メディア

文科系の奈落

いまさら言うのも気が引けるくらい当たり前の認識になりつつあるけれども、昨今、文科系は、ほんとにグダグダ。何の信頼も得られないものになっている。とりわけ「批評」「評論」系の言説が顕著。コメンテーター以上の敬意はまず払われなくなっている。 自業…

とにかくもう「たくさん」でいいっす

いや、もういいっす。マスコミの報道することは何でもとにかく事実、ってことで。実際それがほんとかどうかなんて、もう関係なし。ただそういうもの、としてだけこちとら黙って眺めて拝聴して、薄笑いしながら学ばせていただくだけですから、はい。 教科書か…

言論界のデンパ障害

陰謀論、昨今なら俗にトンデモ、ないしはデンパと呼ばれたりもする、知性のある種のビョーキの症状。呼び名は変われど、その症状自体は近代の情報環境固有のもので、「合理的」「論理的」「科学的」思考というやつが世の当たり前として認知されてゆくのに比…

「キャラ」渡世の品格

「コメンテーター」が、テレビに跋扈するようになって久しい。よろずいっちょかみ、何かひとことコメントする、それだけが生業。専門も現場もあってないようなもの、ということは、世間のどこでどのように生きているのか詳細不明、わけのわからない存在、で…

いまだに「サヨク脳」の不気味

「サヨク脳」というもの言いがある。いまどきテンプレ並みの「サヨク」的もの言いと身振りとで、何かもの申して世渡りしている、主にマスコミ文化人や評論家の類を評するもの、らしい。 いずれネット界隈から発したもの言いだから、気分次第で意味は千変万化…

敗れたのはマスコミであった

● 本当に敗れたのはマスコミであった――かの「七人の侍」の最後のせりふを裏返しにならって言えば、そんな感じ。しかも、敗れたことをご本尊がほとんどまだ自覚していないのに、というのが付け加わる。「北斗の拳」のケンシロウのせりふじゃないが、「おまえ…

事実が国民を鍛える(笑)

事実が国民を鍛える、を地で行く時代であります。事実とは何か、とかしちめんどくさい理屈はこの際抜き。メディアで報道されたこと、語られているもの言い自体、とにかく事実として流通せざるを得ない、そんな現在をわれわれは生きているのですから。 日本は…

ネット対マスコミ、という対立図式について

● ネット対マスコミ、という対立図式は、すでになんとなく一般的になってます。確かに、そういう印象はあるよなあ、という程度にうなずけてしまうのも、そのひとつの理由でしょう。けれども、本当にその図式のまま、ここまでネットが普及してしまった今の情…

不良デンパガイジン跋扈す

まあた、こういう不良デンパ系ガイジンがなんかやらかしやがったなあ、と。 講談社から邦訳が出るはず、だったのが、宮内庁および外務省から内容の事実誤認などを指摘されたこともあり、すったもんだで出版中止になって今なお悶着継続中、の書籍『プリンセス…

「癒し」と「共生」のファシズム

とある地方紙の記者とメシ食いながら話していたら、こんなことを言うてました。 「朝日新聞が偏向しまくっててひどいなんてのはもう当たり前だし、ブロック紙でも北海道新聞や東京、中日なんてのは朝日以上にメチャクチャってのも地元以外にも知られ始めてる…

朝日新聞支局長(年収1900万円)

すげえなあ、勝ち組丸出しだよなあ、年収1900万円。さすが、ジャーナリズム宣言、だなあ。 サラリーマンの平均年収が確か、500万円台半ば。統計だから割り引くにしても、ざっと人並みの三倍以上稼いでいて、それでも都内に買ったマンションは他人に貸…

マスコミの終わり、の始まり

インターネットが普及してこのかた変わったこと、というのは、わざわざ口にせずともあまたある。 いわゆるマスコミ、正規の稼業として報道を、真正面から事件やできごとを伝える仕事をやってきた側が一番割りを食っている。まず、そのことは間違いない。敢え…

熟成続けるオーマイニュース

最後の最後まできっちり笑わせてくれます。こちとら野次馬……あ、いや、「良き観客」の期待を絶対に裏切らない。たいしたもんです、オーマイニュース。 ネットジャーナリズム(笑)の模範を示す市民メディア、というつかみをカマして登場、昨年秋の創刊以来、…

「嫌韓厨」の背景

「嫌韓厨」というもの言いがあります。主にネットから発した、ある種の方言。文字通り、韓国および北も含めた朝鮮半島そのものをとにかく嫌う、そんな一派を半ば揶揄したものです。この「嫌韓厨」の発生には、いわゆる韓流ブームに対する反感も作用していま…

「七光り」の精神史を

青島幸男が、くたばりました。 全盛時クレイジーキャッツの傑作の作詞をものした才能として最大限敬意を払いつつ、いや、だからこそ、晩節汚しまくりだったよなあ、というのが率直な感想であります。 例によってテレビ以下、表のメディアは「元東京都知事」…

