文化

在日/半島系人士の〈リアル〉――崔洋一発言をめぐって

● うわあ、こりゃキッツいわあ、とは、思わず口をついて転がり出たひとこと。脳内はダウンタウンの浜ちゃんのあの声で、と付け加えればさらにニュアンスは正確になるかも。 眼前のモニター画面では、テレビの討論番組の映像ファイル、少し前に一瞬だけ流行っ…

「クールジャパン」と、いまどきのお役所気分

● 「クールジャパン」なんてことが、ここにきてそろそろメディアの表舞台でもささやかれるようになってきました。 マンガやアニメは言うにおよばず、どうも最近ではファッションだの食文化だの、はたまた観光だの、それらあれやこれや何でもありに全部ひっく…

情報環境の変貌から

● 情報環境の変動が、いまや誰の眼にもわかりやすくそこここに現象として現れるようになっています。本誌の読者諸兄姉ならば言うまでもなく承知されていることでしょう。新聞、テレビ、雑誌……これまで一律に「マスメディア」とひとくくりにされてきた既存の…

さらば、朝青龍

「木でつくった家、紙で貼った座敷にくらす間は人間の気持が穏やかでもありのんびりもしてゐた、相撲だって晴天九日のために其都度組み立てる丸太細工の小屋の間は、めいめいの稽古場から土俵へ、土俵から相撲茶屋へやがて花柳界のお座敷へとゆく先々にこわ…

「丸さん」のこと

佐倉の歴博にいた頃、共同研究に加わってもらってました。もとは、北九州大に勤め始めた重信氏が「九州でオモシロい人がいる」というので、紹介してもらったのが最初だったかと。福岡市博の福間氏なども含めて、地元の若い民俗学者や歴史学者その他を従えて「…

追悼・平岡正明

いつの頃からか、「趣味? 革命」と言ってのけるようになっていた。「革命」と「趣味」との間の、かつてあり得た距離感を前提にしないと、この男前ぶりはわからない。そして、それを敢えて腕力一発、ぐいっ、と手もとで引き寄せようとする天衣無縫と、読後かすかに…

「馬方」の記憶

ふだんの生活、日常に馬の姿がほとんどいなくなった国、にあたしたちは暮らしています。わずか三、四十年のうちに、みるみるうちに馬という大きな生きものを暮らしの中から追放していった社会。なのに、その時期に「競馬」という装置をほんとに信じられない…

「論壇」の行き着く先

● おい、この期に及んであんまりみっともない真似するんじゃねえ、と挨拶がわりに、まずは一喝。『諸君!』休刊に代表される、昨今の「思想」「言論」誌周辺の総崩れに対するメディアの舞台での侃々諤々、に対してであります。 たかが雑誌のひとつやふたつ、…

「団塊」的知性論

*1 団塊の世代の、特にプチインテリ層 (関川夏央ならば「知的大衆」と呼ぶかも知れません) 特有の世界観や価値観、というのは、そろそろまともに、言葉本来の意味での「歴史」的な文脈での考察対象にしておいた方がいいと思われます。 単なる「サヨク」だの「…

相撲を自由に

もう早く楽になりましょうよ。大相撲、のたうちまわるありさまは気の毒であり無残です。 「八百長」というもの言いだけが相も変わらずひとり歩き。でも、これにはふたつの意味が含まれていて、まず、あらかじめ勝ち負けを相談して決めて、その筋書き通りにや…

新世紀こんにゃく問答

こんにゃく問答、というのは落語ネタですが、サブプライム発の世界恐慌の声すら出ているこのご時世に、わが選良サマたちときたら、このこんにゃくにいたくご執心のご様子。問答ならぬ議論百出です。 かのこんにゃくゼリーの「法規制」問題。ことの発端と経緯…

新世紀こんにゃく問答

こんにゃく問答、というのは落語ネタですが、サブプライム発の世界恐慌の声すら出ているこのご時世に、わが選良サマたちときたら、このこんにゃくにいたくご執心のご様子。問答ならぬ議論百出です。 かのこんにゃくゼリーの「法規制」問題。ことの発端と経緯…

「シナ」幻想の精算を

シナに対してはなんとなく引け目が、というのが、いつしかわれらニッポン人の大方に組み込まれている気分らしい。とりわけ、「媚中派」などと呼ばれ、何かというと「友好」第一、ご無理ごもっともで平身低頭、パンダと国益を平気で引き換えにするようなエラ…

ディープインパクト「薬物」疑惑の示したもの

● 2006年10月1日、フランスはロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞に出走したディープインパクトから、禁止薬物が検出された。 言うまでもなく、ディープインパクトは当時の日本最強馬。単に生身の競走馬であると共に、JRAを頂点とした、年々減少しつつあると…

山田洋次の「晩節」

*1 ――ぼく自身、大衆の側に立って映画を作りたい。それを忘れたから、だんだん映画というものをみんなが見なくなったのじゃないか、と思っています。ぼくは、そういう立場で映画を作り続けたい、と思っている人間だし。 ――貧乏に耐えて、歯を食いしばって一…

