1997-06-01から1ヶ月間の記事一覧

勝新太郎が逝った

勝新太郎が亡くなった。 はい、ご推察の通り、小生きっちり大ファンでした。 『座頭市』や『悪名』のシリーズもさることながら、『兵隊やくざ』シリーズがもう好きで好きで、ビデオを全部揃えてズブズブにハマっていた始末。原作になった有馬頼義の小説『喜…

政治家、がいっぱい

いやあ、細川の殿サマのご尊顔を本当に久し振りに拝見いたしました。ったって、もちろんテレビでなんですけど。 何でも新進党を離党なさったとか。ははあ、また例によっての田舎芝居ですかい、などと意地の悪いことを言うのはひとまず控えとこう。 彼にくっ…

「研究」という名の神――あるいは、「好きなもの」の消息について

「人の作りだした? あの時南極で拾ったものをただコピーしただけじゃないの。オリジナルが聞いてあきれるわ」 「ただのコピーとは違うわ。人の意志が込められているものよ」 ――第20話「心のかたち、人のかたち」 ● おそらく、『新世紀エヴァンゲリオン』…

ターミナルエヴァ 水声社

『失楽園』を嗤う

巷では『失楽園』がえらい評判だそうであります。 言うまでもなく、渡辺淳一サンのベストセラー小説でありますが、映画化されたものも昨今の日本映画には珍しい大ヒットとか。それはそれでまあ、結構なことであります。 ただ、小生こういう流行りものに対し…

柳美里、このけったいな勘違い

*1 6月11日、東京・神楽坂にある日本出版クラブ会館で、柳美里のトーク&サイン会が開かれた。主催は、角川書店と講談社。去る2月20日、21日の両日、東京と横浜の大手書店四店で予定されていた彼女のサイン会が「右翼」を名乗る男からの脅迫電話など…

「ストーカー」にも歴史あり

「ストーカー」というもの言いが、最近流行りのようです。テレビドラマにも取り上げられたり、例によってそういう手合いに悩まされている女性の相談窓口みたいなものもできている様子。 でも、男であれ女であれ、自分勝手に思い込んだ相手をつけ回したりする…

坪内祐三のこと

*1 坪内祐三はお笑いタレントの江頭2:50に似ている。もの書きとして名誉だと思う。 実際に顔会わせたのはこれまで二回きりだけれども、そのたびに、あの江頭ばりのどこか困ったむく犬のような眼で正面から口ごもられて、何かとても悪いことをしたような…

ワイドショーとニュースの関係

「神戸小六男児惨殺事件」が世間の話題をさらっている。とんでもねえ事件だというのはもちろんだけれども、ああ、とうとうこういう怪物みたいなわけのわからない内面を持ったのが平然と日常に存在するようになっちまったんだなあ、という感慨が僕にはある。…