アメリカニズムは食から

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 別にそんなに肉が食いたいわけでもない。そりゃあビフテキ、すき焼きはうまいと思うが、だからといって毎日そればかり食えるものでもなし。何より、同じ肉料理ならば、とんかつも焼きとりもあるのがわがニッポン。そう、牛肉ばかりが肉ではない。そもそもわれら日本人の胃腸はしょせん農耕民族の遺伝子、肉食に向いていないのはすでに常識。肉を塊としてむさぼり食らう、肉だけで腹いっぱいにしてしまう、そんな食習慣はいまでも薄い。バラやミンチの肉片をなんとかまぜこんでの肉じゃがにコロッケ程度がせいぜいのつましいお国柄。それよりトロだハマチだ、エビにカニ、ウナギにタコにイクラと、ついつい海産物に血道をあげるのが関の山。なのに、そんなお国の事情をなかったことにして、とにかくおまえら肉を食え、もっとうちの牛肉買ってくれ、と、いまどきなお進駐軍の笑みで押しつけてくるアメリカという国は、いや、やっぱりすごい。厚かましい。

 BSE騒動でさんざんすったもんだしたあげくのアメリカからの牛肉輸入再開。正直、ああ、これでまた牛丼が食えるか、程度のことだったのだが、それもつかの間、最初の入荷分から危険部位の背骨が見つかってあっという間にまた輸入停止。とにかく、背骨である。サンマやイワシの、ではない、あのでっかい牛さんのぶっとい背骨である。それが文句あるかとばかりに堂々、混じっていた、と。

 あの、これって約束が違いますよね、あれほど危なそうなところは除いてって言ったのに、と遠慮しいしいクレームをつけたら、さすがに政府の担当者はとりあえずひらあやまりだったが、じきに畜産農家の利益代表、向こうの議員センセイらは逆ギレ、こっちじゃなんともない、おまえらニッポン人はいちいち細かいことを言い過ぎる、四の五の言わずにはやいところ肉買え、でないとまた貿易摩擦になっちまうぞ、と居丈高。果ては、一部のデキが悪いからといって日本車全部を輸入禁止になんかうちはしないもん、自由市場は大事だもん、とうそぶく始末。はあ、食い物とクルマとあなたがたの国では同列ですか、そうですか。いやもう、なんか笑ってしまうくらいアメリカン、これぞ世界を制するジャイアニズム天下御免覇権国家らしいおおらかさだ。

「ここにはピザ五枚とコーラ二本しかありません。」

 

エスは、「それをここに持って来なさい」と言い、群衆には草の上に座るようにお命じになった。

 

そして、五枚のピザとコーラ二本を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、ピザを裂いて弟子たちにお渡しになった。

 

弟子たちはそのピザをデブ共に与えた。すべてのデブが食べて満腹した。そして、残ったピザの屑を集めると、十二の篭いっぱいになった。食べた人は、女と子供を別にして、デブが五千人ほどであった。

 戦後六十年、そんなアメリカにずっと向かい合いながら、しょうがねえなあ、と苦笑いしつつ振り回され、それでも飽食を謳歌するまでになってみせたのが、わがニッポンである。青筋立てての反米沙汰も昨今、にわかに流行っているようだが、なんの、ヤンキー特有底抜けの善意の前にはどんな敵意も雲散霧消、抗いようのない物量のリアリズムに圧倒されるのは六十年前と変わりはない。今回の、背骨混じりの牛肉一千トンは、その比喩である。

 海外旅行は言わずもがな、今では海外在住の日本人も多い。まして電網空間では、異国にある心細さからか、そんな在外邦人とおぼしき書き込みも、注意深く見れば案外混じる。衣食住、素朴な観察と驚き。活字から仕入れた概念を懸命に振り回しての空中戦で鼓舞されるナショナリズムなど、実は何ほどのことやあらん。日々の見聞、皮膚感覚でのささやかな違和感の堆積こそが確かな認識をつむいでゆき、いつか国柄へとつながってゆく。神は細部にこそ宿り給う。いまどきのナショナリズムも、また。

