ひろゆき、表に出始めた?

 以前お知らせしたひろゆきとの対談、今発売されている『正論』(産経新聞社)に掲載されています。

https://king-biscuit.hatenablog.com/entry/2002/04/15/000000king-biscuit.hatenablog.com

 と思ったら、やっこさん『朝日新聞』にもインタヴュー記事が出てやんの。右も左も時期をずらさず一緒くたに露出するなんて、なかなかメディア戦略考えてるのかも。それとも、あのキャラ考えたら単なる偶然かな(笑)?

 なんかさっそく2ちゃんねるにスレがいくつか立ってたんですが、それ眺めてると案の定というか、「こんなのオレたちにとっちゃ当たり前のことじゃん」「読む価値なし」てな反応が結構あります。内輪で盛り上がっていたサークルについてオトナの側からことさら言及されることのうざさみたいなものがあるようで、このへんはまあ、わからないではない。なにせ、最近読者層が広がったとは言いながら、主力は未だに六十代以上、『諸君!』と並ぶ絵に描いたような保守ジイさま雑誌の『正論』ですから、2ちゃんねるを理解してもらうだけでも大変なわけで、どうやったってそういううざさから逃れられるわけもない。

 ただ、おもしろいなあ、と思ったのは、ハングル板あたりに出入りしているくせに『正論』って何? てな反応をしているのが結構いた、ってこと。このへんはネット人口の拡大に伴う世代ギャップが如実に現われてるんでしょう。あ、もちろんあたしのことなんざほとんど知らないわけで、「なんかゴー宣で見たことあるかも」程度がまだましな方。もちろん、それくらいが世間的にはまっとうなわけで、逆に言えばその程度の認識を臆さずにさらせるようになったってことで2ちゃんねるってのは大したもんだなあ、と思います。

 ひろゆきが思想的に右か左か、なんて議論にもなってたようですが、ほとんどどうでもいいと思いますね。「場」の管理人として守るべき中庸っていうのは彼なりにかなり保っていると思いますし、彼がどういう考え方を持っているかによって「場」が左右されるようなことにならなければ構わないんじゃないかと。2ちゃんねるひろゆき、と考えて訴訟仕掛けてくる一部のアホな企業とそれじゃ認識変わらないじゃないですか。「あまりにバカで幼稚なんで失望した」なんてカキコもありましたが、そんなもん、いまどきの二十代にしたらかなりまともな方だと思いますよ。ちょうどあたしが大学にまだいたとしたら、ゼミの学生くらいの年代になるわけですけど、学生として考えたら「ああ、こいつはきちんと就職してまっとうな社会人になってくだろうなあ」と思わせてくれるようなキャラです、ひろゆきって。間違っても大学院行きたいとか、ヘンな大文字の正義とかにトチ狂うようなタイプじゃない。そういうキャラだからこそ、2ちゃんねるが維持できているってのはあるんだと思います。思想バカ、論壇おたく、ネット漬けのヒッキーだったら速攻で潰れてたと思いますもん。

 あそこに掲載されてる写真は担当がバカチョンで撮ったものなんですが、あたしが別線で撮ったひろゆきの画像ってのもあります。デキのよさげなのを選んでアップしておきますんでご賞味いただければ、と。


●編集後記

 月曜配信が火曜になって申し訳ない。札幌競馬場まで橋本聖子参議院議員に密着取材でドタバタしとりました(平身低頭)。
 なんか【サイバッチ!】本紙の方で、雷太に「脅しと恐喝で世渡りしてる」なんて言われてたようですが、マジメなハナシ、『正論』から朝日新聞、『サンデー毎日』から『アサヒ芸能』、岩波、筑摩、平凡社から【サイバッチ!】に至るまで何でもありで仕事できるバカって、あんまりいないんじゃないかと(笑)。無節操とも言いますがね。

 インデプス、ちと間があいてますが、ネタの方は仕込んでますんで近いうちにまたお届けできるかと思います。