館のドジ

吉川弘文館という出版社がある。歴史学系の学術出版を中心とした版元としてはまず老舗と言っていいだろう。地方史や郷土史関係にも強いから、読者の中にも書棚に一冊や二冊、この出版社の本をお持ちの方がいらっしゃるかも知れない。 ここから最近出た『現代…

床下に五百万円

ワールドカップが日韓共催になっただの、海上自衛隊がアメリカ軍機をあっぱれ撃墜しただの、いつになく派手めのニュースが多い週でありましたが、その中でこの地味な物件に眼が釘付けになった。 床下に百円玉で五百万円分隠していた、という不思議なニュース…

床下に五百万円

ワールドカップが日韓共催になっただの、海上自衛隊がアメリカ軍機をあっぱれ撃墜しただの、いつになく派手めのニュースが多い週でありましたが、その中でこの地味な物件に眼が釘付けになった。 床下に百円玉で五百万円分隠していた、という不思議なニュース…

続く「盗用」問題の背景

立て続く「盗用」問題に出版界が揺れている。それも学術や思想関係といったいわゆる“マジメな本”の領域でだ。講談社のメチエ選書の一冊にかなりひどい「盗用」が発覚し、すったもんだのあげく回収騒ぎになったのが今年の始め。また、吉川弘文館の出した入門…