LAXから帰ってきたばかりです。某カフェでチキンポットパイを頼んだら、バケツの如き器に何羽分ものチキンクリームシチュー。5cmはあるパイがかぶさっていた。食ってる最中に「Everything OK?」みたいなこと聞きに来た奴に 「It's OK, 何だよこの量は、食えるかよ?バカじゃないの?市ねよ。Thank you!」 って言ったら満足げに戻っていった。近場の日本人は引いてたけど。

アメリカに住み始めた初め頃、レストランで鶏のもも肉のソテーを注文したら、すし桶ほどのデカイ皿に骨付きのもも肉が4本と、横には例によって、瓦解寸前のポテトの山が出てきた。俺はてっきり何かの間違いだと思ったら、これが一人前だとウエイトレスのネーちゃんは、誇らしく宣言するではないか。大量の油で揚げるように焼かれたであろうもも肉一本を、どうにか平らげて尚、絶望的な量が皿には残っている。一向に減らないポテトの山を前に溜息をついていると、今度は巨大サラダが参戦してきた。サラダ付とは書いてあったが洗面器に入っているとは書いてなかったハズだ…。しかもこれ、クリームサラダか?と疑うほどチーズソースがごってり。3口で胃が喉元でうごめく。「お願いします。もう勘弁して下さい…」と泣きが入った俺は、勘定を頼もうとウエイトレスを呼んだ。すると「あ、デザートですね。今お持ちします」と、最後のトドメ。緑とピンクが毒々しくも鮮やかな、歯痛ケーキの襲撃だった。即刻勘定を払い、ほうほうの体で逃げ出した。俺は、アメリカの舌を、心底恐ろしいと思った。

 かつて、海外旅行は夢のまた夢だった。ああ、あこがれのハワイ航路。外貨持ち出しの制限下に渡航できたのは限られた層だった。大宅壮一はアジア・アフリカ諸国をまわって「後進国を近代化するには共産主義しかない」と逆説的に断じ、兼高かおるパンナム印の飛行機の後押しで週に一回、茶の間に辛うじて「外国」の匂いを運んできた。『何でも見てやろう』のアメリカ見聞記で颯爽登場、ベ平連頭目におさまった小田実は、ギリシア哲学専攻のフルブライト留学生だった。限られたのぞき穴から見た世界。そののぞき穴が広がり、いまやほぼ素通しのガラス障子くらいにまでなっても、やはり異国は異国。「アメション」の揶揄は戦前からあったが、たとえ立ち小便程度の海外体験でも、ああ、こういうものか、という驚きは確実に身のうちに刻み込まれる。

 カリフォルニアでヤンキーの家に行ったらみんなデブ(´・ω・`)日本人じゃ不可能な体型のママが俺につけ分けてくれるんだけど、サラダの時点ですでに俺の普段の一食分。しかも皿を見せて「(´・ω・`)モーア?(もっといる欲しいか?)」って聞いてくるの。冗談だと思って俺は苦笑い(;´Д`) 

 

 で、肉が焼きあがって、またつけ分けてくれるんだけど、アホみたいに肉乗せて大味なソースをドッバドバかけて、また「(´・ω・`)モーア?」って、おいおい、こいつらさっきのはアメリカンジョークじゃなかったのかよ?Σ(゚д゚lll)

 

 絶対に食い切れるはずがないと思いながら、残したら失礼と死ぬ気で食べた。もう食えない。水も入らん。何か入れたら吐くって所まで来た。しかも、とにかく大味で不味い。アングロサクソンの舌は粗悪品だとまさに痛感した。しかし本当の悪夢はこれからだった。

 肉体の優越、ギャバジンのパンツに包まれた雄大な尻が目の前を闊歩する光景に「戦後」は焼きつけられた。でかい身体の外人に腕力で勝てないこちら側、という図式は、力道山シャープ兄弟の対決に熱狂する街頭テレビの前に昇華した。今日、イチローや松井が華麗に活躍するメジャーリーグは、実は「大リーグ」ではない。木の根のごとき腕でバット一閃、チューインガムをかみながら白球を場外にかっとばす大男たちが地響き立ててグラウンドを駆け回る、それこそが本場の大リーグ、アメリカ野球だった。あの戦争に負けた理由も、物量に負けたのだ、と誰もが言うようになった。スーパーマーケットの圧倒的な広さと壁面覆い尽くす食い物の光景は、自家用車で週に一回買い出しに行き、洋服箪笥より大きな白い冷蔵庫にたっぷり詰め込む暮らしぶりと共に、その「物量」の意味を何よりも雄弁かつ具体的に教えてくれたし、そんな環境でこそ、かの雄大な肉体も育まれるのだと思い知らされた。肉とバター、牛乳にアイスクリーム、そして卵にケーキ。それらをごちそうとして認識に組み込んでゆくことが「豊かさ」の指標でもあった。

