高知市長賞

最後のアラブ重賞。エスケープハッチ、執念の追い込みで勝利・゚・(つД`)・゚・

田中(譲)師、とにかく出走させんといかんかったんで、ずっと足は冷やしたし、背中が硬うなるでホッカイロずっと貼ったりで苦労したよ、としみじみ。西川JKも、ほんっまに地力があるわ、勝負根性が違うわ、と脱帽。ほっとした、とも。

ソリダリティは六着。でも、去年よりずっとまともに走っているし、何より先行しようとしたところをホーエイスナイパーとイケノグレイスに襲いかかられて出入りの厳しい展開になったにも関わらず、最後まで食らいついていたところが何よりうれしい。鞍上本橋クンは「内側で窮屈になったんでこんなとこおったらいかんと思って直線、外出したんですが……」とのこと。砂をかぶっていやがるところがあった、とも。とは言え、福山在籍時のようにかわされてからズルズル下がるようなことはなかったのでやはり高知の馬場があっているのか。

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担当のサツキちゃん、自分のアウターも含めてソリを黄色でまとめてるので、メンコを作ろうか、と言うとニッコリ。黄色がいいですね、と。

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笠松では、クマちゃんが元日早々に勝ち星・゚・(つД`)・゚・ 美智代さん、厩舎の初勝利なので二重におめでとうございます、と。明日は馬頭さんのお祭りに同行することに。

田中(伸)師、ひさしぶりに顔を見る。あいさつして通り過ぎようとすると、向こうから寄ってくる。ファイブスプレンダ、どうしてますか?

ああ、憶えていてくれたんだ。よく走った馬だからねえ、とも。笠松行ったでしょ。笠松でふたつみっつ勝ったんだけどゲート悪くなって、道営で直してもらったんだけど輸送で肺炎やって熱出して、それの影響だろうね、道営でタイムオーバー食らったり全然走らなくなって、やっぱり肺が出血してたんじゃないかなあ、かわいそうだ、っていうんで乗馬にした、と伝える。

持ってきてくれないだろうか、という「営業」だったのかも知れない。でも、そうやって憶えていてくれる人がいる、そのことで馬たちはおそらく、今日も走ることができるのだし、何よりも、どんな運命、どんな最期を遂げることになったとしても、持って瞑すべし、なのだと思う。そう、田中(伸)師、厩務員時代にはコスモバリアントをやってくれていたんだよなあ……

「死ぬ」ということは、記憶してくれる者がだれもいなくなること、でもある。文化の内側にいる生きものとしての「死」とは、必ずそういうことだ。

高知から岡山への特急南風、元日なのに案外乗客が多い。わけあり風の子どもふたり連れた三十代女性とか。