メディア

ジャーナリズム宣言(笑)

*1 言葉は感情的で、残酷で、時に無力だ。 朝日新聞社長のご子息が大麻所持で逮捕だそうで。しかも、産経新聞とフジテレビの 抜け駆けスクープの形。いや、近年の逆風激しいところにさらにこの事態、気の毒を絵に描いたような、とはまさにこういうこと。銭湯…

『@ヒューマン』=ダメ番組確定

ついに民営化まで言われ始めて大揺れのNHK。四月からの番組改編でもいろいろジタバタしているのが健気やら痛々しいやら。で、地上波の総合テレビでのジタバタの代表格が、この『@ヒューマン』。番宣によれば、「注目の人物、インターネットなどで情報を…

木村伊兵衛をめぐって、あれこれ

www.nicovideo.jp NHK教育で木村伊兵衛の特集番組。ETV特集の枠。*1川本三郎だのアラーキーだのを引っ張り出して、果ては表象文化論(笑)のガイジンまでフィーチュアで、NHKらしいっちゃらしいつくりだが、それはどうでもいい。 写真をネタにああ…

メディアこそ「衆愚」

先の内閣改造後の記者会見の際、質問する記者の社名と名前をいちいち確認してから質問に答える閣僚がいた。おたくはどこの社? ○○新聞の××さん? はい、どうぞ――そんなやりとりまでもがはっきりと、テレビで放映されていた。主は、かの麻生太郎総務大臣。そ…

太田光、のスカ

芸能人やタレント、歌手、スポーツ選手……何でもいいのですが、そういう稼業の人たちが、何か政治的な発言をしようとする、という局面があります。当人が望んでやっている場合もあれば、周囲が商売として、営業としてやらせている、という場合もあるでしょう…

嫌韓流とメディアの手さばき

● 『マンガ嫌韓流』(以下、『嫌韓流』)については、作品そのものもさることながら、作品をめぐる現象自体が興味深いと言えます。それは、大きく言って今のニッポンの情報環境が「戦後」六十年、新たな形を求めて変貌し続けている現状をあぶり出す格好の事…

朝日とNHKは似ている

前々から感じているのだが、朝日新聞とNHKは体質的によく似ているのではないか。 別にサヨク偏向、リベラル重視の報道姿勢が、などという話でもない。もっと下世話なレベル、たまたま仕事で行き合ったりする限りの見聞でさえも、所属する人間の顔つき、立…

ロンドン同時多発テロ報道

つくづく、いまどきの新聞ってのは辛いなあ、と思う。何がって、「新聞らしさ」に自らはまって抜け出せなくなっちまってる、そこのところだ。ロンドンの同時多発テロ事件。海外の事件だから、とりあえず第一報段階じゃ情報が限られちまう。無難な通信社素材…

ひめゆりの語りって退屈?(改稿後)

*1 この春、青山学院高校の入学試験で「ひめゆりの戦争体験談は退屈だった」という内容を含んだ英文が出されていた、というので、今になって一部のマスコミで騒ぎに。当のひめゆりの語り部や研究者がクレームをつけて地元紙経由でようやく全国報道に、という…

ひめゆりのハナシって退屈?

この春、青山学院高校の入学試験で「ひめゆりの戦争体験談は退屈だった」という内容を含んだ英文が出されていた、というので、今になって一部のマスコミで騒ぎに。当のひめゆりの語り部や研究者がクレームをつけて地元紙経由でようやく全国報道に、というの…

新聞記者という紋切り型

新聞が正義だった。そこに載る記事は大人ならばとりあえず眼を通しておくべきもの、だった。だから、それを書くのが仕事の新聞記者は、きっと正義の味方だったし、後にもう少し風呂敷が大きくなりその分カタカナになったジャーナリストとなるともう、それだ…

ジャーナリズム、正義ならずや

敢えて言う。もはや「ジャーナリズム」は正義ではない。そのことを前提になお、おのれの仕事があることを、メディアの現場にある者はまず深く自覚するしかない。それ抜きの「ジャーナリズム」沙汰、ひとりよがりの正義ぶりっこなど単なるはた迷惑の勘違い。…

「芸人」文化人の横行

*1 意外と知られていないことらしいのだが、文化人、評論家などの中に、芸能プロダクションに所属している御仁がいる。 先鞭(せんべん)をつけたのは、確かホリプロだったか。文化人枠とかいうのを設定し、当時人気者だった栗本慎一郎などを所属タレントと…

「芸人」文化人の横行(草稿)

意外と知られていないことらしいのだが、文化人、評論家などの中に、芸能プロダクションに所属している御仁がいる。テレビや雑誌、その他マスコミへの露出が最近やたら多いな、と思ったら、疑っていい。個人事務所でもご同様。たゆまぬ「営業」の成果なのだ…

産経新聞「断」原稿にまたも物言い

初回に続いて、今度もまた…… 本当に面白く読みましたが、部内で大変な議論になりましたよ。まったく。 結論から申し上げると、 「国力が鼓腹撃壌に及ばぬ現状では猿に電卓叩かせるようなもの。いくら芸を仕込んだところで、道具を扱う作法や民度までおいそれ…

マツケンサンバ・考(コメント)

*1 マツケンサンバの人気については、まあ、いろいろ言われてますが、基本的には、パラパラやランバダなど、これまで近年、いくつか流行った「踊り」系身振りと若干異なり、その人気を支えているのがどうやら中高年層、ないしはもっと敷衍すれば「オトナ」で…

フジテレビの「報道」って?

