リスカ女に生活保護 - king-biscuit WORKS

　日々無責任にうつろいゆくネットの空間のよしなしごとは、何も政治や経済、国際関係に外交問題、そんな天下国家を相手どった気宇壮大な憂国沙汰ばかりではない。

　イラクへの自衛隊派遣問題や日本人外交官殺害事件などにまつわり、表舞台の新聞やテレビの報道・論説と共鳴しあいながらふくれあがる四角四面な社会的関心というのもネットのありようだとしたら、それと見事に等価に、しかし表舞台のメディアとは１８０度逆の方向に増幅されてゆく無定形な住民意識というのもある。そのどちらもが等しくネットの世論なのであり、共にわれわれの生きる社会の真実である。ただ問題は、そのどちらのベクトルをもひろく併せ呑んでご正道につく懐の深さ――メディア・リテラシーというやつを、表のメディアはもちろん、あたりまえのようにネットに膾炙するようになっているわれわれ自身からして、未だそれほどうまく持てていないところにあるようだ。

　去る１１月２３日、『心が壊れる…～リストカット症候群～』という番組が放映された。日本テレビ系列の「ＮＮＮドキュメント０３」という、一応は硬派のドキュメント番組枠。昨今、若い世代に目立つようになっている「境界性人格障害」という心の病いとそれに伴うリストカット――手首を自分の手で切り刻む病理について、具体的な実例を一年間追いかけた、というのが謳い文句だったが、放映された瞬間からネットでは大きな反響が広がった。特に、番組中に登場していたリストカット常習者たちの、病気を口実にろくに働こうともせず生活保護まで申請している行状と、にも関わらずネット上で公開されている日記などでは彼ら彼女ら自身、そのことを得々と自慢し、まるで恥じてもいない様子が、ネット住民たちの微妙な正義感に火をつけたようだ。

「精神手帳ができれば、新宿まではバスだな！！(￣▽￣)ノ彡☆ばんばん！」

「これからまた、ＰＣが自由に使えるようになった。生活保護もおりて、バス乗りほうだいです。」

「昨日、エステに行って来ました。でも薬を飲んでるとダメなんだって。たとえ風邪薬でも・・・すごいショックだったよ～(Ｔ_Ｔ)今度は違うところでウソついて、行ってやるぅ～！！エステの帰りは、9月に向けてのショッピング！！気に入った服がみつかって、ショックも回復(⌒▽⌒)9/8はオフ会。9日は、Ｂ’ｚのライブ！！10日は、ＵＳＪで遊ぶのさ(≧▽≦)ＵＳＪのパス、新幹線代は、精神障害者手帳で半額！！精神障害者手帳バンザイ！！みんな、利用できるものは利用しましょうね。(^_－)－☆」

リスカ女に生活保護 [BCC / source] [レス投稿]
そのクソ女の名前はアムカ＠ほわいと医者にウソの診断書を書かせて精神障害者として生活保護２０マソもらって左ウチワの生活で、働きもせず、エステ行ったり、ライブ行ったり、オフ会行ったり、USJ行ったりと自己療養の毎日。パス、新幹線代は、精神障害者手帳で半額、映画も精神障害者手帳で彼氏と半額。

　自称精神障害者のアムカ嬢、生保もらって遊び放題というお粗末である。

　境界性人格障害に限らず、鬱病その他、「心の病い」は昨今、ある意味ファッションになっていて、時にはまるでステイタスシンボルのように語られるところがある。無駄に繊細で自意識過剰ゆえにうまく生きづらい自分の現在を「親からの幼い頃の虐待」などに転化して正当化しようとするのは、昔もあった「社会が悪い」「大人が悪い」の今様バージョンと考えれば特に驚くにも当たらない。しかし、それが自称専門家の精神科医の類とそのご託宣を考えなしに垂れ流すメディアによって無定見に正当化され、それ自体が特権的なものになってくるとなると話は別だ。かの２ちゃんねるでも「メンタルヘルス板」、俗に「メンヘル」と呼ばれる独自の掲示板が設けられているほどで、病気についてのまじめな情報交換と共に、ことさら精神科通いを標榜し、投与されているクスリ自慢をえんえんと繰り広げる病理が日夜野放しになっている。今回のこの番組に対する反応も、この「メンヘル板」から火がついた。くだんのアムカ嬢のプロフィールも、彼女自身のＨＰなどからあっという間にさらされた。

