「売国」の現在形

 日本に永住する外国人にも選挙権を与えよう、という動きがまたぞろ盛んに。このたびは議員連盟までできて、すでにあちこち運動中。

 いや、いきなり選挙権と言わずとも、すでにシナからの観光客のビザ取得条件の緩和も決定。国内のちょっと大きなショッピングモールなら、どこでも明らかにそれとわかる出で立ち、たたずまいで練り歩き、おのが身にあうかどうかは二の次でブランド品を買いあさる彼らシナ人観光客の、にわかに「消費」の欲望に刺激され始めた、あのてらてら顔の傍若無人がさらにわがニッポンの日常の風景と化してゆくわけです。

 けれども、そんな政策を推進している政治家やお役人、評論家など、いずれお歴々の顔つきを拝見していると、ああもう、拍子抜けするくらいすっぽんぽんなお人よし丸出し、気分の瞳孔が開いちまって、どだい眼の前の現実のどこをどう見ているのか、その自意識の合焦点自体こちらからうかがい知れないような「地球市民」で「グローバル」で「国際人」な多幸症の百鬼夜行。いまどきの「売国奴」とは、おのれの欲望と引き換えに祖国を売り飛ばすような正々堂々の悪党などではすでになく、実はこういう種類の脳内お花畑な「善意」がうっかり馬鹿正直に煮詰まり切ったその果てに、にこやかかつ穏やかに結晶するものらしい。

 そう言えば、新聞やテレビでは表立って報道されなかったと思うのですが、マイケル・ホンダ議員も先日、来日していました。例のアメリカ下院での「慰安婦」決議を発案した日系アメリカ人議員。そして、これら一連の決議の背景には、韓国の外交官の「工作」があったことも、実名と共に海外メディアでは明らかになっています。

 知らぬは同胞ばかりなり。「地球」だの「グローバル」だの「国際化」だのといったもの言いには、まず眉につばをたっぷりつけてかかることがより一層、大切になりつつある季節です。

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