1997-05-01から1ヶ月間の記事一覧

俺に関する人違い

間違いは誰にでもある。はばかりながら小生なんざしょっちゅうやらかしてる。でも、やらかしてもないことをやったと言われて、しかも知らない間に勝手に叱られたりしてたんじゃ、こりゃちと困る。 “ペログリの文豪”田中康夫サンが某男性週刊誌の連載で「大月…

文庫と新書の矜持――古島敏雄『子供たちの大正時代』(平凡社ライブラリー) 阿部謹也『「教養」とは何か』(講談社現代新書)石澤康治『日本人論・日本論の系譜』(丸善新書)

*1 最近、文庫のシリーズがあちこちで新たに創刊されている。はっきりとしたペーパーバックの伝統を持たないわが国の出版市場の中で、文庫本というのはマンガ本と共に、言わば日本版のペーパーバックの役割を担ってきたと言っていいと思う。 ただ、新たな文…

掏摸・巾着切りの近代――本田一郎『仕立屋銀次』(中公文庫)

「明治時代」とひとくくりに言います。文明開化の、陸蒸気の、鹿鳴館の「明治」。富国強兵の、自由民権運動の、征韓論の「明治」。けれども、その同じ「明治」という時代の中に、いつの時代もそうであるようにゆっくりと経過していったふだんの暮らしに即し…

青島都知事バッシング

先週は、青木大使叩きってちとヘンじゃないの、ってことを少し申し上げましたが、眼を転じれば、青島幸男東京都知事も近頃やたら叩かれております。元『話の特集』の編集長矢崎泰久サンなど、同志糾合して青島叩きのためだけに一冊本まで出される気張りよう…

ペルーの青木大使バッシング

ペルーの青木大使に対する風当たりが、にわかに強まっております。国は身代金を払えないから民間企業が払えと言っただの、ずっと酒ばかり飲んでいただの、記者会見での態度が悪かっただの、当初の英雄扱いから手のひらを返したような報道のされ方だ。 主なニ…

パソコン入れました

必要に迫られてとうとう仕事場にパソコンを入れた。笑ってやって下さい。小さなノートパソコンでも、反・電脳主義者としては童貞破りの如き一大決心でありました。 ワープロと比べると本当に「重い」。いや、本体の重さのことでもないし、よく言われる「速さ…

サイバースペースはトンデモワールドか?!

*1 インターネットで肥大化する自意識 インターネットに関しては、バラ色の能書きを垂れる人は腐るほどいるでしょうが、僕などの眼からは、少なくとも日本におけるそれは、どうもやっぱりキチガイと自意識過剰の高速増殖炉ではないか、と思わざるを得ません…