草ばん馬@鹿追町

鹿追町の草ばん馬に行ってきました。帯広の西北あたり、日勝峠を下りて清水からまっすぐ走って約十キロってところですか。そこの瓜幕というところにある、鹿追ライディングファームが会場でした。

 道東の草ばん馬は中標津だの士幌だの別海だの、あちこちで夏場から秋口にかけてやられてるってのは聞いてましたが、中でもここ鹿追のが賑やかで参加馬も多いという評判なので一度は見ておきたいな、と。

 結論から先に言えば、ちみっとカンドーしました。いや、暮らしの中に馬がいる、ってことを改めて実感したわけで。日常生活からの支持がなくなったことがニッポン競馬衰退の実は隠れた原因だと、かねがね思ってましたが、確かにここ北海道のばん馬は未だにそういう支持があるってことを再確認。まあ、それでも熱あげてるのはオヤジ世代ってのはあるんですがね。

 繋駕速歩を眼前で見ることができたのも眼福でした・゚・(つД`)・゚・  技術の保存もさることながら、そのサルキー(繋駕の馬車ね)がちゃんとまだあるのにも最敬礼。トロッター種自体珍しくなってるはずで、そのスリムな体型やサルキーに乗った騎手のカッコよさになんか昔の白黒写真の競馬を見ているような、それこそフィールドオブドリームス的なちょっと妙な既視感があったりしました。

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 ポニーのばん馬競走が多かったのは今年の特徴らしいですね。例年5~60頭程度で推移してたのが、今年は80頭以上の出走申し込みがあって、主催者側は対応にてんやわんやだったとか。ペット的に飼養しやすいというので、それまで重種を飼っていた人とはまた別に新規に参入してきた人が結構いるような話でした。確かに、ポニーやミニチュアホースは全国的にも増えているような感じですし、実際競馬場でもそれらの展示やアトラクションが急に目立ってきてますし、このへん、農水省の陰謀なんかもあるのかも、です(^^ゞ

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 それでも、メインはやっぱり重種の重量曳き。今年は現役の帯広のばんえい馬が参戦して、このへん他地区の平地の草競馬なんかとは違う道東ならではの鷹揚さだなあ、とびっくりしてたのですが、やっぱり現役馬は違いました。とにかく大差の圧勝。そりゃあ障害ったってひとつっきりで、それもホンモノのばんえい競馬に比べたら低いものですから、いったん乗り越えたらそのままぶっちぎりでゴールイン。逆に二頭ばかり障害手前で競走中止(リタイア)したのがいたくらいですから、やはり腐っても現役競走馬と草ばん馬の違い、という感じでした。

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 良くも悪くも競馬の原点、なわけで、公正確保も何も全部てづくり。もちろんオフィシャルに文句を言いまくるのはお約束、どなったりすかしたりのオヤジ連の中で何とかレースとしての公正を保つことができるのがいいところでしょう。このへん、アメリカの小さな競馬場なんかの雰囲気と通じるものがあるような。