1994-01-01から1ヶ月間の記事一覧

民俗学者(上)――赤松啓介さん

「路上の達人たち」というタイトルで、永らくこの誌面をお借りしていろんな人の話を聞かせてもらってきた。 バナナの叩き売りの北園さんから始まって、「人間ポンプ」の安田さん、個人タクシーの坂口さん、鯨とりの川崎さん……などなど、移動する仕事、言わば…

企業年金 路上の達人たち 23

いいことなし、の弁

何もいいことがなかった、と思う。 学生時代に柳田国男に出くわし、民俗学に首突っ込むようになって今年で足かけ十五年。曲がりなりにも民俗学者の看板掲げるようになってからでも、すでに十年近くたつ。 この三月で三十五歳。理科系より気の長い文科系の学…

井田真木子の大けが

人間、向いていないことをいきなりやると大けがをします。文春の月刊女性誌『クレア』で始まった井田真木子さんの連載コラムが、まさにそういう大けが。一読者として診察する限り、このままだと出血多量で失血死しかねないような瀕死の重傷です。 「みんなの…