叶 美香――絶対的反則、今様らしゃめん、乳

いかに自他共に許すおっぱい星人(このもの言い、すごいっす……)、巨乳に眼のない豪傑であっても、叶姉妹にグッとくる、という御仁はいささか別モンじゃないか、と思う今日このごろ。だって、あれ、反則でしょ、やっぱ。

特に妹サンの方、ありゃもう、ほぼサイボーグ009。実はあたしゃ一度だけ、ごく至近距離で遭遇したことがあるんですが、いやあ、わかっていてもほんっとにこの世のモンとは思えませなんだ。思わず手を合わせそうになりましたがな。

たとえば、洋モノのプロの女優でこさえたAVって、見たらちんちん立つより先にまず笑っちゃうじゃないですか。そのあっけらかんと「ど~ぶつ」丸出しで、これでもかという物量主義のバカバカしさ。わかりましたからもう好きにしてください、と土下座するしかない絶対的な説得力。叶姉妹の凄味も、きっとそのへんです。

らしゃめん、という、今は忘れられたもの言いがあります。つまりは異人さんのお妾さん、ですが、このらしゃめん独特の美、というのがかつてあった、ということを指摘したのは長谷川伸でした。異性としてのオスにきっちり「見られる」ことで、平坦でのっぺりしたニッポンのオンナがみるみる別モンの「美」を獲得してゆく――幕末から文明開化のヨコハマあたりを闊歩したという、そんならしゃめんの「伝統」を、あたしなんぞはあの叶姉妹に感じてしまう。青筋張りまくりのあのスイカみてえな乳には、時に刺青めいたあやしささえ漂ったりするんでありますよ。