2006-01-01から1年間の記事一覧

サニーサイドアップの商売

大黒摩季が、北朝鮮拉致家族の応援歌、を作りたがってるんだそうです。 仕掛けているのは、所属事務所のサニーサイドアップ。そう、あの中田英寿のマネージメントをやっている事務所、と言えば、ピンとくるでしょう。いや、もっとわかりやすく言えば、あのホ…

男らしさ・考 vol.21~30

「家庭」は「ユーモア」「お笑い」と手に手をとって、新たな〈リアル〉をかたちづくっていった。 おおむね大正末から昭和初年にかけての時期に芽生え始め、最初は一部の、都市在住の「中間層」の感覚や趣味に沿ったものだったけれども、しかし戦中戦後をはさ…

ネット=ひきこもり、説って……

没落しつつある中流階級の不安が、より低層へとはけ口を求めてファシズムに……というのが、学校で習ったファシズムの定義、ってやつだったような。こういう定義の場合は、たいていワイマールドイツが引き合いに出されていました。いやもう、はるか昔、三十年…

亀田「八百長」と無名の正義

たかが殴り合いである。見世物である。しょせんは興行、その筋の玄人が関与して仕切ることで、ようやく普通の人が安心して楽しめるものに仕立てられる。タカマチの大道芸から相撲、野球、競輪競馬に歌謡ショー、何であれおよそ技芸、芸能の領域にあるものは…

靖国、異論

靖国問題、小泉8.15参拝後も、やれ分祀だなんだと、まだまだ波紋を呼びそうですが、ここはとりあえず民俗学者も、ひとつだけ口出しを。 靖国神社は「戦死」した者を祀る神社、ということになっています。「戦死」というのはつまり非業の死、普通でない死…

改めて、靖国神社

オーライ、わかった小泉。あんたは偉い。よくやった。改めてほめてやる。 「いつ行っても同じだから、最も適切と思われる今日参拝した」というタンカは、どんなに気配りしてやっても、どうせ特亜の連中とその手先みたいな野党以下、国内マスコミ、文化人、評…

男らしさ・考 vol.11~20

「家庭」にも、すでに歴史がある。けれども、誰もが「そういうもの」として日々やり過ごし、それをいちいち意識することはない。そうするうちにその「そういうもの」の中身は知らず知らず変わってゆく。民俗学者の眼の高さから見える歴史とは、案外そういうも…

ネット右翼、というサベツ

ネット右翼、という言葉があります。文字通り、もとはインターネット発のもの言いですが、最近、表のマスコミでも、若い世代の右傾化、などとセットでよく見かけるように。 いわく、格差社会で先行きに不安を抱く若者がネットの偏った意見に煽られて安易なナ…

競馬場をつぶすほんとの理由

佐藤隆騎手が亡くなりました。船橋所属、南関東屈指の、いや、立派に全国区で通用するベテランの名手でした。 四月の末の浦和開催で競走中に落馬、開頭手術をしなければならないくらいのたいへんな重傷で、何とか一命はとりとめたと知らされてひとまず胸をな…

亀田祭りにコメンテーター乞食

亀田祭り、結構えらい騒ぎになっています。 っていうか、ネット経由でうっかりと批評力のあがってしまったいまどきの世間の煽りに後押しされて、ワイドショー系マスコミが意外に引っ張りまくってる、って感じでしょうか。【サイバッチ!】大本営も今回、結構…

亀田興毅の「営業」

もとは相撲界の隠語のひとつ、だったとか。いや、「八百長」の話なんですが。 土俵とは関係なくて、タニマチのひとり八百屋の長兵衛さんが、碁仲間の年寄りの機嫌をとるためによく負けてやってた、それが発端だそうで。まあ、まわりが見てもバレるくらいだっ…

嫌韓厨を諭す知恵

嫌韓厨が新たな朝鮮人差別を助長する、と懸念しているようです。誰が、って、小林よしのりが(笑)。 最大限好意的に解釈してみるとすれば、嫌韓厨の暴走が脊髄反射の昆虫並みの反応をデフォにしてゆくことで、何でもかんでも朝鮮人憎し、半島帰れ、といった…

天皇は「日本」を裏切り得るか?

