鉄腕アトムの誕生日、だと?

 イラク、もうおしまいですねえ~。なんせ首都バクダッド市内にアメリカ軍の装甲車だの戦車だのが縦横に走り回ってるんですから。

 やれ、泥沼化だ、長期戦だ、アメリカ帝国主義はきっとひどい目にあうぞ~、と煽ってきたメディア方面、つくづくアホ丸出し。だって、戦争始まってまだわずか二週間でしょうに。かつてドイツがポーランド侵攻した時は一カ月で「電撃戦」って言われたもんです。いまにゲリラ戦が、いや、共和国防衛軍が、ってのもなんか期待コミでの煽りって感じで、前々からあたしゃ言ってるんですが、こいつら「戦争」イメージがまるで二十世紀スタンダード。もっと言や、大東亜戦争じゃなけりゃベトナム戦争、それも「プラトーン」や「地獄の黙示録」なんかの映画経由のそれに規定されてるような気がしますな。湾岸戦争からでもすでに十年足らず。最先端のハイテク軍隊と二十世紀スタンダードの独裁国家の軍隊との戦争なわけですから、むしろ新たな戊辰戦争、くらいの認識でちょうどいいんでないかと。

 戦争ネタはインデプスできっちり一回やりたいんですが、今日7日は鉄腕アトムの誕生日、ってことで、これまた一部ではいろいろとりあげられているようなんで、まずはこっちのネタを。

 言うまでもなく手塚治虫の代表作のひとつ。このアトムの誕生日ってやつも、一年くらい前からプロモーションコミでなんだかんだと報道されてきました。アシモその他の二足歩行ロボットも近年急速に進歩してますし、まあ、それはそれでどうってことないイベントのひとつ。特に文句も感想もないようなもんです。

 ただ、この手塚作品イコール民主主義の象徴、平和のシンボル、みたいに取り上げる悪癖ってのは、いい加減なんとかしないとまずいっすね。朝日新聞方面に典型的なんですが、ちょっとまともなマンガ読みなら手塚作品がそんなズルズルのシロモノじゃないことは先刻承知。後輩の新進作家にシャレにならない嫉妬の炎を燃やし、最後まで現役でいることを望んでジタバタし続けた手塚像こそ、輝かしいものだとあたしゃ思います。

 いけないのはほんとにあの遺族、なんですよねえ。未亡人を始めとして、手塚真、手塚るみこのバカ息子&娘に至るまで、ほんまに何も考えてない絵に描いたような戦後民主主義バカ。真は映像クリエイターだかなんだかで、るみこはイベントプロデューサーみたいなことやってますが、どっちもまあ、中途半端。真のヨメなんざあなた、岡野玲子陰陽師ですしねえ。こいつ、映画の黒沢一族にくっついた林寛子みてえなもんで、「ファンシイダンス」はいい作品だと思いますけど、その素性は立ち回り含めてあたしゃどうも気に入らない。オトコに狂ってカネ貢いだと言われた石ノ森章太郎未亡人がサイボーグ009のキャラをサラ金にまで売り渡した、なんてハナシもありますが、同じく手塚もこのへんの手合いが遺産でひと商売しようとこのところ動き回っているのに広告代理店方面がうほほほほ、と同調、いささかうさんくさいアトムブーム、手塚まんせ~♪の雰囲気がこさえられているわけで。そう言えば、あたしも最初数年間選考委員に名前を連ねた手塚治虫文化賞朝日新聞、でも、言葉にならないそういう「手塚民主主義」の雰囲気がありありで、最後まで居心地あんまりよくなかったもんです。

 いい子いい子で優等生、それこそアトムのような白手塚と同時に、ドロドログチャグチャ、異形と異端と変態が跋扈する黒手塚、ってのも充分ありなわけで、だからこそ、子どものココロにあれだけの痕跡を残せたってあたりを、この「手塚民主主義」のバカ共はまるでわかんないらしいっすね。何より手塚って、川端康成と並ぶロリ趣味の大物なわけで、生きてたら「浅草紅団」の川端とふたりでいまどきモー娘。あたりに萌え萌え~、だったんでないかとあたしゃ思います、はい。

 ああ、忘れてた。手塚最後の弟子、なんて言われてたのは、何を隠そう、あの辻本清美の盟友にしてピースボートなんかの片棒も担いだ週刊金曜日ニュース23御用達のバカ漫画家、石坂啓、だったよねえ。


●【サイバッチ!】大本営がいよいよ新たな動きを見せ始めたようです。【日刊プチバッチ!】に続いて、ブルーチャンネルってところと手を結んだらしい。で、まずは、うまくいけば今月末、25日からネットラジオが立ち上がります。あ、あたしも及ばずながらいろいろ悪だくみをさせてもらうつもりでありますんで、ご期待下さいまし~。