1993-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「89」の延長戦だぜ

もう遠い昔のことのような気がするが、そんな気がしちまっていいわきゃないのでここは萎える気持ちを無理矢理奮い起たせて書く。 マドンナブームというのがあった。あれでバブって当選した連中は今回ほとんど落選したけれども、彼女たちが任期の間一体何をや…

どこかの誰かと“デキる”力を宿せる場

*1 民俗学者という看板を出して世渡りしている以上、これはもう避けられないこととあきらめているが、こいつは絶対にこの「祭り」というやつに何かひとくさり能書きを言えるはずだ、という世間の視線に遭遇することが多い。これが実に困る。 専門的には「民…

上々颱風ツアーパンフレット

解説・赤松啓介『神戸財界開拓者伝』

神戸財界開拓者伝作者:赤松啓介メディア: 単行本 民俗学者赤松啓介の最良の仕事は何か、と問われれば、迷わずこの『神戸財界開拓者伝』を推す。 初版は一九八〇年七月、神戸市長田区の太陽出版から出されている。箱入り六五九ページの布装。色はなんというの…

公営競馬が面白い

*1 公営競馬が面白い、というのはある部分、「ザ・競馬」である中央競馬との距離感で決まってくるんですけどね。ただ、公営競馬もいろいろで、南関東のそれこそ大井みたいにほぼ中央並みの規模のところもあれば、益田みたいに一着賞金数万円、ノリヤクがケガ…

「良心的」出版社という幻想

大学の教員、ないしはそれに準ずるような「学者」「知識人」方面を、著者としても読者としても、主な相手にして成り立っている出版社がある。 文部省科研費の出版助成などをアテにした事実上買い取りに等しいような企画で糊口をしのぐ会社もあれば、目立たぬ…

大学という場所のいまどき (往復書簡)①

*1 *2前略 ごぶさたしています。お元気でしょうか。 風の噂に聞くところでは、早稲田の雄弁会の学生たちにかつぎ出され、大隈講堂で高野孟や何とかいう社会党はシリウスの代議士などを集めたシンポジウムの司会をやり、その場の学生たちをバッサバッサとなで…