カセットと童貞、二題


 カセットテープ、というメディアがあった。「宝石箱」という意味のフランス語由来の言葉とも。もともとオランダはフィリップス社が開発。だが、その企業秘密の規格を惜しげもなく全世界に公開する大英断で、一気に普及、デジタル系シリコンオーディオ全盛の昨今でも、未だに根強く使われているレガシーメディアである。
 そのカセットテープをめぐって、ネットの片隅でひっそりと、しかしなにげに“熱い”やりとりが続いていた。きっかけは、こんな何でもないニュースだったのだが。

 ティアックは、カセットデッキ「W-865R」を発表した。発売は11月下旬で、価格は4万7040円。
W-865Rは、2台のカセットメカを搭載したWリバースデッキ。左右どちらのデッキでも録音/再生が可能な上、標準速/2倍速でのダビングも可能。ワンタッチダビングスタート機能も搭載されている。
搭載されているノイズリダクションシステムは、ドルビーB、高域の特性を改善するドルビーHX Proも搭載されている。
ワウフラッターは0.09%(W.RMS)+-0.1%。SN比は58dB(NR OFF時)。対応するテープは、ノーマル/クローム/メタル(再生のみ)。Wデッキということもあり、両面連続演奏や(5回まで)、ブランクスキャン(無音部分を検知してスキップする機能)、イントロ再生などの多彩な再生機能を備える。録音に関しては、オートレックミュート(約4秒)、パラレルREC(両方のデッキに同じ内容を録音)などの機能を装備する。
http://journal.mycom.co.jp/news/2006/11/07/423.html
http://journal.mycom.co.jp/news/2006/11/07/423.jpg

この懐かしいデザイン・・・。親父の部屋に積んであるAV機器と通じるものがある。

うーむ昭和の香りが・・・

金持ってる団塊世代向け商品でしょ

しかし、カセットも、たまに聞くと、驚異的に音がいいんだよな。

 ステレオがかつて三種の神器に準ずる高級家電だったことなど、すでに遠い昔のこと。いまやi−podに代表されるシリコンオーディオ全盛、タバコどころか百円ライター程度の大きさに無慮数千曲を詰め込んで持ち歩いてはところ構わずイヤホンで聴く、という音楽消費の作法の簡便化は、「趣味」としてのオーディオさえもみるみるうちに色褪せたものにしていった。LPレコードからCDへ、そしてそのCDさえも買われなくなり、かつての貸本屋ならぬ今様レンタルショップで借りてきて、しかも御法度も何のその、手元で複製するのが当たり前に。たかが音楽を消費する環境を、なけなしのボーナス頼りに何十万円もかけて整えるような道楽沙汰も、往事の魅力を失ってくるのはある意味道理。
 だが、そんな中、ラジカセ、と呼ばれるラジオと複合したカセットテープレコーダーは、一時期中学生ぐらいのあこがれの的だった。ラジオの番組をそのまま録音できる。流れるヒット曲はもちろん、深夜番組のDJなども自由自在。大人の道楽にあこがれた生意気盛りの夢をかなえる魔法の道具だった。およそ昭和五十年代のこと。そして、そんな音を「所有する」感覚を具体化したものとして、カセットテープもまた、表立って語られぬままに物神化していた。その記憶が、なんでもないニュースから無名の耳の歴史を引きずり出す。

みんな松田聖子とか聴いていた。
俺は音響狂なおじさんの機器で越路吹雪聴かされてマジいい音スゲーと唸っていた。
思えばアレがまずかった。その後、クラシック、ジャズ、、ワケ判らん民族音楽・・・バイト代は全額注ぎ込み、クラスの誰とも音楽の嗜好が合わなくなった。

NHKの基礎英語を録音するからって親をだましてアカイのタイマー買わせた俺が来ましたよ

太陽誘電のテープ(that's)を一回使っただけで、ヘッドが真っ黒になったことを思い出す。その後の掃除が大変だった。それが今や、優良メディアの代名詞みたいな会社になって。時代は変わるもんだ。