 だが、その優れた肉体が実は単なる肥満、不必要なまでにカロリーを摂取する生活習慣に根ざしたものだとわかるまでには、もう少し時間がかかった。

 なんか大皿に乗った黒い山が出てきた。なんだあれは。食い物なのか?;´Д`) 流石に食えない。無理をすると逆に迷惑を掛ける。もう断ろうと俺は思った。

 

 そしたらファットママが「(´・ω・`)今日はね。ナタリー(娘)があなたのためにケーキを焼いたの」

 

 そしてその巨大なチョコパンケーキに、またホイップをアホみたいドッバドッバ乗せてる。ナタリーを見たら、俺を見てニコニコ笑ってるし(´▽`)辛いけど流石に断らないとと俺が葛藤する間もなく豚母がケーキを切り分けて、さらにまたホイップかけて、俺に皿を突きつけて「(´・ω・`)モーア?」

 

 駄目じゃん、俺は弱すぎ。ここで食えないと言う度胸が無い・゚・(ノД`)・゚・。仕方なく皿を受け取り一口・・・・・うがっ、糞甘っ。砂糖何キロ入れてるんだこの養豚場は?('A`) そこでニコニコ笑顔のナタリーが寄ってきて「( ´ ▽ ` )ハウ?(美味しい?)」って、笑うなデブ!俺を殺す気か!?

 

 それでも小心者の俺はなんとか笑顔で応じた。ヤンキーは日本人の笑顔の意味がわからんと言うが、きっとそれはおまえ等が困らせるからじゃ、ボケェ(`Д´) 悟ったよ俺は悟ったよ。しかし中々食べ進まない俺。すると鈍いヤンキーでも流石に気が付いたのかナタリーの笑顔が曇ってきた。

 肥満が文明病であることは以前から言われてはいた。タンパク質が足りないよ。その結果、ほんとはそんなに食えるものでもない牛肉を食べるのが当たり前の暮らしになった。生活習慣病が国民病になり、子供にも糖尿病が増え、いまや犬や猫までも。アメリカニズム、とはもはや理屈ではない、概念でもない、そういうこの上なく具体的な日々の暮らし、「豊かさ」そのものに骨がらみとなってわれわれの日常を律している何ものか、である。

 アメリカ人の家を訪れるといつも思うんだけど、キッチンがやたら奇麗。それはやっぱり料理しないからなんだよ。電子レンジは駆使するけど。それに紙コップとか紙皿とかも日常的に使うし。おいしい物をあまり知らないから食に淡白=ジャンクフードに走る、のかもね。割と都会に住んでるアメ人は食材とか料理に凝る人も多いけど、子供の頃から慣れ親しんでる食事に結局ありつく訳で、マックやKFCを溜まり場にする老人、デリやスーパーのレジのすぐ横は胃薬の特等席にw

 つーかアメリカの食べ物のサイズとか見れば、お前それ太るの当たり前だろ、、、って思うもん。肉1キロたべて何故太るんだー!とかwで、30分ぐらい汗かいてこれでやせられるかなあ?とか。4000カロリーとかを100キロカロリーの燃焼でカバーしようとしてるしwww アメリカ人はなんか法律と食に関してはほんと世界一馬鹿なんじゃないかとオモタ。

 喫煙者の次にターゲットになるのはデブって言ってた奴が居るが、なんか本当にそうなりそうだな。

 

・デブは二酸化炭素を多く排出して地球温暖化を進める。

 

・デブは食べる物が多いから資源を無駄に消費しナンチャラカンチャラ

 

・癌は筋肉部分よりも脂肪部分に出来易い。

 