アナログ音源再考

シリコンオーディオ、と言うそうな。ほら、ipod以下、若い衆が持ち歩くちっちゃな音楽再生機。かつてのウォークマンどころじゃない、マッチ箱ほどの大きさに何万曲も放り込んで持ち歩ける摩訶不思議。デジタル化された音源はシリコン製媒体に詰め込まれて果…

mixiとニッポンのネット文化

● 現在、2006年12月5日火曜日、21時42分。2ちゃんねるニュース速報板の「ケツ毛バーガー」スレは、まだ生き残っている。 “祭り”の端緒からふた月経過したいまも淡々と継続。今回のこの通称「ケツ毛バーガー」騒動のメインスレッドと言っていいが…

身だしなみとしての「サヨク」「反日」

● 「反日マスコミ」というもの言いがある。 TBSやNHK、朝日新聞に共同通信、いわゆるマスコミの第一線で、どう見てもある一定の思想信条や立場に偏った報道をやっているとしか見えない、そんなメディアをひとくくりに言い表すのに便利なこともあって、…

在日新聞記者の身じまい

佐賀が、また騒ぎになってます。 毎日新聞佐賀支局の記者が、知事に対する記者会見中、あからさまに個人的な思惑に偏った質問を連発、それがネットを介して流出したことで記者の名前その他があっという間に丸裸になり、県庁や毎日新聞に抗議も殺到、例によっ…

細野&モナ騒動、ミンスバカは不滅です!

ほうら、言わんこっちゃない。あたしの予言した通りになっちゃった。 民主党は細野豪志議員と、売国民放TBS『ニュース23』の自称「キャスター」(笑)山本モナ@白人あいのこまんこの「不倫」騒動であります。 この夏前、洋泉社から出したムック『民主…

斉藤貴男、という●●ガイ

斉藤貴男、という●●ガイがいます。『ゴルゴ13』のさいとう・たかを、と発音は同じですが、もちろん別人。一応、看板は「ジャーナリスト」ですが、こやつ、ここにきてまた一段と●●ガイの症状が悪化しているようです。一応、経歴はこんなの↓ さいとう・たか…

祝!共同通信社平壌支局開局

平壌に支局ができるそうです。やっぱり朝日新聞? いえいえ、共同通信社、ですと。日本の報道機関では初、と自慢げですが、いやあ、実におめでたい。 思えば、先のミサイル発射騒動の直前、日本のマスコミがこぞって平壌詣でをしていました。旗振りはさて、…

サニーサイドアップの商売

大黒摩季が、北朝鮮拉致家族の応援歌、を作りたがってるんだそうです。 仕掛けているのは、所属事務所のサニーサイドアップ。そう、あの中田英寿のマネージメントをやっている事務所、と言えば、ピンとくるでしょう。いや、もっとわかりやすく言えば、あのホ…

ネット=ひきこもり、説って……

没落しつつある中流階級の不安が、より低層へとはけ口を求めてファシズムに……というのが、学校で習ったファシズムの定義、ってやつだったような。こういう定義の場合は、たいていワイマールドイツが引き合いに出されていました。いやもう、はるか昔、三十年…

亀田祭りにコメンテーター乞食

亀田祭り、結構えらい騒ぎになっています。 っていうか、ネット経由でうっかりと批評力のあがってしまったいまどきの世間の煽りに後押しされて、ワイドショー系マスコミが意外に引っ張りまくってる、って感じでしょうか。【サイバッチ!】大本営も今回、結構…

亀田興毅の「営業」

もとは相撲界の隠語のひとつ、だったとか。いや、「八百長」の話なんですが。 土俵とは関係なくて、タニマチのひとり八百屋の長兵衛さんが、碁仲間の年寄りの機嫌をとるためによく負けてやってた、それが発端だそうで。まあ、まわりが見てもバレるくらいだっ…

ソクーロフ『太陽』の〈リアル〉

*1 ● ロシア、おそるべし、である。〈リアル〉を作り出すそのブンカ的腕力、未だ健在なり、だ。 社会主義リアリズム、と、かつては言った。今も言うのか? とにかく、社会主義と〈リアル〉とは手に手をとって、映画だの芝居だのブンガクだの、いずれゲージュ…

民主党偽メイル騒動顛末

さて、民主党のスカ加減を満天下にこの上なくわかりやすく示すことになった、先のあの偽メール騒動というのは、いったい何だったのか。もう一度ざっと振り返っておきたい。 発端は、西澤孝という業界でも札つきの虚言癖を持つ自称ジャーナリストが持ち回った…

天声人語は日本一?

天声人語は日本一のコラムである、と言われたらどうするか。 いや、まったくその通りです。ごめんなさい、おっしゃる通り日本一です。勝てません。勝てるわけがない。 だって、新聞紙面は第一面の下あたり、広告が並ぶそのすぐ上の横長の割り付け。字数にし…

ジャーナリズム宣言(笑)

*1 言葉は感情的で、残酷で、時に無力だ。 朝日新聞社長のご子息が大麻所持で逮捕だそうで。しかも、産経新聞とフジテレビの 抜け駆けスクープの形。いや、近年の逆風激しいところにさらにこの事態、気の毒を絵に描いたような、とはまさにこういうこと。銭湯…