皇室を政治の道具にするな――これは「戦後」のわれらニッポン人の大方が抱いている心情だったはずです。今の憲法からしてそういう精神のはず。とにかく現実のあれこれから超然たる場所にいてもらうことが天皇、そして皇室の存在理由だったところがある。 なの…

男らしさ・考 vol.1~10

*1 九州はしみじみと異国だ――だいぶ前、ある原稿の冒頭にそう書いたことがある。今でも十分にそう思っている。 全く縁がないわけではない。亡くなったオヤジは若い頃八幡で働いていたし、母方がもともと九州の出。親類縁者は今でも結構九州にいる。小さい頃…

天皇は「日本」を裏切り得るか (草稿)

皇室を政治の道具にするな――これは「戦後」のわれらニッポン人の大方が抱いている心情だったはずです。今の憲法からしてそういう精神のはず。とにかく現実のあれこれから超然たる場所にいてもらうことが天皇、そして皇室の存在理由だったところがある。 なの…

競馬再編の青写真と連携への模索

ニッポン競馬をめぐる環境が、いよいよ大きく変わってゆきそうです。変わらなければどの道未来はないわけですからそれはいいのですが、ただ、これまで何度も触れてきたように、誰が、どのような目算があってどう変えようとしているのか、何ともはっきりわか…

馬事通信 競馬虚空像

西尾、狂った

あ~あ、ほんとうに狂っちゃったわ、こりゃ。 他でもない、西尾幹二のオッサンであります。例の「つくる会」がミもフタもない内ゲバ(でしょう、どう言いつくろっても)で四分五裂、 アタマから湯気出して絶縁状叩きつけたものの、それまでなんだかんだ言い…

 伊藤正徳『太平洋海戦史』

こう見えても昭和三十年代の生まれだぜ、というタンカは、『気分はもう戦争』の好漢ハチマキのもの。同じ心意気はいつも胸の内に秘めている。 戦後民主主義の安定期、あれだけ平和が一番、戦争はいけない、と言っておきながら、一方でわれらガキ共の間じゃ「…

週刊朝日 あの本

平成デモクラシー、の予兆

日露戦争の後、ポーツマス条約を何とかまとめてアメリカから帰国した全権小村寿太郎を待っていたのは、どうしてあんな屈辱的な条件で締結たのだ、という国民の呪詛の声だった。自宅は暴徒に取り囲まれ、日比谷焼き討ち事件にまで発展。けれども、小村は「わ…

オーマイニュース、日本上陸(笑)

オーマイニュース、という、ステキな「新聞」が立ち上がり始めています。 もともと韓国で始まったインターネット上の新聞。一般市民から記者を募り投稿してもらうというのがウリで、あの盧武鉉政権出現の原動力と言われていたとか。次はニッポンでも、という…

「自己責任」の横断歩道

これは首都圏だけのことかも知れないので、そのへんあらかじめお断りしておくのだが、最近、信号無視の歩行者が目につく。横断歩道を渡る時、赤信号でもクルマの流れが途切れていると、左右を見渡しスタスタスタ。時には横断歩道でない場所でも、まさに「自…

ほんとうの仲間意識をこそ

ニッポン競馬をめぐる「格差」の問題には、ご承知の通り、ふたつの側面があります。ひとつは、JRAと地方競馬の間にある国内「格差」の問題、もうひとつは、そういう国内「格差」をはらんだまま国際化にさらされているニッポンと海外との「格差」の問題、…

こいじゅみ、の捨て身

Love me tender ひとつで大騒ぎ、です。訪米中の小泉首相が、ブッシュ大統領との共同記者会見の最後に一発かました、あのジョークをめぐって、ですが。 ああ、なんて恥ずかしい、ヘタな英語で媚び売って、親米ポチの本性を現わしやがった、まわりは失笑して…

敵と味方の判別を

いや、ありがたい。ここ一連の金正日の発作は言わば怪我の功名、いま、ニッポンにとって誰が本当の敵で誰が味方か、この上なくわかりやすく見えるようになりました。 民主党が小沢代表以下、幹部勢揃いで中国にご機嫌うかがいに、朝日新聞やTBSなど一部マ…

ソクーロフ『太陽』の〈リアル〉

*1 ● ロシア、おそるべし、である。〈リアル〉を作り出すそのブンカ的腕力、未だ健在なり、だ。 社会主義リアリズム、と、かつては言った。今も言うのか? とにかく、社会主義と〈リアル〉とは手に手をとって、映画だの芝居だのブンガクだの、いずれゲージュ…

太田出版

ディープインパクト「海外流出」の噂

*1 ● ディープインパクトがドバイに売られる、という噂が出回っている。 他でもない、去年3歳クラシック三冠を無敗で制し、暮れの有馬記念は古馬ハーツクライの2着に敗れたものの、今年に入ってからも春の天皇賞、そして先日の宝塚記念、とGⅠ五冠を達成。…

銀行が憎い

銀行のそのまた銀行、銀行の親玉とも言うべき日銀の福井総裁が、今度は渦中の村上ファンドに投資していたのが発覚した。手続き上は問題がない、日銀総裁がカネ儲けしてどこが悪い、と擁護論まで出ているが、でも、それって他でもない、あのほりえもんや村上…