2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 立ちパンダ異聞

タヌキが立ったくらいでなんでそんなに大騒ぎに? と、ひとりいぶかっていたら、あれはタヌキじゃない、レッサーパンダなんだそうである。白黒じゃないこんなレッサーパンダがニュースの主役になったのは、浅草の連続通り魔がかぶっていたファンシーな帽子以…

アラブの不幸

福山競馬が、えらいことになっています。 このところ、JRの大事故など、世間を騒がす大きな事件が立て続けに起こっていることもあり、限られた新聞の紙面やテレビの枠はそれらで手いっぱい、おかげで競馬がらみの、それも地方競馬の、さらにいまどきまだア…

馬事通信 競馬虚空像

新聞記者という紋切り型

新聞が正義だった。そこに載る記事は大人ならばとりあえず眼を通しておくべきもの、だった。だから、それを書くのが仕事の新聞記者は、きっと正義の味方だったし、後にもう少し風呂敷が大きくなりその分カタカナになったジャーナリストとなるともう、それだ…

オグリ、オグリ……  英雄、故郷へ帰る

オグリ、オグリ、オグリ……そんなに激しくもなく、熱っぽくもなく、でも、確かに数千人分、いや、正直言うとそんなもんじゃないな、それは実際の人数ではなく、その場にいる彼ら彼女らがこれまでたっぷりと吸い取ってきたかつて最も熱かった頃のニッポン競馬…

競馬最強の法則

ジャーナリズム、正義ならずや

敢えて言う。もはや「ジャーナリズム」は正義ではない。そのことを前提になお、おのれの仕事があることを、メディアの現場にある者はまず深く自覚するしかない。それ抜きの「ジャーナリズム」沙汰、ひとりよがりの正義ぶりっこなど単なるはた迷惑の勘違い。…

ハルウララに罪はないけど……

さて、皆の衆、ハルウララ、のことを、まだ覚えていらっしゃるでしょうか? 強いばかりが競馬じゃないと、いつか教えてくれた馬――なあんて言っちまうと、いかん、サトウハチローは「浅草の唄」のヘタなパロディですが、でも、思えばもうずいぶん昔から、決し…

馬事通信 競馬虚空像

大江志乃夫『明治馬券始末』

明治馬券始末 作者: 大江志乃夫 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2005/03 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (12件) を見る ニッポン競馬の歴史というのは、実は未だにほったらかし。カネにも業績にもならないから、まともに取り…

「戦国自衛隊」という記憶の大きさ

まずおさえておきたい。半村良原作『戦国自衛隊』の第一部、というか本編は、小説としてよりも、79年、あの角川映画による映画化で最も世間に広く知られるようになった。 演習中にタイムスリップに巻き込まれ、歴史に翻弄される伊庭三尉率いる一隊の物語は…

世界文化社 戦国自衛隊ムック

みんな乗り物が好きだった

みんな乗り物が好きだった。かつて男の子は、大きくなったら運転手になる、と胸を張った。電車に乗れば先頭車両、運転台のガラス窓に貼りついて運転士の身ぶりを一部始終見つめていたし、バスのシートでは靴を脱いで窓に向かってうしろむき、ずらり並んで外…