ID amuka_howaito
性別女性
年齢 20歳代
E-MAIL amuka_howaito@hotmail.com
趣味音楽

低血圧症候群。
自律神経失調症。
自傷ら～
躁鬱。
自我同一性拡散。
パニック発作。
適応障害。
境界例人格障害の素質あり。
ｅｔｅ・・・
縫合経験あり。あは♪

　ＨＰの掲示板ももちろん「荒らし」にあってみるみる荒廃していった。中には、義憤のあまりかテレビ局へのクレームにとどまらず、テンプレートを作って自治体の保険福祉課や生活援護課に通報することを奨励する者まで。

367 名前：番組の途中ですが名無しです投稿日：03/12/02 07:36
日テレに抗議メール送るか。
番組に出演してた、アムカ＠ほわいとは生保で貰った金と特典で遊び放題の女です。不正受給者です。よくこんな乞食をテレビに出したな。日テレは下調べしなかったの？それともバカですか？　胸くそ悪いぞ！ゴルァ!!

1 名前：名無しさん＠心いっぱい投稿日： 2003/12/01(月) 09:13
11月23日に日テレで放映された「心が壊れる・・・～リストカット症候群～」に出演していた有村美佐さん（仮名）は精神保健福祉法第32条及び精神障害者手帳2級を所持し、なおかつ生活保護を受けている身の方でした。しかしこの度彼女のホームページを発見いたしまして彼女は心身ともに健康で十分就労可能であると思わせるような行動を取っているようです。ネットでのハンドルネームはアムカ＠ほわいと、amuka@howaitoなどです。（中略）国民が汗水たらして必死に働き収めた税金を娯楽に使ってることが分かると思います。またテレビ出演していた際にはインターネットテレビ装置まで使いチャットに耽るといった生活保護を受ける身として言語道断な行為を堂々と行っておりました。こんなことは許されるのでしょうか？一刻も早くこの方の生活保護の取りやめを願います。よろしくお願いいたします。

　これまでも触れてきたように、テレビその他のマス・メディアとインターネットとは、ある種反響板のような関係にあって、できごとは常にそれらの間で共鳴しあいながら増幅されてゆく構造にある。ニュース報道はもちろん、『朝まで生テレビ』や『ＴＶタックル』といったエンターテインメント系の討論番組は言うに及ばず、何でもないバラエティーやお笑い番組の類にもそれらは作用し、何かのはずみで実況スレッドが設けられたりする。今回のこの番組に対しても、放映の時点からリアルタイムで反応が書き込まれていった。

名前：番組の途中ですが名無しです投稿日：03/12/06 23:21
こういう奴はどう考えたって成人被後見人だろ。自由になる金を握らせるべきじゃない。働くことも出来ない社会人失格者が遊びだけは一人前で、しかもその娯楽費が税金で賄われてるとは…。さっさと精神障害者のコロニーにぶち込めば良いのに。税金節約して下さいよ！

612 名前：番組の途中ですが名無しです投稿日：03/12/09 18:05
過去ログで、生活保護を受けている家族がいて、両親が子供の将来のために日々の生活を切りつめて貯蓄をしたら、それがバレで返納させられたって話がでてた。気の毒な話だよ。役所に大岡裁きは無いんだね。ところがアムカはやりたい放題OKなんだ。他人が汗水垂らして働いた金が元になってる保護費を使って何やってんの？エステやコンサートに逝く金があるんなら少しは返納しろよ。真摯な姿勢が全く見受けられない。こいつは見た目（腕以外）一般人とさしてかわらない生活を送っている。なら、価値観や金銭感覚もなるべくそれに近づけろよ。仮に頭がおかしくても、それくらいの理解力はあるだろう。無いなら施設に収容されてお仲間と暮らせばいい。

