ミンスに河村党首を

 拝啓、民主党さま。政権交代、責任ある野党、といったかけ声も相も変わらずうわすべりの昨今、安倍内閣のとりあえずの高支持率を前に、さて、いかがお過ごしでしょうか。

  とにかく、シャッポが定まらないのがいけない。小沢さんの剛腕伝説も先の補選で見るも無惨に砕け散り、本番は来年の参院選よ、とうそぶいても何やらむなしく、と言って、菅さん鳩山さんじゃとっくに賞味期限切れ、化石級リベラル発言連発でさらにグダクダは必定。ならばいっそ若手に、と思えどこれまた薬物使用に偽メールにトホホ不倫に、と政治家や国政うんぬんのはるか手前でまずひとりの大人としてあやしげな物件ばかり。かくて、党としてのまとまりすらおぼつかないまま、身内による絶妙なオウンゴールというお家芸だけは健在なのですから、いや、さぞかし憂鬱な日々でありましょう。心中、お察し申し上げます。

 なのでここは一発起死回生、このドツボスパイラルと化した劣勢を一気に挽回できる、かも知れない秘策をひとつ。細かいことは全部すっ飛ばして、とにかく党首に河村たかしを据えてみる、おそらくこれしかない。党首選で推薦人すら集まらない人望のなさはこの際、ケンチャナヨ。それじゃあ手続きが……とおっしゃるのなら、上等です、党員以外の一般人も参加しての党首選人民投票をやりましょう。それこそネット投票もあり。以前、千円払えば党首選に参加できたこともあったんですから前例はあるわけで、ここは救国ならぬ救党非常時体制、です。それくらいの覚悟で荒療治を試みないことには、民主党に入れたくても入れられない「気分」はおそらく、共産党あたりに流れちゃいますよ。いいんですか?