カセットって最初「紙ケース」だったよね?SONYとかも。その後普通のプラケース(透明と黒)でだいぶたって「薄型」とかいうものに推移してきたと思う。

薄型だと自分で作ったインデックスがうまく挟まらない・・…

きれいな色紙買ってきてサイズ測って切って定規でわく作ってレタリングして…大変めんどくさかったが今となってはいい思い出だ

ああやったやったw
2ミリ角ぐらいの字でびっしり書き込んで、最後のあたりで失敗して、また最初から書き直したりw
あれのおかげで細かい作業が一切苦にならなくなってしまった。米粒に字書けるしw

懐かしいなW
中学生の時『ドルビーC』っていう名前のバンド組んでたんだよWWWW
高校に入ってビクターのロボットコンポっていうミニコンポ(総額で30万弱)を頑張ってバイトして買ったなぁ… やべぇ、このスレ常駐してしまいそうだW

 昭和レトロ、は静かにブームらしい。映画『ALWAYS――三丁目の夕日』のヒットから、バラエティ系テレビ番組にさしはさまれるトリビアの数々まで、「豊かさ」が日々現実になっていった時代の記憶に誰もが惹きつけられている昨今。そう思えば、映画化ドラマ化目白押しの小説『東京タワー』にしてもまずそのタイトルの響きに最も吸引力が。レンタルビデオ屋には、古いニュース素材から編集した「なつかしの風景」といったシリーズが何種類も置いてある。わざわざ買ううほどでなくても、借りて一度くらいは見てみたい、そんないまどきの需要にぴったり合っているのだろう。時ならぬカセット祭りを支えた“気分”も、おそらくそのあたりとどこかで通底している。

今の若いやつから見たらこのスレは、ロウ管レコード聞いてる爺の集まりと変わらないんだろうな。

つい5年前に新車で買った車に標準でカセットデッキが付いてた。まだまだアナログも死んでないぜ!

高速道路のSAとかに、テープ演歌売ってるもんなー

昔はよく国道の端っこにテープが飛び出したカセットが捨ててあったよなぁ

家電メーカーに技術力が必要だった時代だな。今は電子部品を引っ付けたら出来上がりだもんな

ねらーの平均年齢がわかるなwww そういう漏れもテープ世代 ナツカシス(・∀・)

 こんな調子で話題はカセットテープから、それをめぐるさまざまな暮らしの記憶のディテールを披瀝しあう展開になり、うだうだと何となく12スレッドまで続くことに。とは言え、まとめサイトまでできたのは、この種の非ニュース系で起爆力に乏しいネタのスレッドではあまり例がないかも。不特定多数の悪意と妬みの巣窟のごとく言われる某巨大匿名掲示板にも、こんな功徳はあったりする。

まとめサイト
http://cassettedeck.web.fc2.com/

50 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2006/11/09(木) 17:07:50 W7ydU5b/0
11って( ゚д゚ )
何を今まで話してたの?このスレ
54 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2006/11/09(木) 17:11:35 02Btl/Qd0
記事は単なるきっかけに過ぎず、もはや懐古スレ


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 「女ぎらい」が深く静かに進行している。このことは、当測候所はこれまでも折に触れて指摘してきた。それはたとえば、俗流フェミニズムの度を超した横暴に対する違和感から始まり、家庭内の夫婦関係、恋人同士のやりとりにふと宿る理不尽を出会い頭に自覚してしまい、時には、見境なしに性の商品化が進行する環境で自らスポイルされてゆく「男らしさ」の失地回復運動の趣きを呈すこともあり、きっかけはいずれさまざまでも、おおむねいまの三十代から下、社会の中核で否応なしに生きて働くニッポンの男たちの心の中に、確かに根をおろし始めている。

今の日本の女ってさ
学生のころはチヤホヤされて
昔のように女らしさを押し付けられる事もなく
バイト探せば楽な仕事は女しか採らないし
力仕事は当然免除されて
社会に出るときにはアファーマティブ採用で
公務員なら女優先採用で
パン職なら楽に有名企業入り出来て
一生働くつもりもないから
残業は女だからと断って
転勤は女だからと断って
定時に帰って合コン買い物
上司に叱られれば泣けばいいし
気に入らない男はセクハラで訴えて
仕事がうまく行かなくても男社会だからと言い訳して
出世出来なけりゃ女性差別と騒げばいいし
しんどい時には生理休暇
育児休暇もたっぷりとって
キリのいいところで結婚退職して
家事育児は平等に分担で
夫の財布はしっかり握って
自分はレストランでランチ食って
夫が気に入らなきゃ離婚して慰謝料とって
私は耐えてきたと抜かす

