2003-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「江田島」の青春――2003年、春

*1 ● 「江田島」と聞くと海軍兵学校を思い浮かべる僕など、今どきの三十代としてはちと変わっている類なのだろう。それでもやっぱり「江田島」だもの、緊張する。 五月末のある朝、僕は江田島の海上自衛隊幹部候補生学校にいた。掃き清められた営内で朝の朝…

「飯島」問題、そして嫌韓感情の水面下

ネット散策の醍醐味のひとつは、表のマスメディアに流れる情報をひとわたり渉猟しての比較考証、批評吟味が容易にできるところにある。そのような無名の篤志家たちが実質二十四時間、入れ替わり立ち替わりであまたひしめいて、報道のプロであるはずのマスメ…

ネット言論、という新たな情報空間

*1マスコミは「ボケ」、ネットは「ツッコミ」 普通の国民が生活の中でインターネットの環境を享受できる度合いはここ七、八年の間に急激に高まってきた。それは、携帯電話というもうひとつのIT革命と並んで、おおげさに言えば日本人の情報生活環境にとって…

あとがき (『無法松の影』文春文庫版)

*1 まずは、八年前の自分にしみじみとエールを。 おい、おまえさん、こんなにウブでマジメだったんだなあ。なんとまあけなげに、まっすぐに、いたいけな民俗学者やろうとしてるじゃんか。 『厩舎物語』(日本エディタースクール出版部 現在、ちくま文庫)に…

それぞれの「靖国」

● 「オオツキさん、今度、靖国神社に一緒に行きましょうよ」 日々のならいになっている競馬場の厩舎まわり、そろそろ梅雨にさしかかろうかという蒸し暑さのある夕方、そんな声をかけられました。 声の主はある調教師。あたしと同世代、四十代ももう半ばにさ…

バカは作家でやってくる――飯島 愛を惜しむ

かのミリオンセラー『プラトニックセックス』の著者にして元AV女優、飯島愛ドノは、もはや世渡りとしては完璧に「作家」「文化人」モードに突入、たとえシャレでも「バカ」と呼ぶのはためらわれる雰囲気さえ漂っております。 しかし、彼女は「バカ」であり…

寂聴系

山田詠美に家田荘子、もしかしたら横森理香とか谷村志穂とかまで含めてもいいかも知れない。オンナのもの書きとしてはいささか芸風の違うこいつらにそこはかとなく共通する要素とは、さて、なんでしょう。 答え。瀬戸内寂聴系、ってことなのであります。 何…

保守系オンナの“あイタタタ……”について

あまりと言えばあまりなフェミニズムの勘違いを鵜呑みにして考えなしにものを言う、脊髄反射系バカ女の跳梁跋扈のおかげで、「フェミファシズム」というもの言いも、最近では少しは世に知られるようになってきました。それはすでに「眼前の歴史」として同時…

フェミファシズムの尖兵「コメンテーター」

メディアの現場周辺で「とにかくそう言っておけばさしさわりがない」という程度に空気と化してきた雰囲気としての「フェミファシズム」。その重要な発信源のひとつに、コメンテーターという連中がいます。 こやつらは果たしていつ頃から当たり前の肩書きとし…

上野千鶴子と林真理子――バカ女の総元締めふたり

● 90年代半ばくらいからあからさまに世に跳梁跋扈するようになったわがニッポンのバカオンナの総元締めというのが、あたしの見立てたところ、ひとまずふたりおります。 ひとりは上野千鶴子。もうひとりは林真理子であります。 上野千鶴子の方は、言うまで…

戦争はどうしていけないの? 

*1 戦争はどうしていけないの? という質問でしたね。誰がそんなこと言ってるんでしょうか。戦争、やっていけないものなんかじゃないですよ。やりたければやったらいい。なにがなんでも戦争をやってはいけない、なんてことは全然ない。 日本人は戦争やっちゃ…