「進駐軍」待望論

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 選択肢がありません。どう考え直してみてもダメ。選べない。このまま総選挙になったら、ほんとにわれら有権者軒並みフリーズ立ち往生。カレー味の何とやら、の究極の選択リアル版なわけで、もうやだこの国、この政治、という「気分」だけは、とりあえず現在のほぼ最大公約数のようです。

 こういう時こそ、歴史に学びましょう。そう、現世の権力じゃどうにもならなくなったら、いっそ、えいや、っとブッ飛んでみる。それがどうやらわれらニッポン人の習い性、火事場の馬鹿力だったようなのですから。

 選択肢その一「大政奉還」。形だけでももう皇室に政治をお戻しして、どさくさまぎれに何とかする。でなきゃその二は、あの「進駐軍」にもう一度「占領」してもらう。敗戦後、農地改革から財閥解体から新憲法から、何から何まで「帝国日本」の「戦前」のガラガラポンを一気呵成に情け容赦なく、こちとらの意向なんざ無視してやらかしてくれた、あのGHQ。つまり、「敗戦」抜きの「戦後」を方便としてもう一度現前化させて、期間限定で「占領」してもらう。でもって、そのご威光で国内一気に大掃除、って寸法。どうすか? 難しい理屈は抜きにして、いまのわれらのこの国の置かれている煮詰まりきった状況を冷静に省みるためのシミュレーションとして、真剣に考えてみませんか?。

 新GHQ司令部は、テナントが軒並みしくじってゲンの悪い六本木ヒルズあたりがよろしい。ヒルズのてっぺんにへんぽんと星条旗が翻り、与党も野党も官僚も文化人も日夜お百度踏みまくる。もちろんメディアの検閲もしっかりやってもらって、もう一度「十二歳」から「民主主義」のリセット、です。

 マッカーサーはもういないけど、あのパウエルさんなんか司令官にお似合いかも。コーンパイプくわえて羽田に降り立つところからコスプレ感覚でやってもらえたら、再び「高度成長」だって見えてくるかも、です。