　さらに、その他ネットに宿る同類の「心の病い」たちの厚顔無恥な書き込みもどんどん発掘されていった。以下にあげられたスワティーはそのひとり。やはり生保貴族の優雅な日々。

376 名前：番組の途中ですが名無しです投稿日：03/12/02 11:36

156 名前：スワティー ◆B1y6Iw1YUk 投稿日：03/10/17 03:20 ID:???
ここんとこ週末はカラオケなどで遊んでます。１２月くらいからは週末も書き込めると思います。１２月くらいまでは土日一緒に遊んでくれる車付きの友人がいるので書き込めないと思われ。スイートファクトリーのお菓子ウマー。安価で遊べる場所ほしいです。
（中略）保存食が底をつきかけたのでお腹空きすぎてコンビニで衝動買い。合計５０００円（反省）２ヶ月ぶりくらいにコンビニで大量にお金使ってしまった。（中略）生活扶助費８万だからイイ生活なんてできないよ。

この人も生活保護だって。生活保護ってなかなかいい生活できるみたいですね。

　アズ・ア・タックスペイヤー。上は道路公団の税金を税金とも思わぬ乱脈経営や、破綻した銀行への頼みもしない公的資金投入から、下はこのようなリスカ常習ボーダー（境界性人格障害）の生保詐欺まがいに至るまで、素朴に考えればどうにも納得のいかない理不尽に対して、表だっては言いにくい、その言い方さえもうまく保証されていないような領域にくすぶるナマの感情が、キーボードとモニターを前にして、ほろっとむき出しになる。その意味で、ネットは確かに世間ではある。

　生活保護本来の趣旨が悪用されている、という点にネット住民たちの正義はある。それには当研究所も異議はない。ただ、そのナマな正義を穏やかに制御して社会の側に投げ返してゆく役割を担うはずの表のメディアが一方的に正義を抑圧する側に回っている。その感覚はネット住民たちの間にはすでにデフォルトになっているし、何よりそのことを当のメディアの現場が自覚できていないのがやりきれない。たとえば、最近こんな報道もあった。

「年金未納者を「妖怪」扱い　岐阜社会保険事務局が謝罪」

　社会保険庁岐阜社会保険事務局が、１０月下旬に岐阜市や高山市などで無料配布された情報誌に、国民年金保険料未納者を妖怪に例えてやゆした広告を掲載、教職員や福祉団体などの組合で組織する岐阜県社会保障推進協議会から「人権侵害だ」と抗議を受けていたことが３日分かった。同事務局は「不適切な表現だった」と謝罪した。
http://newsflash.nifty.com/news/ts/ts__yomiuri_20031210i413.htm
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2003dec/03/K20031203MKH1Z100000028.html
http://uunet.asahi.com/national/update/1203/016.html

　表のメディアでの報道はおおむねこのような調子だったが、その後回収までされたという当のその広告での表現の詳細は、もちろんまもなくネットにアップされ、誰もが確認することができるようになった。これを「人権侵害だ」と条件反射で抗議する側の意識が、メディアが肩入れするようにとにかく無条件に正義であるのかどうか。

年金妖怪大辞典
年金を納めていないとこうなるかも？

大泣きジジイ
年をとって働けなくなったというのに、年金に加入していなかったので収入はゼロ。毎日ワンワン鳴いてばかりの高齢妖怪。

無理カベ
年金は２５年以上納めなければもらえない事を知らず、年数が足りないのに無理矢理もらおうとしている妖怪。

ぬけがけババア
サラリーマンの妻で年金を納めなくてもよかったが、結婚をしたとき届け出をしなかったため、年金を受けられなくなった妖怪。

いったん免除
収入がなく免除申請をしたが、毎年の申請をしなければいけないことを忘れ、未納者になってしまった妖怪。

口だけ女
「毎月必ず納めるから」と言ってはいたが、忙しさのおまり納めに行けず、妖怪になってしまった女。口座振替にしておけばよかったのに…。

セビるマン
ケガで働けなくなり、暮らしに困って友人や親戚にお金をセビってばかりいる妖怪。障害基礎年金のことを知らなかったんだね。