それはひょっとしてギャグで言っているのか??? 「魁!!クロマティ高校」の名セリフが脳裏をよぎった者の数、日本全国で数百万人(推定)。ライブドアの「敵対的買収」の標的にされたフジテレビ村上光一社長の記者会見での発言に対して、であります。 「…

文化としてのライブドア――“ほりえもん”の問いかけるもの

ああ、時代が変わる、というのはこういうことなんだ――しみじみ、そう実感しています。 ライブドアによるニッポン放送買収とそれに始まる一連の騒動は、ターゲットにされたフジテレビ側が「第三者割り当てによる新株予約権の発行」というなりふり構わぬ掟破り…

前略 小林よしのり様

前略 小林よしのり様 お元気ですか? 思えばずいぶんご無沙汰しています。「あたらしい歴史教科書をつくる会」でご一緒していた頃から数えれば、もうそれなりの年月がたってしまいました。 その後、お変わりなくご活躍のご様子……と、まあ、型通りの挨拶くら…

NHK番組改変に●●ガイサヨオールスターキャスト

出るわ出るわ、いやもう、オールスターキャストである。 松井やよりに重信房子、土井たかこの秘書だった五島昌子に朝日の本田ときた。笑うしかない。さらにきわめつけが「慰安婦補償」専従の北チョン工作員野郎が二匹。こんな内輪ノリのキチガイイベントをも…

永井豪インタヴュー

*1 ●今回は映画の実写版「デビルマン」がメインの話題なんですが、せっかくですから、まずは漫画の方からお話をうかがいます。 永井さんは、これまでギャグ漫画、シリアス物、ヒーロー物、ヒロイン物等、かなり幅広いジャンルの漫画を描かれていると思うんで…

携帯電話のリテラシー、のこと

● 携帯電話、いや、今日ではすでに「ケータイ」とカタカナ書きで表記する方がしっくりくるような、そんな存在になっているこの道具。もとより電話であることは間違いないのですが、しかし今やそれは、カメラ、ポータブル音楽プレイヤー、インターネットブラ…

パソコン通信管理人(シスオペ)阿見寛(仮名)氏

今度はパソコン通信のサブ・シスオペをやってる人と会ってみましょう、と担当のO氏。パソコン通信はいいけどその“しすおぺ”って何やねん、と尋ねると、フォーラムを運営するシステムオペレーターです、と馬鹿にされた。つまり、サークルの運営係というか座…

『噂の真相』創刊15年

『噂の真相』が創刊十五周年を迎えた。 発行部数についてはもったいつけて一切沈黙を守っているが、流通その他の周辺情報から推測すると八万部前後は出ている様子。このような規模の小さな雑誌が廃刊、あるいは事実上寝たきり状態になってゆく中、曲がりなり…

吉野家牛丼狂想曲

最近、当測候所の規模や組織、予算規模などについてのご質問が少なくない。また、そのような内情についてまことしやかに語られている噂も存在するらしい。だが、その種の憶測の常で、実態は巷間ささやかれているほどたいしたものではない。社史編纂室程度の…

リスカ女に生活保護

日々無責任にうつろいゆくネットの空間のよしなしごとは、何も政治や経済、国際関係に外交問題、そんな天下国家を相手どった気宇壮大な憂国沙汰ばかりではない。 イラクへの自衛隊派遣問題や日本人外交官殺害事件などにまつわり、表舞台の新聞やテレビの報道…

土井たか子掲示板、大人気(笑)

選挙が近づくとネットもにわかに活気づく。今回総選挙で壊滅確定の社民党党首土井たか子御大も、遅ればせながら自前の掲示板を持った。 (http://www.doitakako.net/bbs2/msg.cgi?mod=browse) もちろん、あっという間にネットの善男善女たちが襲来し、 《即…

小熊英二=偏差値世代の自意識・考

*1 *2 ● 初めてご尊顔に接した時の印象は、「うわっ、な、なんなんだ、こいつ」だった。 忘れもしない、いまから十年ほど前のこと、当時十万部以上を売るベストセラーになった『知の技法』だった。名前からして堅苦しさバリバリな東京大学出版会が珍しく商売…

書評・斉藤孝『スポーツマンガの身体』

スポーツマンガの身体 (文春新書)作者:齋藤 孝文藝春秋Amazon マンガはすでに日本人の一般教養である。かつての浪曲がそうだったように、戦後の日本人のものの見方、考え方を形成してきたメディアのひとつになっている、それは間違いない。そういう意味で、…

ネット言論、という新たな情報空間

*1マスコミは「ボケ」、ネットは「ツッコミ」 普通の国民が生活の中でインターネットの環境を享受できる度合いはここ七、八年の間に急激に高まってきた。それは、携帯電話というもうひとつのIT革命と並んで、おおげさに言えば日本人の情報生活環境にとって…