こいじゅみ、の捨て身

groovy Koizumi(*゜ω゜)ノ

 Love me tender ひとつで大騒ぎ、です。訪米中の小泉首相が、ブッシュ大統領との共同記者会見の最後に一発かました、あのジョークをめぐって、ですが。

 ああ、なんて恥ずかしい、ヘタな英語で媚び売って、親米ポチの本性を現わしやがった、まわりは失笑してるじゃないか、国辱ものだ、といった悲憤慷慨系の人から、あのズダボロの敗戦から60年余、ニッポンのソーリダイジンもここまで同格、英語を使ってオトモダチのようにアメリカ大統領とつきあえるようになったか、と感動落涙する人まで、その反応は実に多様、さまざまなニッポンを見せてはくれました。

 大統領専用機に同乗させてもらってプレスリー記念館へ、というのは言われるまでもなく前代未聞なわけで、ブッシュがひばり記念館や裕次郎記念館に行きたい、と言ったようなもの。でもって、りんご追分だの嵐を呼ぶ男だのでジョークかましたら、とりあえず笑うでしょう。

 捨て身の強さ、改めて、です。とにかく生身でカラダごとぶつかってゆく、そんな総理大臣はこれまでいなかった。深く考えてのこと、という見方もあるようですが、あれは絶対に違う。天然です。だからここ数年、なんだかんだ言っても小泉最強、だったんじゃないですか。

 英語ペラペラでまるでFMのDJみたいなノリだとまたいやな感じなわけで、あのベタベタなブロークン英語で素ではしゃぐオッサン、かつて「十二歳」と言われたバカがここまで頑張った、とまあ、グレムリンみたいな愛でられ方されてそうですが、そういう笑われ方もまた今の日本、そして日本人、ってことで、それをまずきっちり受け止めることから始めないと、この先どんな国際化もありゃしません。そして、その先にあるものならば、「民族自立」って夢も、また。