朝日新聞支局長(年収1900万円)

 すげえなあ、勝ち組丸出しだよなあ、年収1900万円。さすが、ジャーナリズム宣言、だなあ。

 サラリーマンの平均年収が確か、500万円台半ば。統計だから割り引くにしても、ざっと人並みの三倍以上稼いでいて、それでも都内に買ったマンションは他人に貸してローン返済にあてて、家族は公団住まい、自分は支局勤務だから地元で単身赴任なんでしょうか、とにかくそうやって生活防衛の手練手管だけはこざかしくやらかしてることに至るまで天下に情報公開されちまったんですから、そりゃもう、世間の耳目は否が応でも集まらざるを得ない、ってなもんで。

 朝日新聞社の某支局長の個人情報大公開、自ら望んでやった……のなら男前ですが、そんなわけはなくて、例のWinnyというファイル交換ソフトを介してウイルス感染、うっかりとネット上にばらまかれてしまった、というお粗末です。

 朝日に限らず、また新聞だけでなく、テレビなども含めて、それらマスコミが異様な高給ふんだくってるらしいことは、もうすでにみんなご存じ。とは言え、こう具体的に知らされるといろいろご利益もあるわけで。まず何より、「格差社会」を憂い、平和憲法を擁護し、弱者の権利を主張する、そんなマスコミの能書きも、ああ、結局そういう勝ち組の太平楽ね、という視線がどんどん当たり前になってゆきます。ですから、これからは記者の署名のうしろに(年収○○○○万円)と添え書きしていただけないでしょうか。それこそが何よりのメディアリテラシー教育。あなたがたが日頃憂慮されているわれら国民の民度ってやつも、もっともっと高まると思いますよ。