 そもそも、「恋愛」が抑圧になっている。そこには当然、性の領域もからんでくる。ましていまどきのこと、女性の側からどんどん開いてゆくご時世。結婚はすでに自明のできごとでもなくなり、婚期はどんどん先送り。何より、女性が社会に出て働き続けることがあたりまえに。かくて、かつての「恐妻」などとはまた違う、もっと根の深い、男なら男という性を持ってしまった存在に対する厄介な問いが、陰に陽にニッポン男性の心にとりつき始めている。とは言え、まだその本当の影響は世の表には現われていない。とりあえず、いまのところは。

昨日メモった名言。
男の恋愛は「名前を付けて保存」
女の恋愛は「上書き保存」

俺が巷にある恋愛をしようと思ったらそれに払う代償は想像するだけで莫大。
おまけに代償払っても報われる確率は恐ろしく低い。人生もオワルの必至だ、だから止めとく。

近い将来、「童貞」が再び脚光を浴びる日がくる。敢えてそう予言しておく。単に異性としての女性体験を未だしていない、その意味で一人前以前、男という性を十全に機能させていない未成熟な個体ということを超えて、いや、そんな実際の女性体験の有無のものさしとは別に、内面としての「童貞」、確かに開いてくれる異性に未だ出会えていないままの自分を静かに認識することから始まる境地として、また。

昨晩もセックスの約束しておきながら、俺が風呂から出てみると睡眠欲>性欲の嫁はすでに爆睡状態。もう誘いませんからこれで心おきなく寝てくださいと今朝嫁に最後通告してやった。今日から外注先を探さねば

妻に「疲れてるから嫌」とか言われてHを拒否される。仕方がないので外で処理してくると激怒される・・・・どうすりゃいいんだ

『男は全員が性欲の塊であり、常に女とセックスしたいと考えている』という固定観念持ってる女が多過ぎ

 いずれネット住民、どこの誰とも知れぬ「名無しさん」の気まぐれな書き込みの膨大な集積の中に、確かにある頻度でそんな「童貞」の告白が混じっている。実際には女性も混じっているかも知れないことも含めて、しかし今のこのニッポンの自意識に確かにそんな性の領域への自省も含めた違和感が宿り始めていることは、日々モニターを眺めながらのわが測候所の業務の中、にわかに否定できないある確かさがある。
 既婚者の子持ちにして、しかし心は「童貞」――そんな現実も、決して言葉遊びなどでなくすぐ横にあり得る、電網環境のもたらす社会の変貌とは、実にそういう領域もひっくるめてのこと、という覚悟をそろそろしておかねばならないのかも知れない。

俺童貞だけど女の書いた文章とか読んだりすると女も大変だなあと思うよ。恋愛してない人間は人間にあらずって感じなんだよな。若いときに恋愛が出来ない事はもうそれはとんでもない事で、取り返しのつかない不幸みたいな強迫的な感じ、上手く言えんが実際そういうところあるのかもしれんが。そういうとこ考えると童貞の方が大分気楽かもしれんよ。

 一方で、2ちゃんねる以外、それこそ物議を醸しているmixi以下のSNSなどは現状、ほぼ出会い系サイトの佃煮と化している。同じ電網空間に反映されるそれら性の領域に関わる現在の二面性。末梢神経はいたずらに刺激され興奮が常態となりながら、性的身体を抱えた内面について鋭く意識せざるを得なくなるこんな情報環境を日々生きることで、ネット住民の「女ぎらい」から「童貞」化への道のりは着々と準備されている。それはフェミニズムの輩が唱える男根主義や父権主義といった妄言からはかけ離れた、しかしまた別の新たな「漢」のありさまを予感させる。少なくともそう信じてみようとすることからしか、未来はないのだと思う。