ネット右翼、というサベツ

 ネット右翼、という言葉があります。文字通り、もとはインターネット発のもの言いですが、最近、表のマスコミでも、若い世代の右傾化、などとセットでよく見かけるように。

 いわく、格差社会で先行きに不安を抱く若者がネットの偏った意見に煽られて安易なナショナリズムに走っている。歴史をちゃんと教えられていないから中韓に対する感情論しか持てない。果ては、引きこもりや無職のニートが多い、とまで。そんなの別に統計があるわけじゃなし、確かな証拠はないはずですが、いやあ、ひどい言われようです。

 インターネットをすぐに引きこもりや無職と結びつけようとすること自体、考察の対象だと思うのですが、こういうもの言いを振り回す手合いは、おのれがなぜそんなイメージを抱いちまってるのかについては、まず無自覚。ネットの世論に対して、無知な大衆、何もわからぬ愚民、と勝手に見下す差別意識丸出しのご託宣をいまどきまだ得意顔で。もう、見てらんない。

 ブロードバンド環境の整備とネットの普及、ハードディスク装備のDVDビデオなどデジタル録画装置の普及によってこれまで言いっぱなしの垂れ流しだったテレビ報道でさえも、ネットを介した衆人環視で即座に検証されるようになっていること、など、身の回りの情報環境の変貌を素直に眺めれば、広告資本にあぐらをかいた既存のメディアの裸の王様ぶりがバレ始めているだけのこと。先行き不安なのは実は他でもない、あんたら自身、じゃないんですか?