こんな論文がそのうち出てきそうでマジ怖い。

 海外旅行客で賑わう成田空港、ポンコツのワゴン車に相乗りでやってくるフィリピーナとおぼしきおねえちゃんの里帰りの山のような荷物には、秋葉原仕入れた家電製品の段ボールの数々と共に、必ずカップヌードルシーフード味が何箱か混じっている。彼女らの舌に「豊かさ」はあの味覚として記憶されるのか。アメリカニズムはわがニッポンを経由し、時代に濾過されながらなお、外へと還流してゆく。

 米国では既に成人人口の64.5%が太り気味・もしくは肥満体で(肥満の指標となるBMI値=体重÷身長の2乗は「25」)、2008年には米国の成人の3/4がこの数値に達すると予測されているそうです。この記事は、米国の肥満はジャンクフードと車社会という文明的な特質によって作り出されている、のでは無く、貧困によって作り出されているのだ、と指摘しています。米国で肥満度の高い州は、南東部の貧しい地域に集中しているそうです。さらに、公立学校の半数では飲料産業との契約によって甘い清涼飲料が販売され、子ども達に生活習慣としてそれが根付いてしまっているのではないか、という事も指摘されています。小児肥満も増加しているそうです。

(詳細は下のリンクで)http://www.mypress.jp/v2_writers/beep/story/?story_id=1283696

 食の安全を説き、今回の件でアメリカの無神経、不作法を難ずるのもいい。だが、だからと言って、われわれがアメリカ人より繊細で健康な食生活を欲しているなどと思うのは、また別の思い上がりかも知れない。なるほど、日本食はヘルシーとされ、彼の地でも静かに浸透しているらしい。だが、魚と野菜とダシとで作られるそんな食事など、すでに日々の食卓から遠ざかって久しい。何もハンバーガーや牛丼でなくても、コンビニ弁当とスーパーの惣菜をペットボトルの日本茶で流し込むような食生活に、洋の東西なし。へたり牛だろうが重金属まみれの中国野菜だろうが、ばりばり食って死にもの狂いで働いてもっと豊かになってやるぜ、という心意気の前には、スローライフだのロハスだのは無用な能書き。世界屈指の平均寿命を誇る国の国民ならば、笑って牛の背骨もかみ砕くくらいが国威発揚というもの。アメリカのあのジャイアニズムと本腰入れてつきあうには、それくらいの覚悟が必要なのかも知れない。

 日本も最近太った人多い。都内の下町に住んでるけど、近所のジャ○コに行くと、中途半端なデヴがいっぱいいる。100kg超とかじゃなくて平均体重+10kgくらいの感じ。二重顎で、背中~二の腕にかけて丸っこく脂肪がついてて、猫背でお腹が出てるだらしない体型。やっぱ運動しないとああなるのかな。

 日本も貧しい生活をすると太りやすいよ。大学時代一人暮らしして思ったけど、健康にいいもの、太りにくい物って高いんだよね。野菜、魚介類、穀類、肉(脂肪の少ない良質の物と鶏肉以外)どれもすごーく高いよ。逆に太り易い、健康に悪い食べ物は比較的的安い。パン、揚げ物、油を使った惣菜(餃子とか)、油の多い肉、菓子(スーパーの和菓子とか)、ハンバーガー、卵、乾麺、業務用ラーメン、焼そば、などなど。大学の時、途中で親死んじゃって、生活費と授業料のほとんどを自分で負担してた時期があったんだけど明らかに太ったな。パンなんて安いよ6枚切りで80円だし、餃子は30個入って200円、大福5個200円、ハンバーガーもお世話になった。スーパーの業務用生ラーメンなんて5食で200円、夜いけば見切り品で100円。卵かけご飯とかよく食ったなあ、卵一個10円以下だし。二年半の間、野菜食った事無かったw;よく生きてたもんだ。

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アメリカ人の学校給食

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【まともな】サブウェイをageるぜ【食事】

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もー肉 食えねー 白飯持ってこーい

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【マック】日米ファストフード・Fレストラン比較【デニーズ

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★★★★どんなスナック菓子食ってる?★★★★

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食生活

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あめりかのけ-き

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