2004-01-01から1年間の記事一覧

アラブがふたつ、育成中

鵡川の育成牧場。Wさんという元道営の厩務員だったいい若い衆がやっている育成牧場。去年の秋亡くなったIさんの忘れ形見のアラブ二歳牝馬二頭の馴致・育成をやってもらっている。先日、高知で逝ったマッチレスフレンドも、もとはIさんの持ち馬だった。「…

アラブがふたつ、育成中

鵡川の育成牧場。Wさんという元道営の厩務員だったいい若い衆がやっている育成牧場。去年の秋亡くなったIさんの忘れ形見のアラブ二歳牝馬二頭の馴致・育成をやってもらっている。先日、高知で逝ったマッチレスフレンドも、もとはIさんの持ち馬だった。「…

ゐなか、の、じけん――佐世保の「NEVADA」

● 事件現場となった佐世保市立大久保小学校のすぐ脇のバス道にある「大久保小学校上」の停留所。校庭の右手からずっと昇りで続いてきたバス通りの坂道が左手に巻き込むように曲がり、さらに昇りになって登ってゆく、その途中にちいさな日除けとともにしつら…

諸君!

携帯電話のリテラシー、のこと

● 携帯電話、いや、今日ではすでに「ケータイ」とカタカナ書きで表記する方がしっくりくるような、そんな存在になっているこの道具。もとより電話であることは間違いないのですが、しかし今やそれは、カメラ、ポータブル音楽プレイヤー、インターネットブラ…

目立ってくるぞと勇ましく、帰ってきたら「PTSD」

思い起こしていただきたい。自分には超能力がある、空中浮遊もできると言い張るむさ苦しいヒゲ面の中年男に、瞳孔の開いた優等生顔のいけすかない若者たちがつきまとい、出家だ修行だと宗教のまねごとに血道をあげ、時に象のかぶりもの、妙な着ぐるみで街頭…

競馬とインターネット

● ひとくちにインターネットと言っても、それが本格的に普及するようになったのは、せいぜい97、8年以降。世間一般にもその流れがはっきり見えるようになったのは、ブロードバンドに代表される常時接続環境が整備されるようになった、ここ数年のことと言…

報道ステーション

やい、テレ朝、てめえら古館をどうするつもりだ?! 久米宏の後ガマという死ぬほど損な役回りを引き受ける、と聞いた時、半年以内にズダボロになるぞ、と予言した。それは、半年のたうちまわってしのぎながら突破口を見つけられれば何とかなるかも、という期…

パソコン通信管理人(シスオペ)阿見寛(仮名)氏

今度はパソコン通信のサブ・シスオペをやってる人と会ってみましょう、と担当のO氏。パソコン通信はいいけどその“しすおぺ”って何やねん、と尋ねると、フォーラムを運営するシステムオペレーターです、と馬鹿にされた。つまり、サークルの運営係というか座…

ネット発、新「脱亜論」のこと

● まこと、隣人というのは厄介であります。 個人ならば引っ越しという手もあるけれども、こと国家同士となると気に入らないからと言っておいそれと宿替えもできず、といって、19世紀までの古典的帝国主義全盛期のように、いきなり力まかせにねじふせること…

『噂の真相』創刊15年

『噂の真相』が創刊十五周年を迎えた。 発行部数についてはもったいつけて一切沈黙を守っているが、流通その他の周辺情報から推測すると八万部前後は出ている様子。このような規模の小さな雑誌が廃刊、あるいは事実上寝たきり状態になってゆく中、曲がりなり…

吉野家牛丼狂想曲

最近、当測候所の規模や組織、予算規模などについてのご質問が少なくない。また、そのような内情についてまことしやかに語られている噂も存在するらしい。だが、その種の憶測の常で、実態は巷間ささやかれているほどたいしたものではない。社史編纂室程度の…

ブンガクの勝負どき

僕はまず、「二十五歳未満の者、小説を書くべからず」という規則をこしらえたい。まったく、一七、一八ないし二十歳で、小説を書いたって、しようがないと思う。 小説というものは、或る人生観を持った作家が、世の中の事象に事よせて、自分の人生観を発表し…

ハルウララ騒動顛末

「いやあ、取材されてこんなんもろたん、はじめてやわ……」 口もとがほんの少しゆるむかゆるまないかくらいのごくごくかるい苦笑いと共に、宗石大さんは、ぼそっとそう言った。 いまをときめく「日本一の“負け組”馬」、あのハルウララの調教師。去年の秋くら…

スターター吉田 高知競馬広報担当

広報は一年目ですが、以前にも八年やってましたんで一度管理とか業務とかまわってたんです。発走委員もやってて、研修で馬に足踏まれて手術もしました。 いちばん忙しかったのは、百戦目の前ですかね。一週間前くらいから二分に一回携帯が鳴ってました。事務…

高知競馬 取材メモ

宗石 大 高知競馬調教師

三日ほど寝込んでたんですわ。その間、あんまにも三日行って、まあ、十日ほどして何とかなおったんですけど、またそしたら取材が来るでしょ。ちょうどウララのレースがいつもずっと98戦くらいまでは8頭も9頭も使うめぐりあわせになってて、時間に遅れた…

高知競馬 取材メモ

前田英博 高知競馬管理者

まず、高知競馬はこのままなんもしなかったら確実に悪くなっていく、と。売り上げはすぐに伸びないから、話題づくりで非常に苦労してましてね。騎手か馬かで話題をつくらんといかん、と常にわたしは言うておったんですよ。それで、イブキライズアップという…

高知競馬 取材メモ

重松 清『ハルウララ物語』

走って、負けて、愛されて。―ハルウララ物語 作者: 重松清,河野利彦 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2004/01 メディア: 単行本 クリック: 7回 この商品を含むブログ (7件) を見る ずばり言う。写真にカネ払う本だ。 去年の秋口からワイドショーなどで一気…