競馬と北海道

●競馬から日本が見える 今日は、競馬の話をします。北海道と競馬、特に地元に密着した地方競馬のあり方について、少し理解を深めてもらおうと思っています。 と言っても、あなたがたいまどきの若い人たちは、競馬そのものをもうあまり楽しまなくなっているん…

「観光」と〈おはなし〉の間――「五寸釘の寅吉」をめぐって

*1 *2 ● 五寸釘の寅吉、の譚である。 「五寸釘の寅吉」、本名西川寅吉。明治時代の犯罪者で、何度も脱獄を繰り返したことで知られる。特に北海道の樺戸や空知の集治監から数度にわたって脱獄したことで、「有名」になった。単に全国的にメディアを介して知ら…

文化としての「教員」

● センセイがヘンである。 そんなもの、昔からヘンなものと相場は決まっているけれども、昨今とりたてて言わねばならなくなっているのは特に、学校のセンセイのヘンさ、である。このところ新聞や雑誌、ワイドショーを賑わすセンセイ方というと、ロリコン、変…

鎖国のススメ、再度

ちょうど一年たったんでもう一度。でも、もうひとりごとくらいにゃおさめてられないんで、はっきり声に出しておおっぴらに。 ああ、ほんとに心底、鎖国してえ。半島とその向こうのあの無駄にでかい国限定でいいから。 かの冷凍毒入りギョウザ事件、ますます…

いまどきまだ『はだしのゲン』で……

――素直に読むことだ。そして、素直に感動することだ。とってつけたような政治の言葉でそれを説明しないことだ。その時、作中人物に稚拙な政治的言葉しか語らせられない 中沢啓治のもどかしさも感じられるだろう。 呉 智英 ● 毎年、八月十五日を目がけて、わ…

渡辺京二のこと

大学という場に戻ったことで、自分の中でまた変わったことがいくつかあるように感じている。 変わった、というよりは、思い出した、という方がより近いかも知れない。あるいは、思い出してそれを目の前の状況に適応させる、その時の手さばきの感覚を確認して…

ニッポンのゴージャス――「聖地」TDL②

● 現代ニッポンの高度資本主義が世紀末にたどりついた果てに忽然と出現させてしまった最大最強の「聖地」のひとつ、東京ディズニーランド、俗にTDLをあっぱれ経営しているオリエンタルランドとは、もとはと言えば、三井不動産と京成電鉄が中心になってこ…

浦安、そして船橋――「聖地」TDL①

● 東京駅の新幹線ホームで、あるいは羽田の出発ロビーで、はたまた山手線の雑踏の中で、あのでっかい耳のついたミッキーマウスの帽子をかぶるニッポンのコドモを見るのは哀しい。 いまどき学生服やセーラー服を着た学校の、ということは当然それだけイナカの…

バカと太田光は……

バカとハサミは使いよう、とはよく言った。お笑い芸人でも、政治や社会批評っぽいことわめき続けていれば、それなりにテレビや雑誌、メディアのお座敷ってやつはまわってくるらしい。いや、それどころか、文化庁のありがたいお墨つきまで転がり込んできたり…

「興行」の〈リアル〉はどこへ?

今度は大相撲です。何が、って「八百長」の話。週刊誌の「八百長」報道に相撲協会が名誉毀損で正式告訴。賠償請求額が四億三千万円というからおだやかじゃない。一部週刊誌が以前からずっと「八百長」を問題にしてきたのは知ってますし、それも彼らの稼業。…

ああ、鎖国してえ

国内に棲む外国人が増えて、治安が微妙に悪くなってきたかも、と感じる気分があります。そりゃ日本人も最近はすさんできてるけど、でも、ガイジンはまた格別。ニュース見てても事件は多いし、乱暴で気性も激しくて、嫁にもらってもカネめあて、留学生も名ば…

「七光り」の精神史を

青島幸男が、くたばりました。 全盛時クレイジーキャッツの傑作の作詞をものした才能として最大限敬意を払いつつ、いや、だからこそ、晩節汚しまくりだったよなあ、というのが率直な感想であります。 例によってテレビ以下、表のメディアは「元東京都知事」…

身だしなみとしての「サヨク」「反日」

● 「反日マスコミ」というもの言いがある。 TBSやNHK、朝日新聞に共同通信、いわゆるマスコミの第一線で、どう見てもある一定の思想信条や立場に偏った報道をやっているとしか見えない、そんなメディアをひとくくりに言い表すのに便利なこともあって、…

「おたく」と嫌韓

いまさらながら、ではありますが、「おたく」のトシのとり方、について、この忙しいのに改めてちみっとだけ。 と言ったところで、すでにひと山いくらで汗牛充棟、その割に単なる自己弁護だの居直りだのが色濃くたなびいてて、ほんとの意味での世代性だの同時…

改めて、靖国神社

オーライ、わかった小泉。あんたは偉い。よくやった。改めてほめてやる。 「いつ行っても同じだから、最も適切と思われる今日参拝した」というタンカは、どんなに気配りしてやっても、どうせ特亜の連中とその手先みたいな野党以下、国内マスコミ、文化人、評…