2009-01-01から1年間の記事一覧

皐月賞を眺めながら

皐月賞を眺めていました。テレビで、ではありますが、それでも最近、JRAのG?をちゃんと見たことがあまりなかったので、これはあたし的にはちと珍しいことではあります。 で、あの結果。レコードに近い速い時計での決着もさることながら、一番人気を背負って…

遠い「歴史」「日本」

● 「昭和」というもの言いを、若い世代が好んでするようになり始めています。 何か自分たちの感覚からして違う、違和感があるできごとに遭遇すると、それって「昭和」だよね、と口にする。ちょっとした言動や身振りはもとより、テレビや映画の登場人物、レス…

政権交代百万遍

● 西方よりいかなる飛翔体が飛来しようとも、政権交代間近と大音声で繰り返し聞かされ続ける野党第一党党首の金権十八番が露わになる醜聞が発覚しようとも、決して動じることなく、憤ることもとりあえずせず、おくびにも出さず、ただひたすら日々のよしなし…

「人」で滅びるニッポン競馬?

おまえの語る競馬は偏っている――そんな意味のことを、たまに言われます。 確かに、競馬まわりのことを専門分野のひとつにしていて、でもだからと言って世間一般、普通の人々がイメージする競馬とはずれたところの、ちいさな競馬の場所ばかり東に西に、ふらふ…

『とてつもない日本』騒動について

*1 Q:このようにネットを介してベストセラーをつくるとか、モノの売り上げを上げるといった動きはこれまでもあったのか? ネットを媒介にしていろんなモノを売ったり、ランキングあげようといったことは、2005年頃からちらほら目立ってきたんですが、ただ、…

高知競馬、ナイターへ

高知競馬が、ナイターに向けて動き始めました。 「あの」高知競馬、です。言わずもがな、全国の地方競馬の中でも最も低い賞金水準でギリギリの低空飛行を続けて何とか存続してきた、ハルウララの高知、です。 「これがほんまに、最後の賭けやなあ」 これは地…

「とて日」騒動、余録

● 『とてつもない日本』をめぐる騒動について、少し話しておきたい。例の麻生首相の著書が、ネットを介した「祭り」でにわかに売り上げが急増した、という話である。 「祭り」当日は3月10日。いわゆるマスコミのレヴェルでは、翌11日づけの産経新聞にとりあ…

『とて日』騒動の周辺

● ネットは広大である。そう言われてきた。 けれども、大自然の、宇宙空間の広大さに比せば、しょせんは人と人とが交錯してつむぎ出される関係の網の目の総体、そりゃ理科系的理屈で言えばIT空間もまた無限と言えるのかも知れないが、しかし、無限有限を意識…

南関東、そして大井の価値は?

今日はひとつ、南関東の地方競馬にエールを送りましょう。 どうしていまさら、って? 新しい地方競馬の体制では、ナイター競馬コンテンツを持った南関東と、馬産地競馬の背景を持つホッカイドウ競馬とが手に手をとって、新たなニッポンの地方競馬の中核にな…

福山競馬再生会議

21日、福山で「福山競馬再生会議――競馬場のある街、その価値は?」が開かれました。市会議員なども含めた地元関係者主体の公開シンポジウム。コーディネーターというか、司会進行の役回りであたしも参加させてもらったのですが、正直、予想以上の盛会にな…

馬事通信 競馬虚空像

福山競馬は再生できますか?

● 主な質問項目 テーマ「福山競馬は再生できますか」 *1 Q 1 地方競馬の現状は? 売り上げの低下が続き、賞金や手当の相次ぐ削減で厩舎関係者の暮らしはすでにギリギリです。 今世紀に入ってからバタバタと廃止になった競馬場がいくつもありました。大分の中…

いまどき、なぜ鉄道自殺?

自殺大国と言われるわがニッポン。福井の東尋坊でも保護される人が増えているとか。そんな中、なぜかこのところ身投げや飛び込みがにわかに目につくような気が。報道の濃淡などの理由もあるでしょうが、都内でもよく電車や地下鉄が止まるのはみな何となくご…

 中川 (酒) 陥落

あぶさん、という漫画がある。水島新司が作者の野球漫画で現在なお続く屈指のご長寿連載だから、ご存じの方も多いだろう。主人公の景浦安武、通称「あぶ」は大酒飲みのプロ野球選手で代打専門。もの静かな男で腕前も一流だが、酒に目がないのが玉に瑕。けれ…

正論 名無しの品格

「レキジョ」の歴史認識

「レキジョ」と呼ぶのだそうです。昨今、にわかに増えているという「歴史」好きの女性たち。大河ドラマや小説はもとより、ゲームにマンガ、アニメや同人誌などでも「歴史」ネタは着実に増殖中。興味は実際の史跡やゆかりの土地めぐりなどへと広がり、場所によ…

ちいさな競馬に腹くくれ

もうあんまりいじめないでくださいよ――オトナの社交辞令含みの苦笑いをしながら、でも声の調子はある程度まで本気でしたが。 本欄でよく言及する「競馬エスタブリッシュメント」、ニッポン競馬に責任ある立場にある組織に属するひとり、と言っておいていいで…

馬事通信 競馬虚空像

騎手こそ、華

騎手の交流がいちだんと盛んになり始めているようです。馬資源の共有はハードルがまだ高いけれども、人ならば、という事情が大きい面もありますが、それでも流れとしては喜ぶべきこと。このところ立て続けにそんな流れでいい企画が出てきています。 まず、27…

馬事通信 競馬虚空像

消費社会の終焉?

● 今年は総選挙の年である。いつ選挙はあるのか。それはもう、任期満了の秋までには必ず間違いなく。誰がどう言おうと真実はこれだけ。そして、それ以上でも以下でもない、とりあえずは。 だが、少し前までは、まるで明日にでも即座に衆議院は解散、そして即…

「民族」という都市伝説

● 改めていま、問いなおしてみたい言葉があります。ひとつではない。いくつもある。だから厄介です。 すでに解体過程が始まり、ぐずぐずに煮崩れてきているのいまやが誰の眼にも明らかになってきた「戦後」の言語空間を省みる意味で、そのような言葉たちと、そ…

どこでも馬券を買える日を

さて、また新しい年です。アメリカ発の世界的な金融恐慌は今年さらに深まると予想されていますし、もちろんニッポン競馬の苦境はいまさら言うまでもない。こうなると、競馬が大変なんです、といくら世間に訴えても、こっちだって大変なんだ、と言い返される…